静岡市立伝馬町小学校が400万点/自宅で仕分け計算、朝日新聞販売所(ASA)も協力


(2015/12/01)印刷する

 駿府城を望む静岡市の市立伝馬町(てんまちょう)小学校(川井廣昭校長、302人)のベルマーク送票点数が、1961(昭和36)年の運動参加以来の累計で400万点を突破しました。自宅で仕分け計算して、前後期の2回、集計・発送しています。朝日新聞販売所(ASA)など地域の方々も協力しています。

 ベルマーク運動を担当しているのは、PTAの「環境福祉委員会」(田中邦子委員長、23人)です。

 各クラスから原則2人ずつ委員が選ばれ、前期(4月~9月)と後期(9月~3月)の担当に分かれて作業をしています。

環境福祉委員会に届けられたベルマーク収集袋
ベルマークを整理する委員たち

 毎月末に、ベルマーク収集袋が児童を通じて各家庭に配布されます。各家庭では、集めたベルマークを収集袋に入れ、翌月の3日ごろまでに児童が持参して登校します。

 自宅で作業するためのベルマークは、各クラスの担任からPTA環境福祉委員の子どもを通じて家庭に届けられます。委員たちはそれぞれ、ベルマークを保管し、企業別に仕分けて集計します。

 前後期のどちらかで、自分の担当するクラス分の集計表を学校に持参し、全体集計して発送しています。

 これまでは、学校に毎月集まり、仕分け・集計していましたが、委員たちの負担が大きいことから自宅での仕分け方式に変えました。

 点数の高いインクカートリッジやトナーカートリッジ、テトラパックの回収にも力を入れており、職員室の前に専用の回収箱を設置しています。保護者たちが学校に来た時に入れてもらうようにしており、担当の委員が随時、回収しています。

ベルマークを集計する委員たち

 地域からの協力もあります。

 スーパー3店舗にも同様の回収箱を設置させてもらっています。さらに、校区近くにある朝日新聞販売所(ASA)静岡中央も2009(平成21)年から、読者から寄せられたベルマークを学校に随時、届けてくれています。芦澤和幸本部長は「多くの読者がベルマーク運動に協力してくれています。運動を通じて、少しでも、子どもたちのお役に立てれば」と話しています。

 PTAの環境福祉委員会では、「ベルマーク預金で何を購入するか」についてアンケートを取り、保護者と子供たちの希望を聞きながら購入品を決めています。

 これまでに、扇風機や時計、和太鼓、一輪車などを購入しました。昨年度は、空気清浄器と綱引きの綱を買いました。

お父さんも手伝ってくれます

 前期の集計作業に参加した興津昌利さんは同校の卒業生です。「長い歴史の中で、今もベルマーク運動が続いていることをうれしく思います。ベルマーク運動を通じて、親子で会話が弾むのも貴重なことです」と話しています。

多くのインクカートリッジが届けられます

 田中委員長と梶雅子副委員長、原野由美子前委員長は、「捨てればゴミですが、ベルマークを集めれば、学校が必要とする物が買え、被災校などの支援にもつながる貴重な運動です。ベルマークを通じて親子の大切なコミュニケーションにもなっています。今回の大台達成を励みに、さらに、頑張っていきたいです」と話しています。

 伝馬町小は、JR静岡駅から北東に約300メートル離れた中心街にあり、静岡駅の表玄関などを校区にしています。近くには駿府城公園があり、校区は城下町の一角でした。1873(明治6)年に創立された由緒ある学校です。同市の「国際理解教育推進校」として指定され、英語のコミュニケーション能力の向上に努めています。

 1995(平成7)年度からメルボルン市のキングスパーク小学校との交流を続けており、今年度にはキングスパーク小の児童たちが同校を訪れ、ホームスティしながら交流を深めました。

 川井校長は「この運動が、教育環境を良くしながら息長く続いている歴史の重みを感じています。歴代の保護者の方々のご努力に感謝します」と話しています。

環境福祉委員会のみなさん。財団からの感謝状を持つ田中委員長(前列中央)と原野前委員長(同左)、梶副委員長(同右)を囲んで 

ベルマーク商品

ユニトーン01(面ファスナータイプ)

ベルマーク検収

今週の作業日:4/22~4/26
2/19までの受付分を作業中