600万点達成 堺市立新湊小学校


(2015/09/18)印刷する

地域と児童がコツコツと継続

 大阪府堺市の市立新湊小学校(迫田鉄郎校長、児童591人)がベルマーク累計点数600万点を突破しました。中世の自治都市の風貌を残す校区内では地域が助け合い、PTAも「ベルマークは古くから続いている習慣で生活の一部です」と代々引き継いで大台を達成しました。

 同小のPTAは、ベルマーク委員など五つの委員から成り立っています。ベルマ―ク委員は20人。最近、収集点数が増えて作業が多くなったため、数年前に5人増員になりました。

600万点を達成した堺市立新湊小学校PTAのベルマーク委員

 委員は年に5回、仕分け作業で学校に集まります。その前に児童全員に、委員長が作ったベルマーク便りと学校が印刷した特製の収集袋が渡され、家庭でのマークを集めます。また、近所のスーパーや郵便局、コンビニ店にも収集箱が置かれ、そのマークも集められます。

児童全員に配られる特製の収集袋とベルマーク便り

 2学期最初の仕分け作業日の9月17日には16人が集まりました。委員は2時間かけて、企業別に仕分けしていきます。学校での作業はここまで。後は各委員が自宅に持ち帰り、点数ごとに仕分けします。

 学校では委員は雑談をしながらも、淡々と作業を進めていきます。今年度の委員長の八束純子さんは「ベルマークは昔から引き継がれてきた習慣みたいなもので、作業の仕方も皆さんよく知っています」と話しました。その秘けつは? と聞くと、「実は校区内にある湊はなぞの幼稚園がベルマークに熱心です。児童のうち3分の1は、この幼稚園から来るので、ベルマーク作業を経験しているPTAが多いんです」と明かしてくれました。

 その結果、毎年コンスタントに10万点を集めています。すごいですねと驚くと、八束さんは「そうですか? 受け継いだことをしているだけです」と平然とした様子。年5回のベルマーク便りもA4用紙一枚ながら、昔から続いているそうで、代々、委員長が1人で作っています。集まった点数の使い道は学校に任せており、昨年度は図書を購入しました。

慣れた手つきで淡々と作業するPTA

 堺は中世の頃から自治都市として名をはせました。中央の権力に頼ることなく、住民がお互い助け合いながら、産業や文化を発展させてきました。同小のある湊地区は、町名に「出島」が残る古くからの地域です。そんな歴史のなかで、ベルマークは淡々と育まれています。

ベルマーク商品

アルトリコーダー 709B(E)

ベルマーク検収

今週の作業日:4/30~5/2
2/20までの受付分を作業中