新代表のもと、頑張ろう!/かごしまベルマーク運動推進の会ルポ


(2018/07/30)印刷する

 鹿児島市の中心街にあるかごしま市民福祉プラザの4階、ボランティアセンターに、小学生からお年寄りまで28人が集まりました。かごしまベルマーク運動推進の会のメンバーです。第二土曜日の午後、ここでマークの仕分け・集計作業をしています。7月13日、その活動を見学に訪れました。

あいさつする板坂ありささん(左)と麻菜華さん

 会の代表がベルマーク大使でもある平嶺光子さんから10代の4姉妹に交代して最初の会合でした。冒頭、新代表のうち板坂麻菜華さん、ありささんが、あいさつに立ちました。「6年前から活動しています。東日本大震災の1年後に現地を訪れて、いろいろ学びました。遠い鹿児島からでもボランティアができると知って活動を始めました。離れたところからでも、誰でも参加できるのがベルマーク運動。がんばって行きたいです。目標は、鹿児島市民1人1点として、60万点です」と麻菜華さん。

ベルマーク大使の松本さんも参加
仕分けの道具たち
作業風景

 土曜日のボランティアセンターは他に人も少なく、広いロビーにある机をほぼ全面的に利用できます。参加者は思い思いのグループに別れ、マークの仕分けを始めました。ベルマーク大使のジブラルタ生命の松本哲さんも応援に駆けつけ、一緒に混ざって作業を進めていきます。

 使っている道具をよく見ると、どこか見覚えのある形。「そう、これは豆腐のパックです。あっちはかき氷」と説明してくれたのは清原久子さん(75)。東日本大震災の報道で津波に車が流されていく映像が、1993年に地元・鹿児島で起きた水害の記憶と重なり、何かできないかと思ったそうです。「そんな中、新聞で会の活動を知り、これだ!と思って飛びついた」と話してくれました。

 隣にいた川原テルさん(73)も、そう思った1人。さらに、「活動の案内が新聞にその都度載っている。継続的に活動しているしっかりした団体だと思い、参加しました」。

 黙々と続く作業は、1時間ほどで小休憩に。お茶とお菓子が用意されました。お菓子は、チョコにクッキー、おせんべと種類も豊富でおいしそう。バザーなどで稼いだ資金で買うほか、いただきものもあるとのことでした。

 そのころになると、板坂菜々乃さん、茉莉菜さんも姿を見せ、4姉妹が勢揃い。地元紙の南日本新聞の記者も取材に訪れ、4人にインタビューを始めました。この取材は後日、同紙で大きく報道され、平嶺さんのもとには問い合わせ電話が朝から入り続けたそうです。

 4姉妹は松本大使とも対面。活動に際しての心構えなどについて話をされていました。いい機会なので、平嶺さんにも加わってもらい、2人の大使と4姉妹という構図で、財団マスコットのベルマーくんと一緒に写真を撮り、財団公式インスタグラムにアップしました。

南日本新聞の取材を受ける4姉妹
インスタグラムにアップした写真。平嶺・松本両大使と新代表の4姉妹がベルマーくんを支え持つ
作業風景

 姉妹のお母さんの板坂朋子さんによると、いちばん下のありささんが初めて会に参加した帰り道、「あー、小数点習っていて、よかったー」と話したことが印象深く残っているそうです。当時ありささんは小学4年生。習ったばかりの小数点を使えて充実感を持ったのでしょう。「それ以来、みんな『楽しい』と、ずっと参加させてもらっています」

 この日、お母さんたちときた6年生の川島陽樹(はるき)くんは、今回が5回目の参加。お手伝いとして始めたけれど「楽しい。ひとつのことを頑張ってやるところがいい」。一緒に来ていたお姉さんの中学2年、由奈さんは「集めていたベルマークが、その後はどうなるのかなと興味がわき、会に参加するようになりました」と話してくれました。

 午後3時になり、会は終了。みな机を片付けて帰途につきます。そんな中、平嶺さんは、参加印を押す形の会員証を手作りしていました。「代表を降りると考え方が変わり、やることがまたいっぱい見えてきました」と平嶺さん。10代の4姉妹には心強いバックアップがついているようです。

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今週の作業日:4/15~4/19
2/14までの受付分を作業中