800万点達成・埼玉県さいたま市の市立大成小学校


(2014/12/12)印刷する

創立70周年祝う「大台」/二つの歴史、重なった/学校、家庭、地域ガッチリ

ベルマークの仕分けなどに取り組むPTA総務部の委員たち。おしゃべりしながら和気あいあいと。協賛会社ごとにマークを分け(手前)、次はきれいに切って10点ごとにテープなどでまとめ、専用袋に点数を記入、最後は経理係が集計・送票へ

 二つの歴史が重なりました。

 ベルマーク累計が800万点に達した埼玉県さいたま市大宮区の市立大成(おおなり)小学校(石田耕一校長、1061人)です。今年は学校創立70周年を迎えました。そして、ベルマーク運動は1962(昭和37)年2月の参加から半世紀以上も受け継がれ、創立記念式典が開かれた11月に歩調を合わせるように、「大台」に達しました。

 ベルマーク活動はPTA総務部(小島恵理子部長)が担当しています。31ある全学級から1人ずつ計31人が委員となり、年に4回(6、9、12、2月各初旬)の「収集日」に学校に集まって仕分けから点数計算、送票まで一気にこなします。

 こうした活動を支えるのが、すべての家庭、地域の人たち、学校の先生たちです。

 収集日の数日前に「総務部だより」で日にちが知らされます。児童は家庭でためていたベルマークを6年間使う自分専用の封筒に入れて学校に持ってきて、学級ごとに置いてある赤いナイロンバッグに入れます。収集日は総務部の役員が全学級から赤いバッグを回収し、仕分け作業をする教室に集めます。作業は学年ごとに六つのグループに分かれ、午前8時半からお昼過ぎまで、長いときには午後2時ぐらいまで続けます。

カートリッジもたくさん集まります。仕分けるのは副部長の役目

 ベルマークは家庭からだけではなく、近くの大成中学校や大成公民館、大成郵便局に置かせてもらっている収集箱からも回収してきます。「箱がいっぱいになると袋に入れて保管してくださっているんです。袋はいつもパンパンで、みなさんのご理解が得られているんだなって」と小島部長。学校の先生たちも収集日が近くなると、忘れないように児童たちに何度も声がけするそうです。

 総務部の委員になるのは6年間のうち1年間だけ。毎年度メンバーが入れ替わるため、最初の収集日がある6月は、前年度の役員が引き継ぎのため一緒に作業をします。引退した「元委員」たちは家庭でも「すご腕」を発揮します。「ベルマークを見ると意識も体も反応して、集めよう、点数を数えやすいようにきれいにカットしようっていう気になるんだそうです。子どもも自分の食べるお菓子から切り取って持ってくるんですよ」。小島部長と野村涼子副部長が目を合わせてうなずきました。

 お二人は「800万点とは驚きです。総務部としてはベルマークを集めるための特別なノウハウはなにもなくて……。家庭でも地域でも、どのぐらい点数がたまっているかとか意識せずにこつこつ集めていらっしゃると思うので、本当にみなさんの地道なご協力のおかげですね」と嬉しそうでした。

 学校ではこれまで、たまったベルマーク預金でDVDプレーヤーや竹馬、ソフトサッカーボール、ソフトバレーボールなどを購入してきました。買い物の結果はそのつど、PTA便りで家庭に知らされます。久保田悌二教頭は「ご家庭と地域、それに学校の教職員で力を合わせて、すごい点数を達成できたと感謝しています」と話しました。

財団からの感謝状を持つ小島部長(中央)。右は野村副部長、左は久保田教頭

 大成小学校はさいたま市中北部の住宅地にあって、1000人を超す児童数は市内でも上位の大規模校です。学校の雰囲気は穏やかで、PTA活動も盛んといいます。校内では、「こんにちは!」と来客へ挨拶する児童たちの大きな声が響いていました。

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