みんな笑顔で「楽しかった!」/三重・賀田小で一輪車講習会
(2025/06/16)印刷する
三重県尾鷲市の市立賀田小学校(稲葉武彦校長、児童21人)で6月3日、ベルマーク財団主催の一輪車講習会が開かれました。
同校は、5月の運動会と11月の学習参観会で毎年発表することを目標に、一輪車の練習を続けてきました。「運動会で披露できそうな団体技を教わりたい」との希望です。また、ロングの一輪車に乗ることができる児童が卒業し、在校生が挑戦するきっかけも欲しかったそうです。
今回のインストラクターは、佐藤彩香さんと高田朝日さん。国内外の大会で活躍する選手です。
この日は時折、強い雨が降り、近くの山並みもかすんで見えました。講習会は体育館で開催されました。最初に稲葉校長が「2人はびっくりするような、すばらしい技を見せてくれます。目標にして、もっとうまくなってください」と挨拶して、児童たちの期待は高まります。

まずは高田さんが音楽に合わせて、技を組み合わせた模範演技を披露しました。次々と繰り出す難度の高い技に、舞台の上で演技を見守っていた児童たちの視線が釘付けになりました。模範演技の後は、高田さんが一つずつ技を実演し、佐藤さんが解説します。跳び乗り、蹴り上げなどの乗り方、片足走行、タイヤ乗りなどの走り方、静止などの技術……。児童たちは「すごい」と声を上げます。



その後は、低学年と高学年に分かれ、児童たちの手をとっての実技指導です。高学年はみな一輪車に乗れますが、教える高田さんは「背筋を伸ばして」と姿勢の大切さを強調しました。さらなるレベルアップは基本からです。約1時間半の講習会で、児童たちは手応えをつかんだようでした。気になっていたロングの一輪車に挑戦する児童もいました。


最後に高田さんが「きょう習ったことをお互いに情報交換して、教えあってください。けがをしないように集中して練習してくださいね」と挨拶しました。佐藤さんが「きょう、ちょっとでも上手になった人は?」「楽しかった人は?」と問いかけると、児童全員から手が挙がり、みんな笑顔で講習会を終えました。
