大津市立瀬田南小学校が500万点達成/ベルマーク収集期間を年4回設定、当番制で分担回収/「子どもの笑顔」を支えに


(2015/11/02)印刷する

 比叡の山並みと瀬田川を望む大津市の市立瀬田南小学校(清水弘孝校長、883人)のベルマーク送票点数が約39年をかけて、累計で500万点を超えました。県内で13番目です。作業の効率化を目指し、「子どもたちの笑顔」を支えに頑張っています。

 ベルマーク運動を担当しているのは、PTAの福祉厚生部(永田直美部長、13人)です。

 年に4回(6、9、11、2月)、「ベルマーク収集期間」(5日間)を定めています。収集期間の1週間前に、全児童を通じてベルマーク収集封筒が配布されます。各家庭では、収集期間内に集めてきたベルマークを封筒に入れ、児童が学校に持参します。

狭いPTA室で、一心に仕分けするPTAの福祉厚生部のみなさん

 部員たちは、収集期間に当番制を敷き、その封筒を自宅に持ち帰ります。割り当てられたベルマークを、ベルマーク番号の「37番」までと、それ以降の番号の二つに分けて、校内のPTA室に集まります。

 仕分け日では、部員たちが二つに分けられたベルマークを手際よく分類していきます。そのあと、各自が2、3社ずつベルマークを持ち帰り、点数計算をします。永田部長と清水智子副部長がそれらをまとめて、ベルマーク財団に発送する仕組みになっています。

「ありがとう」と記されたゴム印を感謝の気持ちを込めて児童たちの封筒におします

 それまでは、全部員が学校に集まり、仕分け、集計をしていましたが、部員の負担が大きいことから、自宅への持ち帰り制にしました。さらに負担を軽減するため、作業の効率化を目指して模索を続けています。

 地域の人たちもベルマーク運動に協力しています。校区内の市役所支所やスーパー、二つの郵便局にベルマーク回収箱が設置され、部員たちが回収しています。

 永田部長と清水智子副部長は、小学生時代にベルマークを一生懸命に集めたことを覚えています。「ベルマークで学校の設備品を購入できることは小学生の時から知っていましたが、備品を購入することで、国内外の困っている子どもたちへの支援にも貢献していることは、この運動に保護者として携わって初めて知りました。もっと多くの方々にベルマーク運動の意義を理解していただければと思っています。作業の効率化をさらに考えながら、子どもたちの笑顔を支えに頑張っていきたいです」と話しています。

年季の入った企業別仕分け棚からベルマークを引き出します

 瀬田南小は、JR瀬田駅から南西に約1・5㌔メートル離れた丘陵地にあります。校舎からは、比叡の山並みと琵琶湖から流れる瀬田川が見えます。

 都市化のためにマンモス校になった瀬田小学校から、1976(昭和51)年に分離開校しました。校章は、瀬田の唐橋の「ぎぼし」と「南」という漢字からデザインされています。開校の精神は「自我作古」。「自分の道を自分の力で切り開き、自分の歴史を自分の手で作り上げていく」という意味が込められており、その継承に努めています。

校長室で、6年生と清水弘孝校長が給食をともにする「ふれあいランチ」

 6年生の楽しみは、校長先生との「ふれあいランチ」です。給食の時間に6年生が校長室で必ず一度、給食を校長先生と一緒にできます。昨年度に赴任した清水校長が考案したもので、卒業していく6年生とのふれあいと絆を深めるためです。

 清水校長は「ベルマーク運動に対するこれまでの多くの保護者の方々や地域の方々のご努力に感謝申しあげたい」と話しています。

福祉厚生部のみなさん。ベルマーク財団からの感謝状を持つ清水校長と永田部長を囲んで

ベルマーク商品

お道具箱

ベルマーク検収

今週の作業日:4/22~4/26
2/19までの受付分を作業中