釜石・甲子小から東広島・小谷小へマーク寄贈/あいおいニッセイ同和損保が架け橋に


(2019/07/19)印刷する

 ベルマークの寄贈を受けたことをきっかけに、自分たちで集めたマークを他の被災校に役立ててほしい――。岩手県釜石市立甲子(かっし)小学校(菅原正樹校長、児童260人)が、全校で集めたベルマークを、協賛会社のあいおいニッセイ同和損害保険(ベルマーク番号92)を通して西日本豪雨の被災地、広島県東広島市立小谷(こだに)小学校(北村由美子校長、児童254人)に贈りました。両校間の距離は1200キロメートル超。架け橋となったのは、同社の支店や支社に勤務する社員たちでした。

きっかけは自校への寄贈

 甲子小の菅原校長の話によると、8年前の東日本大震災に際し、内陸部にある同校は津波の被害こそなかったものの、自衛隊災害派遣部隊の基地や避難所として使われました。現在では、沿岸部から近くに移り住み、同校に通う児童もいるそうです。

 あいおいニッセイ同和損保は全社を挙げてベルマークを集め、被災地の学校などに寄贈しています。昨年6月、同校もマークを寄贈され、一輪車やソフトドッジボールを購入しました。これをきっかけに、菅原校長は、ベルマークを集めて同社に届ければ、被災地にある学校の支援に役立ててもらえると知りました。

 菅原校長は、同校環境福祉委員会の児童たちに、担当の先生を通してこの話を伝えました。委員会は校内の遊具拭きや雪かき、近くの老人ホームへの慰問や共同募金の呼びかけなど、多岐にわたる活動をしています。その一つとして、委員会の児童たちはベルマーク収集を全校に呼びかけました。すると、昨年の8月末から今年の2月までに、合計4428.9点が集まりました。点数は委員会の時間に児童が先生と一緒に数えました。

被災地同士の学校の架け橋に

 委員長の新保谷夏帆(しんぼや・かほ)さんと副委員長の島尻蒼也(しまじり・そうや)くんの6年生2人は2月、同社釜石支社を訪れ、「被災地のために役立ててください」と、集めたベルマークを預けました。

2月、釜石支社にベルマークを持参した甲子小の島尻蒼也くん(左)と新保谷夏帆さん(中)。2人とも翌月に同小を卒業した=写真はすべてあいおいニッセイ同和損害保険株式会社提供
ベルマークを届けてくれたお礼に、釜石支社から交通安全用の黄色い旗が子どもたちに手渡された

 甲子小みんなの思いが託された大切なベルマーク。釜石支社を管轄する岩手支店の当時の支店長は、預かったマークを、会社で集めているものと合算するのではなく、被災校に直接寄贈することを本社に提案しました。彼は、岩手に赴任してから被災校を回る中で、マークの寄贈が子どもたちにとても喜ばれることを実感したのです。ベルマークが被災地同士の学校の架け橋になれたら、といった思いもありました。

 本社は昨年の西日本豪雨の被災地の一つである広島支店に寄贈校の選定を依頼しました。広島支店は県内5市町と包括連携協定を結んでおり、その中から豪雨の被害が大きかった東広島市を選んで、同市教育委員会とも協議し、ベルマーク活動も積極的だった小谷小が寄贈先に決まりました。

マークは岩手から広島へ

 小谷小は昨年の豪雨で近くの入野川があふれ、校庭が水浸しになりました。他にも、通学路の崖が崩れて通行止めになったり、土砂が児童の家の中にまで入ったりするなどの被害がありました。北村校長によれば、現在、登下校に不自由はないものの、未だ災害の爪痕は、ところどころに残っているそうです。

 6月25日、丸子圭一東広島支社長と広島支店業務推進スタッフの丸子恵さんが同校を訪れ、甲子小から預かったマークの贈呈式を行いました。同小児童会の6年生3人が代表で受け取り、副会長の横見友恵香さんが、感謝の言葉を述べました。

 「遠い岩手県の皆さんが、心配してくださっていることを知り、大変うれしかったです。いただいたベルマークは大切に使わせていただきます」

 被災地である甲子小からの気持ちをつないでいきたいと、マーク贈呈の話は、児童会から同小の全校児童に伝えられたそうです。

マークの贈呈式に出席した小谷小児童会の3人。左から、副会長の横見友恵香(ゆめか)さん、会長の寺川嬉多(うた)さん、福田彩月(さつき)さん
感謝の言葉を述べる横見友恵香さん(左)


つながった両校の思い

 小谷小の感謝の言葉が書かれた紙は額装され、「感謝状」として同社によって岩手に送られ、7月に甲子小の環境福祉委員会の児童たちに手渡されました。

 菅原校長は「被災地のためにと、贈り先を特定せずに集めたマーク。甲子小からは直接届けていないのに、小谷小という一つの学校にマークが贈られたことに、子どもたちはびっくりしていました」と教えてくれました。

小谷小から甲子小への感謝状

 マークを通じた両校の児童たちの思いは、遠い距離を越え、月日をかけて、多くの大人たちの架け橋によってつながりました。最初にマークを預けに行った甲子小の6年生は3月に卒業しましたが、菅原校長によると、委員会の後輩たちは「また違う学校にマークを届け、役に立てるように、今後も活動していきたい」と話しているそうです。

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