400万点達成・神奈川県横須賀市立北下浦小学校


(2015/03/09)印刷する

すべてのマークはセロハンテープで10枚つづり/「できるだけ毎年買い物をしたい」

 神奈川県横須賀市の市立北下浦(きたしたうら)小学校(山本信子校長、338人)が、ベルマーク累計400万点の大台を突破しました。ベルマーク運動への参加は1961(昭和36)年。50年以上の歳月をかけ、コツコツ努力を積み重ねた結果です。

 運動の中心は、PTA保健厚生委員会(橋本めぐみ委員長)のメンバー15人です。

400万点達成の感謝状を持つ橋本委員長と保健厚生委員会のみなさん。右へ山本校長、丸瀬節子教頭、後列右がPTA会長の牧恵さん

 PTA活動は5月に始まります。ベルマーク回収に向け、お知らせのプリントと財団から届くベルマーク一覧表、それに切り取って組み立てる手作り封筒の3点セットを、すべての児童に配ります。

 回収は、8月を除く6月から翌年2月までの年8回。原則毎月5日と決め、児童に持ってきてもらいます。持ってきたマークは、回収袋のまま教室に置いてある回収BOXに入れます。

今年度最後の委員会。おしゃべりをしながらも手を休めることはありません

 また、地域のスーパーや郵便局など7カ所に回収BOXを置かせてもらっていて、地域住民を始め、卒業生の保護者からの協力を得ています。

 仕分け作業は回収日に合わせた年8回と年度末の3月、合わせて年9回行います。委員たちが教室を回り、PTA会議室に集めます。仕分け作業に一役買っているのが、一般PTAのボランティアです。年に3回、ベルマーク整理日を設けて募集しています。嬉しい申し出もありました。委員経験のない低学年の子どもを持つお母さんがボランティアとして参加し、「これならできそう」と次年度の委員に立候補してくれたことです。

 仕分けは、協賛会社の番号を書いた牛乳パックを使っています。ユニークなのがマークのまとめ方です。紙、薄いビニールなど、材質に関係なく、すべてのマークはセロハンテープで10枚つづりにしていきます。以前はビニール製のものはホチキス留めをしていました。しかし、集計の時に数え直してみると、11枚だったり9枚だったりするそうです。どうやら静電気でマークがくっついてしまうのが原因だったようです。

手際よくマークをまとめていきます。そのスピードたるや職人技です

 テープカッターから15センチほどテープを引き出し、同じ点数のマークを隙間なく貼りつけます。10枚貼ったところでさらにテープを引き出し、一列になったマークをクルっとひっくり返し、テープでサンドイッチしていきます。この方法で集計のスピードアップと間違いの減少になったそうです。10枚にまとまったものは、ファスナー付きのビニール袋に入れ、集計まで保管します。

 財団へのマーク発送は、年に2~3回。戻ってきた結果を見た橋本委員長は、「1カ所間違いがありました。2重3重のチェックをして送っているのに、なかなかはなまるがもらえないんですよ」と少し悔しそうでした。

 これまでにベルマーク預金で一輪車やウオータークーラーを購入しました。「できるだけ毎年買い物をしたい」と橋本委員長。「6年生の児童や保護者にとっては最後の年なので、がんばったことを形に残してあげたい」そうです。

 北下浦小は三浦半島の中ほどにあり、窓からは金田湾を望むことができます。温暖な地で、地域に支えられ地域とともに歩んでいます。

ベルマーク商品

トナーカートリッジ

ベルマーク検収

今週の作業日:4/30~5/2
2/20までの受付分を作業中