高松市立栗林小が1300万点達成


(2019/02/13)印刷する

 ベルマークが実質的に始まった1961年から運動に参加している高松市立栗林小学校(武智直校長、児童1176人)の集票点数が昨年12月、累計で1300万を超えました。香川県では初めてです。県内のみならず四国でも指折りの大規模校で、2013年からわずか5年で100万点を積み上げました。

ベルマークを担当するPTAのみなさん

「小さなマークにおおきな愛情」と書かれた収集袋(画像を一部加工しています)。楽しいスタンプが押されています

 PTAでベルマークを担当するのは広報部ベルマーク担当の8人です。大きな特徴は、子どもたちが月1回のベルマーク回収期間にマークを持ち寄った際、自分たちで大まかに6分類することです。毎回多く集まる「キユーピー」「日清」の2グループと、その他を番号順に4グループに分け、各学級に置かれたそれぞれの回収箱に入れるのです。児童が自ら仕分けすることで参加意識が高まり、PTAの担当者の負担軽減にもつながっています。

 回収箱は牛乳パックを利用したもので、色とりどりのフェルトでかわいらしく飾り付けられています。数年ごとに6年生が卒業記念として手作りしているのだそうです。壊れたらPTAの役員が補修して大事に使い続けています。

 校内のほかに地域でも、郵便局やコンビニ、コミュニティーセンターなどに回収箱を置いています。病院ではインクカートリッジの回収に協力してもらっています。

 こうして集まったマーク類を、PTA広報部の担当者が年6回仕分け・集計します。学年単位で当番を決め、毎回ボランティアを募ります。年に1度以上はPTAの行事を担う「一人一役」というルールもあり、毎回30人ほどが参加して和気あいあいと作業しています。

かわいらしい手作りの回収箱
インクカートリッジもたくさん集まっています
仕分け作業の様子

 栗林小は1884(明治17)年創立の伝統校で、市街地の南に位置し、国の特別名勝・栗林公園のすぐ近く。文教地区ということもあり人気のエリアで、転勤族の家庭も多く、毎年100人前後の児童の転出入があるそうです。

 1300万点達成について、ベルマーク担当部長の佐々木明子さんは「とても驚きました。学校や歴代PTAの役員、そして何より保護者の方々のベルマークへの意識の高さ、協力の結果」としたうえで、「集めたマークが子どもたちのために使われているのはとても素晴らしいこと。私自身、初めはベルマークの作業に関して何もわからない状態でしたが、いろんな方々に助けていただき貴重な経験ができました」と話します。

 メンバーの正木真理さんと三光院智子さんは「まじめにマークを集めて持ってきて下さる家庭が多い。地域の人も含めて『子どもたちのために』という教育への関心の高さを感じます」と振り返ります、岸野明子さんも「歴代の努力と工夫の積み重ねで、回収や仕分け・集計のやり方もスムーズにいっています。ベルマークの取り組みはこれからも引き継いで行ってほしい」と、次の大台達成に期待しています。

廊下掲げられた学校の年表。ベルマーク活動に関する記述もあります

 ベルマークへの関心の高さは、廊下に掲げられた学校の年表からもうかがわれます。平成14年6月「ベルマーク1000万点達成、全国10位」、19年5月「ベルマーク1100万点達成 全国9位」、そして、22年5月には「ベルマーク50年累計集票点数1146万点」「香川県小学校累計1位」。しっかり記されています。

 武智校長は「学校の教育環境を少しでも良くしようとベルマークに熱心に取り組んでいただいていることは、本当にありがたい」と言います。昨年、老朽化した校舎の建て替えが終わって新校舎に引っ越したばかりで、運動場がまもなく完成します。新年度にはベルマーク預金でボールや一輪車などの体育用品を購入してもらおうか、と考えているそうです。

一昨年末に完成した新校舎。マンモス校とあって5階建てです

ベルマーク商品

キリンレモン

ベルマーク検収

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