大津市立唐崎小学校が600万点達成/PTAと児童会が連携、保護者学級委員もサポート
(2015/10/28)印刷する
琵琶湖と比叡山を望む大津市の市立唐崎小学校(長野正校長、886人)のベルマーク送票点数が、約39年をかけて累計で600万点を超えました。県内で6番目。PTAと児童会が両輪となって、地道に活動を展開しています。
ベルマーク運動を担当しているのは、PTAのベルマーク委員会(佐々木佳子委員長)と児童会の「ボランティア委員会」です。
ベルマーク委員会は少数精鋭の8人(PTA事業委員)。各クラスから選ばれたPTAの学級委員20人がサポートしています。
毎月1日が「ベルマークの日」に定められ、児童がベルマークの回収袋に家庭で集めたベルマークを入れて登校します。この後、5、6年生で編成された児童会の「ボランティア委員会」の委員が、各クラスのベルマークを手分けしながら集めます。委員会活動日などの時間を利用しながら、回収したベルマークを大まかに仕分けします。
一時整理されたベルマークは、PTAのベルマーク委員会にバトンタッチされます。委員の皆さんはPTA室で一時整理されたベルマークを仕分けしながら点数計算をします。活動日には、二つの学年の学級委員が指定された日に分担参加して手助けしてくれています。
毎月、財団にベルマークを発送することにしているため、活動日には、委員の皆さんは一心に集中しながら作業を進めています。
とくに力を入れているのが点数の高いインクカートリッジとテトラパックです。ベルマーク便りで回収を呼びかけ、校内に常設された専用の回収箱に随時、保護者にインクカートリッジとテトラパックを入れてもらうようにしています。
毎年5月には、1年生の全保護者を対象にベルマークの「講習会」も実施しています。ベルマーク運動が初めての保護者が多いため、PTA役員やベルマーク委員長らが講師になり、ベルマーク運動の仕組みや仕分けの方法などを説明。仕分け作業も保護者の方々に実際に体験してもらい、その後のベルマーク活動に反映するようにしています。
さらに、地域の方々にも協力を求めています。校区内のスーパーや公民館にベルマーク回収箱を設置して、ベルマークを学期ごとに委員が集めています。
ベルマーク委員会の魚住佳代副委員長は、同校の卒業生です。児童会のベルマーク担当委員を務め、ベルマークを一生懸命に集め、教室で仕分けをしたことを今も覚えています。「600万点の中に私が小学生時代に集めたベルマークも含まれていることを考えると、感慨深いです。私の子どももベルマーク運動に参加しており、幸せです」と話しています
。佐々木委員長は「多くの先輩保護者や卒業生の皆さまの努力の賜物です。さらに、子どもたちの笑顔を楽しみに700万点を目指して、頑張っていきたいです」と話しています。
唐崎小学校は、JR湖西線唐崎駅から南に約500メートル離れた住宅街にあります。校舎3階の窓からは、琵琶湖と比叡山が見えます。
1975(昭和50)年の開校で、校章は、近江八景の一つにも数えられている名勝「唐崎の一つ松」をかたどったものです。「友愛、協力、創造」を校訓に、「郷土を愛し、自ら生き方を切り拓く子どもの育成」を教育目標にして、います。
異なる学年の児童が参加する「ハッピースマイル交流」や、地域の人たちが学習指導する「唐崎寺子屋プロジェクト」、児童が得意技を披露する「スマイルグランプリ」などの工夫をこらした行事があります。
長野校長は「多くの卒業生や保護者の皆さまのご努力に感謝申しあげたい」と話しています。