一輪車講習会、紅葉盛りの岐阜県高山で


(2021/12/09)印刷する

 岐阜県高山市立本郷小学校(可児慎吾校長)で11月22日、ベルマーク財団のへき地校支援ソフト事業、一輪車講習会が開かれました。昨年度はコロナ禍のため全面中止になりましたが、今年度は感染対策を十分に取って再開。これが2校目になります。一輪車は初めての子どもたちが多い中、最後まであきらめずに真剣な表情で取り組んでいました。

 本郷小は長野県や富山県に接し、周りは山に囲まれていますが、大変おいしいお米が作られることでも有名です。元々は上宝(かみたから)村立でしたが、2005(平成17)年に村が高山市と合併、高山市立となりました。今の児童数は58人です、可児校長は「この講習会で一輪車がもっと盛んになってくれればと思っています」といいます。

 講師は日本一輪車協会の公認インストラクター、佐藤彩香(あやか)さんと高田朝日さん。2人とも全日本の大会や世界大会で数多くの優勝や上位入賞経験がある第一人者です。午前9時30分、この日登校した1年生から6年生の児童55人が体育館に集まりました。始めに可児校長先生が「自動車は4輪、自転車は2輪、でも一輪車はもちろん1つしか車輪がありません。乗ってみることはとても難しいことですが、楽しんで講習を受けましょう」と挨拶。講師2人が自己紹介し、早速、模範演技に入ります。ペアとソロでの見たこともない華麗な演技にみんなうっとり見とれました。

 その後は1~3年生と4~6年生に分かれ、1時間弱ずつの実技指導。まずは一輪車の調整と乗り方を教わります。サドルの高さをおへその手のこぶし1つほど下あたりにすることや、ペダルを踏む足の位置は土踏まずではなく、つま先がペダルから少し前に出るあたりの部分でこぐこと、背筋をピンと伸ばして前かがみにならないことなどの注意がありました。さらに講師が問いかけます。「もう一つ大事なポイントがあるけど、わかるかな?」「視線はまっすぐにすること!」「大正解!」

 ほとんど初めて一輪車に乗る子どもたちもいて、まずは体育館の壁伝いに、補助してもらいながらゆっくりと進む練習を繰り返しました。少し乗れるようになった子は「難しかったけれど、少しできてよかった」とうれしそう。

 最後に児童代表から講習のお礼の言葉があり、「模範演技がとても上手でした。一輪車の楽しさがよくわかりました」という感想がありました。講師の2人は「一輪車が初めての人もいましたが、みんな練習に飽きずに終わりまで真剣に取り組んでいたことが印象的でした」と話しました。

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