クラブツーリズムが10年間でベルマーク143万点を寄贈
(2017/07/10)印刷する
「役に立てる居場所があるのが嬉しい」エコースタッフが仕分け
旅行業大手、クラブツーリズム(本社・東京都新宿区、小山佳延社長)の「エコースタッフ」は2007年7月にベルマークの収集を始め、被災地の学校などへ3回にわたり、143万点のマークを寄贈しました。全国約330万世帯という同社の顧客「旅の友」会員の中からエコースタッフを募り、旅雑誌を毎月、全国の各戸に配送しています。現在、全国に約7千人。主に60代で、約8割は女性です。ボランティアとしてマークの整理、集計もしています。自分でマークを集めたり、冊子を配る際に託されたりしたマークを全国7拠点で仕分け、東京で集約し、寄贈しています。
約750人のエコースタッフが活躍する中部地区では3カ月に1回、「仕分け会」があり、毎回10人前後が参加しています。6月19日に名古屋旅行センターであった「仕分け会」には、9人が参加しました。
マークを協賛会社ごとに透明な袋に分け、形に沿って切り、会社ごとの台紙に貼ります。会社によってマークの大きさが異なるため、台紙にはそれぞれの大きさにあったマス目が印刷されています。作業は3時間と長丁場ですが、和やかな雰囲気の中、台紙がどんどん完成していきます。
「自分のペースで集められるのがベルマークの良いところ。マークについて会話する機会が多いので、仕分け会では自然とお友達も増えます」
「誰かの役に立てると思うと頑張って集めよう、と思える」
当初から仕分けに参加しているという女性2人の感想です。
5年ほど前からほぼ欠かさずに参加している福井久子さんは、「何かを購入する際にはベルマーク商品を選ぶようにしています」と話します。友人にソーセージを配って、「袋だけもらった事もあります」と笑います。
中部地区のエコースタッフをまとめているのは、業務部名古屋分室エコースタッフデスクの伊藤良美さんです。3年前に名古屋市で開かれたベルマーク運動説明会に参加し、感銘を受けました。
「発展途上国への支援など知らないことばかりで驚きました。集めたマークがどのように使われているのか、エコースタッフの皆さんにもぜひ知って欲しい」。そんな思いから昨年と今年、希望者と説明会に参加しました。仕分け作業をサポートする中で、運動の目的を広めることが大切だと感じました。
「家族や近所の方に協力してもらい、少しずつ送ってくれる方が大勢います。ベルマーク運動の仕組みを全国のエコースタッフに知っていただき、支援につなげたい」と話しました。
◇クラブツーリズムのこれまでの寄贈先◇
第一回 2010年12月 東京港区愛育養護学校 50万点
第二回 2013年6月 宮城県山元町立山下第一小学校 37万点
第三回 2016年10月 宮城県亘理町立亘理小学校 56万点