北海道・厚真町立厚真中央小から感謝のDVD


(2019/10/23)印刷する

 昨年9月の北海道胆振東部地震でベルマーク財団から支援した学校のひとつ、厚真町立厚真中央小学校(児童150人)の池田健人校長から「笑顔で前へ~感謝を込めて~」と題するDVDが届きました。学校をサポートしてくれた全国の人たちへの「恩返し」なのだそうです。

 オープニングは、透明ケースに入った稲穂の画面。昨年、5年生の稲作体験先だった農家の方が、地震で子どもの手による収穫ができなかった代わりにと、刈り取った稲穂を1本ずつケースに入れて5年生全員に贈ったものだそうです。

 続いて、写真をたくさん使ったスライドショーで、被災後から今日までを振り返っていきます。全国から寄せられた手紙や寄せ書き、俳優の生田斗真さんやプロ野球日本ハム監督の栗山英樹さんらが学校を訪問した様子、今年4月の入学・進学と学校生活……。そして、子どもたちからのメッセージが流れます。学年ごとに声をあわせ、1年から6年まで、バトンをつなぐように流れます。「全国のみなさん、たくさんの励ましをありがとうございました。私たちはこんなに元気になりました。これからも笑顔を大切に一歩一歩前に進んでいきます」。


 最後は、体育館に集合した全校児童が声をあわせて「厚真大すき、がんばろう、おーっ!」と元気よく叫びました。さらに、ドラえもん映画の主題歌で福山雅治さん作の「生きてる生きてく」を全員合唱する様子も入っていました。

 このDVDは、地震からちょうど1年の9月6日に開かれた「感謝の集い」で上映された映像がもとになりました。節目にあたり、励ましへの感謝やこれまでの頑張りといったプラスの部分を振り返り、元気が出るようにと、先生と子どもたちで企画して作りました。最後の全校児童の唱和や合唱の場面は「集い」のときに収録して付け加えたそうです。

 添えられた池田校長の手紙の末尾には「厚い真ごころに感謝の気持ちでいっぱいです」と綴られていました。

 厚真町は北海道地震の震源地で、当時は震度7の揺れに見舞われ、厚真中央小でも理科室の水漏れや壁のひび割れなどの被害がありました。体育館と音楽室は約2カ月間避難所になり、児童20数人もここに身を寄せたそうです。

 池田校長は「今年になってから、子どもたちの間に“復興格差”が出てきたように思います。仮設住宅から通う子どももいるのに、仮設住宅は2年しかいられず、その先は不透明。子どもも保護者も、まだまだ大変だと感じます」と話します。

 その一方で、震災をプラスの材料としてとらえてほしいとも。「子どもたちにとって、マイナスの部分がプラスに変わってくる要素は必ずあります。今後つらいことがあったら、たくさんの人に支えられたことで乗り越えてほしい」と思いを語りました。


 北海道地震に際して厚真中央小には財団から20万円分の備品を送りました。学校が希望したのは校名入りのスリッパ60足や、ボール整理かご、ウォーキングメジャーなどでした。また今年度の財団のへき地学校支援でも、厚真中央小は対象校に選ばれ、デジタルカメラやCDラジカセなどが送られました。

校名入りのスリッパ
ボール整理かご
ウォーキングメジャー

デジタルカメラ
CDラジカセ
スポットジャンピング

ベルマーク商品

メキシコ産熟撰おいしいバナナ

ベルマーク検収

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