下関市立豊浦小が1100万点達成


(2018/08/02)印刷する

 山口県下関市の豊浦小学校(井上成人校長・児童901人)の累計点数が、今年2月に1100万点を超えました。参加56年・154回目の送付で、県内では初めての1100万点達成です。

 豊浦小は下関市の中心部から北東へ約8km、江戸時代に長府藩5万石で盛えた城下町にあります。現在も古い街並みと神社・仏閣を残し、当時の武家屋敷の練塀は市の有形文化財に指定されています。

校舎の周りは趣のある塀でぐるりと囲まれている

 同校ではPTAのことを育友会と呼び、ベルマーク運動は育友会の厚生部が担当しています。月初めを「ベルマークの日」として、児童を通じてあらかじめ配っておいた専用封筒を回収。各クラス一人ずついる厚生部の委員の子どもがそれを持ち帰って、家庭での作業となります。そこでマークを仕分け、会社別の袋に枚数と点数を記入します。

 各学期に1回、学校に隣接している教育資料館の部屋で全体集計をします。毎回、委員ほぼ全員が参加するそうです。発送も学期ごとに年3回しています。

慣れた手つきで作業する皆さん
電卓を使ってミスがないように計算する

 集計日の7月12日、部屋の中には真剣な眼差しで集中する皆さんの姿がありました。そのかいあって、予定よりかなり早く終了。「お疲れ様でした!効率よく作業していただいたので、あっという間に終わりました」という厚生部長の谷口真弓さんの言葉に、皆ほっと笑顔になります。取材に対し谷口さんは、「皆で助け合って活動しているので充実感があります。仕事をしている方が多いので、少しでも負担を減らせるように工夫しながら続けていきたい」と話してくれました。

担当がひと目で分かるような掲示

 昨年度の部長を務めた篠田美千代さんによると、ベルマークは「ボランティアだからこそ楽しめる活動」だといいます。「先生方と話す機会も増え、学校での子どもたちの様子を知るきっかけにもなります」。

 豊浦小は教育に関心が高く、ベルマーク収集にも意欲的な家庭が多いといい、インクカートリッジもよく集まります。「児童だけでなく、先生方や学校を訪れる保護者もいつでも入れられるように事務室の前に回収箱を置いています」。自治体や個人的に集めたマークを学校に届けてくれる方もいて、地域の協力もあるそうです。

クラスごとの点数を全体集計表に書き込む
整理方法は年度はじめにプリントで丁寧に説明している

「広報とよら」には毎号ベルマークのお知らせを掲載

 児童らの関心を高めるための工夫もしています。毎月、各クラスの一人平均の枚数を出し、給食の時間に校内放送で発表。学期ごとに、マークの枚数を多く集めたクラスに1学年1学級ずつ「ベルマーク大賞」を贈って表彰しています。放送が上手な先生が担当していることもあり、毎月とても盛り上がり児童の収集意欲に役立っているそうです。

 また、毎年11月の「とよら祭」では、ベルマーク5点で1回くじを引ける「ベルマークくじ」コーナーを設けています。保護者から募った未使用の文房具やおもちゃなどを景品にしたところ、沢山の児童がマークを持参し楽しんだそうです。

 ベルマーク預金での買い物は、年度末に学校の希望を聞いてしています。昨年は運動会用の優勝旗を購入しました。預金が足りなかったため、「頑張って集めて優勝旗を買おう」と2年間目標に掲げ、購入することができた時は子どもたちも大変喜んでいたそうです。

 井上校長は、今回の1100万点達成を喜ぶ一方で、「大規模校のため、集まるマークも多く、整理するのが大変だと思いますが、いつも熱心に活動して下さっています」と、育友会メンバーへの感謝を語ってくれました。

(左から)H30年度厚生部副部長の伊藤一美(ひとみ)さん、〃部長の谷口真弓さん、H29年度部長の篠田美千代さん、H30年度副部長の山元鮎乃(あゆの)さん

ベルマーク商品

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ベルマーク検収

今週の作業日:3/25~3/29
1/30までの受付分を作業中