ベルマーク便りコンクール優秀賞・福山市立新涯小
(2026/02/09)印刷する
「ベルマーク活動の原動力は、子どもたちの『チャレンジ』する姿。私自身もチャレンジしたいと考えるようになりました」
広島県福山市にある市立新涯小学校(木元直樹校長、児童747人)のベルマーク活動を担っているのはPTAボランティアの「ベル隊」です。ベル隊が発行するお便りがベルマーク便りコンクールで優秀賞に選ばれました。
コンクールに応募してくれたのは、PTA筆頭副会長の橋野聡子さん。2024年12月にベル隊を発足させた当時の心境を語ったのが冒頭の言葉です。
「チャレンジ」は新涯小の学校教育目標です。橋野さんは「児童たちは先生方のサポートを受けながら、日々さまざまなチャレンジを重ねています。その姿を見守るうちに、気持ちが湧いてきました」と話しました。
新涯小PTAではこれまで、年度初めに決まった人数の役員や部員を選出するのがルールになっていました。もっと進めやすいやり方に変えようと、それまであった各部の活動を2023年度で終わりにし、新たに立候補制として活動を始めました。本部役員に5人が立候補しましたが、「『学校や児童のために、この人数で何が出来るか』を模索する日々が続いていました」と橋野さんは振り返ります。
そんなある日、学校の廊下を歩いていた橋野さんの目に入ったのが「ベルマーク回収箱」です。以前、新涯小にはベルマークを回収する「ベルの日」があり、そのときに使っていた箱が手つかずのまま放置されていました。自分たちに出来ることを探していた橋野さんは、新体制となったPTA活動の手始めに、ベルマーク集めに取り組むことにしました。
最初の課題は参加してくれるメンバーを募集することでした。そこで選んだ手段がお便りの配布です。初めて発行したのは「PTAだより増刊号」。「ベルマークスタートの巻」と題した手描きのお便りで、B4サイズ1枚すべてをベルマークのトピックスで埋めました。ベル隊の合言葉は「パアッと楽しく明るく」です。頭文字をつなげると「PTA」になります。「お便りは楽しく読んでもらいたいです。明るくて楽しい雰囲気を心がけながら作りました」と橋野さんが話すとおり、たくさんの情報に加えて、季節感のあるイラストが多く散りばめられています。
その後も発行を続け、現在、ベル隊のメンバーは18人になりました。途中からは、メンバーからの提案でふりがなを振ったり、より注目してもらえるようにクロスワードを作ったりと工夫を重ねています。ふりがなを提案したのは、メンバーの石井友里さん。「ベルだより第3号」はいつもお便りを作っている橋野さんに代わって、石井さんが書きました。石井さんは「お便りを手にした子どもから『これ、なんて書いてあるの?』と言われ、思いつきました」といいます。
お便りは学校の協力のもと、紙に印刷して配布しています。「データではなく、あえて紙にこだわっています」と橋野さん。紙であれば、メールを開く動作なしに、気軽に手に取ることができ、子どもと並んで読む楽しさも味わえるからです。
お便りを通じて回収日を知らせると、子どもたちがベルマークを学校に持ってきてくれます。新しく作ったベルマーク回収ポケットの愛称は「ベルポケ」です。以前あった「ベルの日」も復活させました。朝、登校してくる子どもたちに、あいさつを兼ねて回収を呼びかけます。地域の交流館と、近隣のスーパー2ヵ所に置いてある回収箱にも多くのマークが集まるそうです。
集まったマークを仕分け・集計する活動日は月に3回ほど。今年度の活動で貯まったベルマーク預金と、前年度まで貯めていた分を合わせて、昨年7月にはミシン2台とパーカッションスタンドを買いました。「贈呈式では、児童会の子どもたちや先生方にも喜んでいただき、活動を頑張ってよかったと満たされた気持ちになりました」と橋野さん。ベルマーク便りコンクールの賞金も児童のために使いたいと、古くなっていた家庭科室のフライパンの買い替え費用にすることとなりました。
このような活動に、「感謝の気持ちしかありません」と話すのは片岡正行教頭です。新涯小の特色ある取り組みをうかがうと「保護者の方が自ら手をあげて、前向きにPTA活動に協力してくださるのは新涯小らしさといえると思います」と話してくれました。


