ベルマーク便りコンクール佳作・福生市立福生第三小


(2026/02/10)印刷する

 初めてベルマーク便りコンクールに応募し、佳作を受賞したのは東京都福生市にある市立福生第三小学校(浅倉宏之校長、児童379人)です。休止していたベルマーク活動を今年度から再び始めました。再開のきっかけは、保護者が新たな気づきを得たことでした。

取材した11月の活動日に集まってくれたベルマーク部の皆さん

 発端は、過去にベルマーク活動をしていたという記録を今年度のPTA副会長、加藤奈津香さんが見つけたことでした。「個人でも参加できるのかな」と気になりベルマークについて調べると、参加登録は学校単位でするもので、集めたマークで備品や教材を買えることが分かりました。

 「ベルマークのような作業が好きな人はいるし、子どもたちが喜ぶものを購入できるのなら、やらないと損なのではないか」

 そう気づいた加藤さんは、再開を検討するにあたって、活動が休止した理由をたどります。

 休止のタイミングはコロナ禍。それまでは、文化委員の約20人がマークの仕分け・集計を担っていましたが、集まるのが難しくなり、活動を見送るしかありませんでした。その後、感染状況は落ち着いてきましたが、ベルマーク活動を再開するきっかけがつかめなくなってしまったのです。

 そこで、加藤さんは「ベルマーク部」の立ち上げを提案しました。個人で立ち上げるサークルではなく、PTAから派生した組織と位置付け、活動したい人に広く参加を呼びかけられる体制を整えました。

PTA室前の掲示板をベルマークコーナーに。ウォールポケットには協賛会社の商品写真がたくさん貼られている
子どもたちも理解できるように、分かりやすく説明
カートリッジ回収箱のイラストはPTA会長が描いたもの

 2025年4月に発行したのが「再開のお知らせとご協力のお願い」というお便り。ベルマーク運動の目的と回収方法を周知し、部員募集も呼びかけました。

 回収のために用意したのがウォールポケットです。集めたあとに効率よく集計することができます。昨年度にPTA副会長を務めた足立さやかさんと一緒に、財団ホームページにある参加団体の活動例を参考にしながら、より使い心地が良くなることを目指して作りました。

 ポスターは保護者用と町内の掲示板用の2種類を作り、近隣のスーパーや文房具店、自動車販売店などに回収箱の設置をお願いしました。スーパーには、5、6年生の代表委員に箱を持っていってもらい、子どもたちがマーク集めの意識をもつ機会にもしました。

 回収の呼びかけへの反響は大きく、「活動を止めていた間も、習慣で集めてくれていた方が多くいたことが分かりました」と足立さん。「ある日、PTA室での活動をのぞいた子がその場で自分のノートからマークを切り取ってくれて、友達にも呼びかけてくれたんです」と子どもたちの思いやりを感じられるエピソードも教えてくれました。

回収箱に貼るためのポップづくり

 7月には「ベルマーク通信 vol.1」を発行し、集まった点数や、部員の活動内容、地域の回収箱の設置場所などを載せました。同じ頃に発行されたPTA広報誌でもベルマーク部のスペースを設けてもらい、お便りを通じた周知に力を入れました。さらに、子どもたちや先生に買いたいものを聞くアンケートも実施。加藤さんはアンケートに「子どもたちにも『マークを集めてみたい』と感じてもらい、『自分事』なんだよと伝えたい」という願いを込めました。

手元にたまたまあった箱を組み合わせたら、サイズがぴったりだったそう
セロハンテープは横ではなく縦に貼ることで、封筒に入れやすくなる

 現在、ベルマーク部では9人の部員が活動しています。部員の皆さんが参加しようと思ったのは「子どもがベルマークを集めると言ってきたのをきっかけに、自分も何かお手伝いをしたいと思ったから」「学校の役に立てることをしつつ、知り合いを増やせたら」といった理由からでした。

 部員のひとりに、個別学習室に通う子どもの保護者もいます。不安があったり、母子分離が難しかったりなどの事情で教室に入ることのできない子どもたちのための教室です。個別学習室に通う子と保護者が、親子でマークの仕分け・集計をする時間を設けてみようという案が出ました。昨年度、文化副委員長を務めた森本文さんが橋渡し役となり、その提案を実現させました。「休み時間にウォールポケット前に来た他のクラスの子と話して接点ができ、教室に遊びに行くようになり、学校が楽しい場所になった」という変化があったそうです。

 ベルマークは自分のためだけでなく、ひとの役にも立てるボランティア。「ベルマーク活動が、自分の役割を見つけて自信を持てたり、誰かとつながるきっかけになったりするかもしれないことを、不登校や学校でなじめず苦しんでいる子、保護者や先生方にもお伝えしたい」とのメッセージからは、運動の新たな側面が垣間見えます。

図工の先生が描いてくれた、職員室前で飼っているうさぎの「きなこ」

 ベルマーク活動を始めてみて、足立さんが感じたことは「いろいろな企業が子どもたちのために協力してくれていることの素晴らしさ」。加藤さんは「活動を始めるまで、お買いものした額の10%が支援になるのは知らなかった。そこが募金との違いだと思う」と運動の意義を語ってくれました。より多くの方にベルマーク部の存在を知ってもらい、部員を増やすことを目標に、これからも活動を楽しみたいとのことでした。

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