５００万点達成・千葉県千葉市立小倉小学校
(2014/12/04)印刷する
整理袋を企業別整理ケースに応用
学校で仕分けて、集計は自宅作業
千葉市立小倉小学校(笹原悟校長、６１９人)のベルマーク活動が、４７年間の取り組みを重ねて、累計５００万点を達成しました。１１１０校・団体が参加する千葉県で、３１位の成績です。
学校は、千葉都市モノレール２号線の小倉台駅から歩いて１０分ほど、住宅街の中にあります。千葉都市モノレールは１号線と合わせた総営業距離が１５．２キロで、懸垂式モノレールとしては世界最長で、ギネス世界記録に認定されています。また学校から２キロ弱のところに、国史跡の加曽利貝塚(縄文中期)があり、子どもたちは毎年秋、全校遠足で訪れます。
活動はＰＴＡ(家庭数５０７)の、環境整備部(木下かおる部長、２０人)で取り組まれています。４つある専門部の一つで、部員は各クラスから１人ずつ選ばれます。
４月、前年度からの引き継ぎがあり、この時、前年度と新年度の書記、会計４人で収集封筒を作成します。
マークは６月から、年間６回、集めます(４、５、７、８、１０、２月はお休み)。使用済みインクカートリッジも一緒です。また、千葉市が慈善活動支援に集める使用済みのテレホンカードや切手、モノレール一日乗車券、一円玉募金なども一緒に回収します（これらの送付、入金も行います）。
封筒は収集月の第２火曜日に配布して、第２金曜日(１１月のみ第４金曜日)に提出してもらいます。各クラスは、収集封筒と、使用済みカードなどを一緒に布製の袋に入れ、カートリッジは専用袋に入れて教室外に下げます。環境整備部は、当日朝回収します。回収当番は６月が６年生部員、９月は５年生部員、次は４年生と順番が決められていて、年１回の当番です。
この回収日に環境整備部は活動します。午前９時半、ＰＴＡ室集合です。部員の中には勤めを持っている人、幼児がいる人もいます。こうした人には９時に登校してしてもらい、いつでも退席してよいようにしています。
テーブル８本を真ん中に寄せ、コの字に囲んでの作業です。回収されたマークを切りそろえながら、協賛会社別に仕分けます。仕分けたマーク入れは、１０．５センの折り紙で作った箱です。一つひとつにベルマーク番号をふり、４５×３２センチの樹脂製ボックスに３５個収め、ボックス２つで１セットです。作業テーブルに、これを３セット用意しています。しかし、５．５センチ四方、深さ３．５センチの小さな紙箱ですから、枚数の多い企業の箱は、すぐに満杯になってしまいます。様子を見てはその日の当番が、各企業の整理袋に移します。作業終了時、ほかの企業のマークも整理袋へ入れ、保管します。整理袋を、企業別整理ケースとしての利用です。
集計は自宅での作業で、６月、１１月、１月、通常作業の後、持ち帰ります。５６社の整理袋をベルマーク番号順に(１）１～３４、(２)３５～５９、（３）６０～ に分けます。これを１年生＋２年生保護者は６月に（１）を、１１月は（３）を、１月は（２）を、３年＋４年生は６月（２）、１１月（１）、１月（３）の担当と、２学年ずつの３つの班が平等になるよう工夫しています。
３つのグループ（１・２年と３・４年は７人、５・６年は６人）は、整理袋を人数分に分けた上で、じゃんけんで勝った人から順番に担当分を引き取ります。が、なかには「私、勤めていないので、量が一番多いものを引き受けます」と分厚い整理袋を受け持つ部員さんもいます。また、自宅作業では、「家が近い２人なので、一緒に集計作業をしています。子どもも４年生の女の子同士。おやつをあげて手伝ってもらったりしています」と楽しそうに話す部員も。点数種類別に枚数を数え、小計を出し、合計を計算して、整理袋を完成させ、送票日まで保管します。
学外では図書館、郵便局に回収箱を置かせてもらい、地域の方たちの協力をいただいています。また、運動会やバザーなどでも収集、回収しています。
送票は９月、１２月、３月、作業終了後、部長、書記、会計の３人で行います。使用済みインクカートリッジのメーカー送りも３人で担当しています。
使用済み紙容器は、手つかずでした。「幼稚園では集めていました」との一人の部員の話から、「あら？」となり、１２月から取り組みを始める予定です。
５００万点達成について、ＰＴＡ副会長で環境整備部担当の中村真紀さんは、「びっくりしました。といいますのは学校は２０１５年度、創立５０年を迎えます。その実行委員会が動きはじめたという時に、この連絡でしたから、なにかの奇縁を感じたのです。ベルマーク預金は、子どもたちに資するもので、なにか記念となるものの購入を考えたいです。協力してきてくださった先輩たちに感謝し、また、私たちも更に積極的にベルマーク活動を進めてゆきたいです」と話していました。
