千葉市立幸町小が700万点達成


(2019/02/25)印刷する

 千葉市美浜区の市立幸町小学校(西村多加志校長・356人)がこれまで集めてきたベルマーク点数の累計が9月に700万点を達成しました。

 同校は、1960年代末に入居が始まった大規模団地に作られた学校が、その後の少子化の流れで2度の統合を経て、平成27年4月に新たに幸町小として開校したものです。幸町小としての歴史は浅いですが、最初に統合した幸町第一小と幸町第四小、次に統合した幸町第二小は、それぞれ約40年間のベルマーク運動の歴史を持っており、3校の実績が重なって今回の大台を達成したことになります。

 統合したとはいえ、学校の規模は各学年2クラスに特別支援学級2クラスの計14クラスで、決して大きな学校ではありません。それでも、年間4万点を超えるマークが集まります。


 取材した2月7日は仕分け作業日。午前9時、各クラスから2人ずつ選ばれ、ベルマーク活動を担当している企画運営委員会の皆さんが集まってきます。委員長の宍倉小奈恵さんが率先して動き、三役の丸田由美さん、三膳恵梨子さん、長谷川千絵子さんがサポート。にぎやかで和気あいあいとした雰囲気のなか、作業は着々と進みます。

 作業日は年2回で、学習参観会やPTA総会と同じ日にし、より多くの方に参加してもらえるよう配慮しています。この日は午前11時からPTA総会が予定されていましたが、ちゃんと間に合う時間に仕分けが終了しました。

左から長谷川千絵子さん、宍倉小奈恵さん、三膳恵梨子さん、丸田由美さん

 活動のポイントは、作業日には仕分けのみを行い、集計はしないことです。

 児童はひとり一袋ずつ6年間使う「ベルマーク回収袋」を持っており、回収日に学校に持参します。委員会の皆さんは、回収袋にスタンプを押し、後はひたすら会社別に分けていきます。仕分けが終わると、マークの枚数によって1人1袋または数袋ずつ持ち帰り、家で集計して明細を記入、決められた日に提出します。

 自宅で作業できるように考えられたシステムです。「お仕事をされている方も多いので、できる時にできる人がやろうというスタンスでいること」がモットーだと宍倉さんは言います。発送作業とカートリッジ類の集計は委員長と三役の皆さんがします。

 各児童が回収袋を持っていることから、校内には回収箱を置いていません。また、地域にも置いていません。しかし「特別呼び掛けているわけではないですが、卒業されたすごく年配の方や、地域の方が、わざわざ学校に持ち寄ってくれます。地域全体がベルマークを集めるのに協力してくれている」のだそうです。

ベルマーク回収袋
番号を大きく書いたパックを使います

 宍倉さんは、お子さんが幼稚園に通っていたときもベルマークの仕分け・集計作業を経験されたことがあるベテランです。「子供が幼稚園に入るまで、ベルマークを見過ごしていたけれど、実際に集計をしてみて『もやしにもついてる!』といった新しい発見をするようになりました」。いまでは、商品に迷ったら、マークのある方を選ぶこともあるそうです。

 年度初めのおたよりの作成も宍倉さんが担当します。今年度の初めに配ったおたよりにはベルマーク回収のお願いだけでなく、預金でラジオカセット10台を買ったことも盛り込みました。

 預金でのお買いものについて、西村校長は「ベルマークを貯めるだけでなく、子どもたちに還元していきたいです」と有効に活用することを考えており、委員会の皆さんへ「いつも子どもたちのための活動をありがとうございます」と感謝の気持ちを述べました。

皆さんで記念撮影

ベルマーク商品

チェルシー ヨーグルトスカッチ 10粒

ベルマーク検収

今週の作業日:4/15~4/19
2/14までの受付分を作業中