奈良市立六条小学校が500万点達成/自宅集計で効率的に/2014年度は年間集票ランキング県内1位


(2015/12/04)印刷する

 世界遺産である唐招提寺や薬師寺を望む奈良市立六条小学校(松本哲志校長、766人)のベルマーク送票点数が約44年をかけて、累計で500万点を超えました。県内で6番目です。PTA委員会の委員が自宅で集計しながら効率的に活動し、年間集票点数は2014年度、県内でトップでした。教職員や地域の人たちの協力を得ながら奮闘しています。

仕分け作業をする総務委委員たち。お菓子箱を活用した仕分けケースは便利です

 ベルマーク運動を担当しているのは、PTAの総務委員会(平岡春日委員長、10人)です。毎月第1火曜日を「ベルマーク回収日」と設定し、児童たちが収集用封筒に入れて学校に持参してきたベルマークを回収します。各クラスには、給食用の食材缶を活用した「ベルマーク封筒回収缶」が設置されており、児童たちは収集用封筒をそのまま回収缶に入れ、職員室に並べておきます。

 総務委員会では、毎月第1木曜日を「整理日」として、学校の会議室に集まります。職員室に集められたベルマークの回収缶を引き取ります。

 学校での作業はあくまで、ベルマークの「仕分け」のみです。缶に入れられた封筒からベルマークを出して、大きな箱に入れます。そのあと、委員たちが手分けしながらベルマークを仕分けし、協賛企業の番号が記された仕分け用箱に分類していきます。

各クラスから集められたベルマーク収集封筒の回収缶

 キユーピーや日清食品など、たくさん集まるベルマークは、牛乳パックを活用した専用の仕分け箱に入れます。

 このように作業を工夫しながら、仕分けをスムーズに進めています。

 各委員には、担当の企業番号のベルマークが割り振られています。担当のベルマークが入ったビニール袋を自宅に持ち帰り、各自で集計しています。

 学校に来られなかった委員には「宿題」として、担当分が児童を通じて届けられます。

 空になったベルマーク収集封筒は、各クラスの回収缶に入れて職員室の前に戻します。回収缶は、担任を通じてクラスに返却されます。この流れを毎月、繰り返していきます。

 発送は年に2、3回です。委員たちは自宅で集計したベルマークを翌月の整理日に持ち寄り、各自、会議室の棚にある各企業別の専用缶に保管します。

たくさんのベルマークが集まる企業番号は、牛乳パックを活用した特別の専用仕分け箱へ

 発送作業の指示があれば、企業番号ごとの整理袋に必要事項を記入して提出することにしています。

 学校や地域も協力しています。職員室には回収箱が設けられ、先生たちもベルマークを集めてくれています。また、校区内のスーパー2店舗にも回収箱を置いてもらい、ベルマークを収集しています。

 昨年度は、サッカーボール(10個)、黒板ふきクリーナ(2個)、電動鉛筆削り器(3台)、画板(30枚)、一昨年度は、逆上がり補助器、鉛筆削り器(2台)を購入しました。学校の要望を聞きながら、児童たちに必要な物を購入しています。

 平岡春日委員長と山田久美子副委員長、大西絵里子副委員長、竹内澄子会長の4人は「ベルマークを集めれば、これほどまでの貴重な物を買えるということに驚きました。親子でベルマークを通じて会話が弾みます。多くの保護者と地域の方々への協力のおかげです」と話しています。

各自に配布された担当企業の自宅用集計表。効率的です

 同小は、近鉄橿原線西ノ京駅から西に約1キロ離れた静かな住宅街にあります。

 1970(昭和45)年に創立されました。1981(昭和56)年には、最多の1678人の児童が在籍したマンモス校でしたが、少子化のために現在は半減しています。

 近くには、世界遺産に指定された唐招提寺や薬師寺などがあり、世界遺産学習を実践しています。また、「6」のつく日にあいさつを徹底する「六条あいさつ運動」に力を入れており、同じ校名である福井市立六条小学校との交流も深めています。

 松本校長は「多くの保護者や卒業生の皆さまの努力の積み重ねの賜物です。感謝申しあげたい」と話しています。

PTA総務委員会の皆さん。財団からの感謝状を持つ竹内澄子PTA会長(前列中央左)と平岡春日総務委員長(同右)囲んで

ベルマーク商品

三ツ矢サイダー リターナブルびん 200ml

ベルマーク検収

今週の作業日:4/22~4/26
2/19までの受付分を作業中