熊野灘望む三重県紀北町の海野小学校で一輪車講習会/運動会に向けて特訓
(2015/09/24)印刷する
2学期が始まったばかりの9月8日、ベルマーク財団主催の「一輪車講習会」が、熊野灘を望む三重県紀北町の町立海野小学校(米倉すが校長、18人)で開かれました。指導したのは、いずれも全国大会や国際大会で優勝経験のある鈴木奈菜さんと須郷真弥さん。この日は台風が近づき強い雨が降るあいにくのコンディションでしたが、児童たちは体育館で地区合同運動会に向けて一生懸命、新しい技の取得に挑みました。
海野小学校は、創立1876(明治9)年の歴史のある学校です。校舎の前に海野漁港があり、背後には世界遺産に指定された紀伊山地が広がる恵まれた環境にあります。
この日の講習会には、全児童が元気よく参加。開会式では、6年の石倉柊矢君が「児童の数が少なくなり、集団演技が難しくなりました。先生の指導を受けながら一輪車が上手になりたいです」とあいさつしました。
まず、鈴木さんが「恥ずかしがらず、失敗を恐れず、楽しくやりましょう」と呼びかけ、様々な技を紹介。須郷さんが華麗な演技を披露しました。
このあと、一輪車の前後の見分け方やペダルに乗せる足の位置、高さ、体の姿勢などの基本的なポイントを説明。児童たちのレベルに合わせて二手に分かれ、技術的な指導を行いました。
乗れなかった子が乗れるようになると、見学に来ていた父母からも大きな拍手が起こりました。
また、地区運動会に向けて、新しいグループ演技「王冠」を鈴木さんから教えてもらい、技の取得に取り組みました。
最後に6年生の浜口結子さんが「運動会では、きょう教えてもらったことを参考に頑張ります」とお礼のあいさつを述べました。
同小は漁師町にあり、地域が一丸となって子どもたちを支えています。運動会などの学校行事には保護者だけでなく地区民も参加し、楽しみます。地区合同運動会では長年、一輪車の演技をしており、今年も10月3日に予定されている地区合同運動会に向けて、一輪車の強化月間を設け、練習に励んできました。
米倉校長は「これだけの一流の一輪車指導者に来ていただき大変、感激しています。『本物に出会うすごさ』を体感できました。一輪車の基本を丁寧に教えていただき、かなりの上達をみせました。この成果を運動会で披露したいですね」と話していました。