６００万点達成・柏市立光ヶ丘小学校
(2014/12/25)印刷する
仕分けを学校で作業、家で作業は本人任せ
柏市立光ヶ丘小学校（宮前明夫校長、７３５人）が、千葉県で１２番目の６００万点達成校となりました。ベルマーク運動が始まった翌年の１９６１（昭和３６）年に取り組み始めてから、５３年をかけての達成です。
学校所在地が、お隣の千葉県流山市向小金という柏市立の学校です。柏市（都心から３０キロ圏）が東京のベッドタウン化した流れの中で誕生したためです。
５７（昭和３２）年、日本住宅公団（現・都市再生機構、ＵＲ）により光ヶ丘団地（１０９棟、現・グリーンタウン光ヶ丘）が建設されました。しかし団地内に小学校の建設用地が確保できなかったため、公団は、校地の住所はおかまいなしに団地に近い場所に小学校を開設しました。その結果、校門付近のみが柏市域で、校舎・校庭など敷地９９％は流山市域ということになったのです。
ベルマーク部（鈴木しずか部長、２１人）が担当しています。広報、文化、校外、学年と５つあるＰＴＡ専門部の一つです。部員は２１ある普通学級から、一人ずつ選ばれたお母さん方です。また、活動には、ＰＴＡ本部の書記でベルマーク部担当の小林智子さんが付き添います。
マークは、６月から翌年３月までの９回、回収します（４、５、８月はお休み）。収集封筒は児童が卒業するまで使ってもらう方式で、毎年度、新入生の分は学校の協力を得て、担任の先生に作成していただいています。
収集封筒を月初めに配布し、１０日までに提出してもらいます。部員は当日に、自分の担当クラス分を引き取ります。引き取りは、部員が担任から直接受け取っても、子どもさんを介して受け取っても良いようにしています。各部員は、引き取ったマークを切りそろえ、協賛会社別に仕分ける作業に取り組むのですが、その作業も学校で行っても、自宅で行っても、各部員の自由としています。１２月の回収日は６人が、ＰＴＡ会議室で、カップ麺の空パック利用の仕分けケースを広げ作業していました。仕分けた後、協賛会社ごと、点数別マークをホチキス止め、テープ止めで１０枚つづりにします。作業を自宅で行う人にも、ホチキスはＰＴＡ備品を貸与、消耗品のホチキスの針、テープは必要分が供与されます。
仕分け終えたマークは、活動月の２０日までに、ＰＴＡ会議室に置かれた協賛会社別整理ケースに入れます。ケースは、杏仁寒天など業務用食材の３キロ缶（直径１５.５×深さ１７.５センチ）の再利用です。缶には紙が張られ、ベルマーク番号が手書きされています。脱退した協賛会社の番号のものがあること、張られた紙が色あせていることなどから、かなり以前から利用されているもののようです。
集計作業は、１０月と２月の送票日に行います。部員２１人を８つのグループに分け、５６協賛会社を振り分けます。電卓とハサミを持参して、午前１０時に集合し、正午完了をめざし、整理袋を完成させます。この後、部長と２人の副部長で送り状を作成し、送票となります。
使用済みは紙容器は１箱、インクカートリッジはメーカー別に３箱、玄関に回収箱を置き、通年で集めています。集まり具合を見ては、随時、送っています。
マークの収集に当たっては、地域の方たちの協力もいただいています。スーパーや幼稚園、朝日新聞販売所（ＡＳＡ）３店舗など１０カ所に収集箱を置かせてもらっています。また、自治会へは「ベルマーク通信」を届け、回覧板で閲覧してもらい、協力をお願いしています。これら協力をいただいている箇所には、年度初めに「継続のお願い」を、年度末にはお礼の手紙を届けています。
ベルマーク通信は、年度初めにベルマーク一覧表と一緒に、「協力のお願い」を掲載してＰＴＡ５７６家庭に配布するなど、年間３回の発行です。また、３年生保護者には、リコーダー購入時、「ベルマークつき商品を」との呼びかけを行っています。
６００万点達成を、ＰＴＡ書記でベルマーク部をサポートする小林さんは「ベルマーク運動には在校時、恩恵を受けました。４年生の時、一輪車のクラブ活動に入っていました。その一輪車がベルマークで購入したものだったのです。貸し出しがあって、家に持ち帰って練習したことを思い出します。６００万点を超えたと聞いたときは、びっくりしました。コツコツと取り組んできた成果なのですね。素晴らしいです。私たちも無理なく、自分たちのペースで、地道に続けてゆければと思います」と感慨深そうに話していました。
クラブ活動といえば、４年生から６年生による吹奏楽部が有名です。担当教諭の熱心な指導もあって、千葉県や東関東コンクールでたびたび表彰を受けてきています。また、子どもたちからは、すれ違うたび、元気なあいさつを受けました。
