岩手・高田東中の3年生4人が財団訪問


(2015/04/09)印刷する

「震災支援に対する感謝を伝えたくて」「将来に希望」


 「奇跡の一本松」の岩手・陸前高田市の高田東中学校の3年生4人が4月9日、修学旅行中にベルマーク財団を訪れました。東日本大震災で被災し、財団から支援を受けたことに対して「将来への希望がもてるようになりました」と感謝の気持ちを直接伝えてくれました。
代表して挨拶をする金野さん
 4人は3年B組1班の金野祐亮(ゆうすけ)さん、千葉幸秀さん、熊谷海那(えな)さん、吉田澪さんです。
 高田東中は2013年4月、校舎が被災した広田、米崎、小友の3中学校が統合してできました。4人は統合中学校の最初の入学生です。現在は修繕した米崎中の校舎に仮住まいしていますが、市内の高台に新校舎が建設される予定です。
 1班を代表して、金野さんは「ご支援を受けて湧いてきた温かい気持ちを忘れず、学業にも部活動にも努力を重ねたい」とあいさつしました。
 財団の中島泰常務理事は「わざわざ来てくれてありがとう。支援は協賛会社や全国のPTAのご協力と善意で成り立っています。いただいた言葉はそうした方々への感謝の気持ちと受け止めます」とお礼を述べました。
 4人からは写真つきのひとことメッセージと、先輩たちが作った日めくりカレンダーをいただきました。

毎日届くベルマークの山に驚く4人



 金野さんの感謝の言葉を紹介します(要旨)。
 ベルマーク財団からいただいたご支援によって、僕たちは地域に貢献でき、自分たちの学力などの向上をはかる学校生活を送れています。
 部活動のバス代に充てられる補助により、遠方での練習試合が可能になっています。1回の試合で、より多くの経験を積むことができています。また、拡大コピー機により、大会の結果を玄関に貼って地域の方々にお伝えすることができています。それは地域の活性化につながっています。 

 ワークブック代も補助され、学業に集中できて学力が向上しています。入学した頃に比べれば、ゆっくりとですが、実力をつけて平均点が上がっています。
ベルマークの確認作業を見学する4人
 こうしたご支援に対する感謝をお伝えしたくて、修学旅行での訪問先に選ばせていただきました。
 震災当時、僕たちは小学4年生でした。何もかもが失われて、将来への希望がもてなくなっていましたが、皆様からのご支援で希望がもてるようになりました。

 広田、小友の中学校は津波で流され、米崎中は修理が必要なほど壊れました。先輩たちは小学校の校舎で中学校生活を送りました。2年かけて修繕し、やっと米崎中に入り、統合中学校が始まりました。初めての入学生が僕たちです。

 新しい学校に対する大きな不安がありました。期待もありましたが、不安が大きかったです。しかし、希望を与えてくださったご支援を思い出すと、胸に温かい気持ちが湧いて、希望が出てきました。この気持ちを忘れずに、学業にも部活動にも努力を積み重ね、大成させたいと思います。

4人からのひとことメッセージ
先輩たちが作った日めくりカレンダー
   

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