コツコツと、700万点/鹿児島県指宿市立丹波小学校


(2018/07/30)印刷する

 鹿児島県の指宿駅に降り立つと、強い7月の南国の日差しが出迎えてくれました。ホームから駅構内に入ると何故か子どもたちがいっぱい。「観光パンフレットどうぞ!」と元気よく渡された紙には、手書きで「ようこそ指宿へ」とのタイトルが。授業の一環として作成し、観光客に手渡していたようで、どこの学校か訪ねると「丹波小だよ」。「今からそこに行くんだけど」と言うと「じゃあ、ついてきなよ」。先生の先導で学校に戻る子どもたちの後を、ついて歩くこと数分。指宿市立丹波小学校(川上哲博校長、児童数535人)に到着しました。

丹波小の子どもたちが作った三つ折り形式の観光パンフレット表
観光パンフレット裏
子どもたちが学校まで道案内

 校舎入り口で榊宏三教頭先生が出迎えてくれました。同校は2月に累計700万点の大台を達成しています。鹿児島県内では初めて。話をきくため、教頭先生にお願いしてこの日、ベルマーク担当のPTA役員ら声をかけてもらっていたのです。

 集まったのは、厚生部の昨年度部長・東明代さん、同副部長の山口晴奈さん、そして今年度PTA会長の池増慎吾さん、同副会長の北薗ゆう子さん。教室で、財団から送った700万点の感謝状を見せてもらいました。箱に入った状態のまま大切に保管されていました。届いた時は、大台を達成したという意識は全くなかったためびっくりし、ベルマークの仲間に話したり、PTAの会合で紹介したりしたそうです。

 丹波小は1970年7月にベルマーク運動に参加しました。かつては児童数1000人を超すマンモス校だった時期もあり、マークは順調に集まったようです。財団にマークを送った回数は通算133回。1回平均5万点余りになる計算で、地道にかつ着実に点数を積み上げた結果だといえそうです。

集計に使う道具と700万点の感謝状手にした、左から山口晴奈さん、東明代さん、池増慎吾さん、北薗ゆう子さん

 厚生部は月1回集まってベルマークの仕分け・集計作業をし、学期に1回発送しています。集計作業は保護者間のコミュニケーションの場になっていて、PTAの部の中でも人気があり、競争率が高くて希望しても入れないケースもあるそうです。活動を経験した人の意識は高く、「家庭の冷蔵庫に一覧表を貼り、買い物に行っても、まずベルマークのある商品を探しています」。ベルマークで揃えた備品も、各クラスのサッカーボールや、家庭科で使うアイロン、体育館のマットなど、たくさんあるといいます。

 昨年度の活動で特筆点は、協賛会社のスミフルジャパン(ベルマーク番号70)のキャンペーンに応募して当選したことでした。もらったバナナを使って、秋のPTAのバザーで「ベルマークを持ってきたらバナナをあげます」というイベントを開催。バナナについているマークも含め、かなりの点数を集めることに成功したそうです。「きっと、その点数が700万台越えに最後に役立ったのでは」と振り返る東さんたち。池増さんは、「今回取材を受けて、700万点という価値を理解できました。丹波小のベルマーク運動がこれからも発展するよう、これからも協力してやっていきたいです」と話してくれました。

 帰りに池増さんは学校1階にある資料室を案内してくれました。学校の敷地は弥生時代の集落跡でもあり、土器などがたくさん出土したそうです。悠久の古代にも思いを馳せつつ、明るい笑顔に送られて学校を後にしました。

指宿市立丹波小学校
駅にいた西郷さんは砂蒸しの衣装?
指宿駅の表示は波のデザイン

ベルマーク商品

コマンドTMフック・タブ クリア

ベルマーク検収

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