奈良市立佐保小学校、奈良県内で初めての800万点/無理なく、根気よく
(2015/12/07)印刷する
若草山を望む奈良市の市立佐保小学校(城武志校長、384人)のベルマーク送票点数が、1963(昭和38)年の運動参加以来の累計で800万点を突破しました。奈良県内で初めてです。PTAの会員や地域の人たちが活動を支え、無理なく根気よく運動を展開しています。
ベルマーク活動の中心は、PTAの「環境整備部」(山田裕美部長、14人)です。部員は各クラスから1人ずつ、選出されています。
校内にはベルマーク回収箱が各クラスに設置され、ベルマークがいつでも集められるようになっています。毎月1日が「ベルマークの日」です。部員の子どもが、クラスで集められたベルマークを自宅に持ち帰ります。部員たちは自宅で都合の良い時間にベルマークの整理作業を行います。
ベルマークを協賛企業別に分け、それから点数別に分けて計算します。その点数をメモ用紙に記入します。企業番号と点数が記されたチャック付きのビニール袋が事前に配付されており、点数が記入されたメモ用紙と仕分けたベルマークをビニール袋に入れるようにしています。
環境整備部会は年に5回あり、そのうちの1回(年末)をベルマークの「総集計作業」にあてています。
作業場は校内のPTA会議室です。企業番号が記されたイチゴパックを机に並べ、自宅で仕分けたビニール袋を入れていきます。そのあと、ビニール袋の中に入っているメモ用紙の点数を確認しながら、企業別の整理袋にベルマークを入れて、合計点数を記入していく流れになっています。
年が明けると、ベルマーク財団の検収作業が混み合うことや、ベルマーク財団から送られてくる集計結果の通知が年度をまたぐことがあるため、発送はできるだけ12月中に行うようにしています。
点数の高いインクカートリッジの回収にも力を入れており、職員室の前に専用の回収箱を設置しています。保護者たちが来校した際に、インクカートリッジを入れてもらうようにしています。
体育館の入り口にもベルマークの回収箱を設置し、体育館を利用する地域の人たちにもベルマークの回収に協力してもらっています。校区内のスーパー2店舗にもベルマーク回収箱を設置してもらい、担当部員が回収しています。
これまでのベルマーク預金で、一輪車や本棚、プロジェクター、ワイヤレスマイクなど、たくさんの教育備品を購入してきました。
山田委員長と藤川奈央子副委員長、赤塚美穂顧問(書記)の3人は「子どもたちの学校の教育環境を良くしたいという思いでやっています。これからも無理なく、根気よく、ベルマーク活動を続けていきたいです」と話しています。
佐保小はJR奈良駅から北に約1・2キロ離れた住宅街にあります。校区の中央を万葉の昔から知られている佐保川が流れており、校歌にも「水しずかなる佐保川よ」と歌われています。大学や高校、中学などの教育機関も多く、文教的に恵まれています。
1922(大正11)年に創立された歴史のある学校です。「佐保に生きる」というテーマを掲げ、校区の特性を生かし、地域とともに育つ力をつける学習の充実に努めています。1952(昭和27)年から続く「佐保学校体操」など特色ある教育活動を実践しています。
城校長は「800万点ものベルマークを集めていただいたことに驚いています。歴代の多くの保護者や卒業生、地域の人たちの努力の積み重ねであり、深く感謝申し上げます。子どもたちの健やかな成長のために、いただいた貴重な教育備品を大切に使っていきたいです」と話しています。