400万点達成・宇都宮市立陽南小学校


(2015/04/24)印刷する

紙容器回収に子どもたちも協力

 バス通りから少し坂を上り、門を入ると桜や杉などたくさんの木々に囲まれた広い校庭と、木造の大きな体育館が目に入りました。栃木県宇都宮市立陽南(ようなん)小学校(矢田部芳仁校長、501人)がベルマークの累計点数400万点を超えました。運動に参加して51年目、PTAを中心に子どもたちや地域の協力が実って栃木県内4番目の達成です。

矢田部校長(前列中央)、400万点の感謝状を持つ板垣委員長(前列右)とベルマーク委員会の皆さん

 活動をリードするのはPTAベルマーク委員会です。

 その活動は-4月に活動日(収集日)を決め、保護者に知らせます。通常のベルマークは年間2回(昨年度は6月、12月)です。収集日の1週間前にも児童を通じて家庭に手紙を配り徹底します。家庭から持ち寄ったベルマークをクラスごとの回収箱に入れてもらい、それを児童会室でベルマーク委員が、学年ごとに協賛会社を分担して仕分けし、集計します。午前9時半からスタートして2時間ほど、毎回全員が参加するそうです。この後、全体の集計は学年代表6人が行います。

「これは大丈夫ね」。インクカートリッジ作業では手袋をして、チェックしていきます

 紙容器の回収では子どもたちが活躍しています。給食に出る牛乳パックを、飲んだ後、自分たちで容器を開いて、きれいにふき取ります。給食委員の児童が袋に入れて集め、その後はベルマーク委員が、重さを量り、箱詰めして送っています。ほぼ毎月の作業になります。

 インクカートリッジは、回収ボックスが職員室前のほか、近くの大型商業施設と、小学校と同じ敷地にあるコミュニティーセンターにもあります。通常のベルマーク回収1週間前に児童に手紙を配って知らせていますが、この印刷日に学年代表が集まり、回収してチェック、集計し、送っています。この他、郵便局にもベルマーク回収箱を置かせてもらっており、地域の協力も大きな支えです。 これまでに集めたベルマークでテントや扇風機、図書などを購入。体育館用ジェットヒーターは、卒業式など寒い時の行事の時に活躍しています。

ベルマークの仕分け作業。皆さん集中して真剣な表情です=陽南小PTA提供

 訪れたのは、まだ新学期が始まったばかりで新旧役員の交代時期でしたが、2014年度の委員長で、新年度も留任した板垣美紀さんたちに話を伺いました。PTAは7つの部、委員会があり、ベルマークは各クラス2~3人を選びますが、活動日が事前に分かるので仕事を持つ方も調整しやすい、地味だが室内での作業、などの理由から希望が多いそうです。この日は授業参観日でPTA役員選出がありましたが、じゃんけんで決めたクラスもあったそうです。また400万点達成で感謝状が贈られたことも報告されました。板垣さんは同小卒業生で、子どもの頃のベルマーク集めをかすかに覚えています。「保護者の方の活動と地域の方の協力の長い間の積み重ねが、400万点という大きな成果につながったのですね」と感慨深そうでした。

 陽南とは宇都宮市街地の古称「宇陽」の南に開発された地域、という意味があり、小学校は、東武鉄道宇都宮線江曽島駅に近く、市営プール、大型商業施設、病院やマンション、住宅街が広がる地区にあります。創立は1949年で、目指すのは「人とふれ合い、本とふれ合い、自然とふれ合う、潤いのある学校」です。地域との触れ合いが密接で、読書活動では20人を超すボランティアが月2回の朝の読み聞かせをしています。また訪問した日は、雨にもかかわらず、地域ボランティアの方が観察池の周りで花の手入れをしていました。

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