牛乳石鹼が小学校で「手洗い」出前授業
(2018/11/02)印刷する
ベルマーク協賛会社の牛乳石鹼共進社(本社・大阪市、ベルマーク番号37)による出前授業「手洗い教室」が10月16日と23日、大阪市鶴見区の榎本小学校であり、1年生約170人が手洗いの大切さと正しい方法を学びました。
授業は五つのクラスごとに行われました。「みんな石鹼やハンドソープを使ってちゃんと手を洗ってるかなー」。先生役の牛乳石鹼社員が問いかけると、ほとんどの児童が「はーい」と手をあげました。
――なぜ手を洗わらないといけなのかな?
「ばい菌が付いているから」
――ばい菌が手に付いたままだとどうなるの?
「お腹が痛くなったり、病気になるよ」
子どもたちとのやりとりを通じて手洗いの必要性を確認した後は、いよいよ実験です。各班のリーダー役の児童が、特殊な光を当てると白く光るクリームを手に塗って、①手を洗わない②水で手を洗う③石鹼で手を洗う、に分かれて手の汚れ具合をチェック。「きれい!」「ちょっと汚れてるー」。みんなでスクリーンの映像を見ながら、大きな声で判定していきます。石鹼を使ったリーダーの手はほぼきれいでしたが、水だけのリーダーは、洗わないリーダーと同じくらいクリームが残っていました。
次は、手の汚れがどんな風に広がって行くか実験しました。班ごとにトランプのババ抜きをして夢中で遊んだあと、全員の手の汚れ具合を見ました。リーダーが石鹼で手を洗った班以外は、ほとんど全員の手にクリームが付いていました。
そして、動画を見ながら正しい手の洗い方を学び、牛乳石鹼を使ってみんなで実際にやってみました。①手を水でぬらす②石鹼を泡立てる③両手を組んで指の間を洗う④手のひらを指の先で引っかくようにして洗う⑤親指をつかんで回すようにして洗う⑥手首をつかんで洗う⑦両手をこすり合せる⑧水で洗い流す⑨きれいなタオルでふく、という手順です。
最後におさらい。「手からモノ、モノから手へ、汚れやばい菌は広まっていきます。一人ひとりが石鹼できちんと手洗いをすることが大切なんだよ」
子どもたちはうなずきながら、「水で洗っても汚れは落ちないんだね」「これからはしっかり洗う」と言い合っていました。
牛乳石鹼では、2011年からファンづくり活動がスタート。手洗い教室はその一つで、3年前から始まりました。毎年、先生役を社内で募って部署を超えてチームを組み、2カ月に1回ぐらいの割合で、会社の近隣の小学校を中心に訪問しています。区が地元の企業、団体と連携して進める「『夢・未来』創造事業」の一環でもあります。
まとめ役の営業部の林健太さんは、「子どもたちが興味を持って学べるように工夫を重ねています」と語ります。「喜んでもらえるので、みんなやりがいを感じながら楽しく取り組んでいます」。幼稚園、保育所向けの石鹼の型抜き体験も好評だそうです。
榎本小では、「子どもたちに早い段階できちんとした手洗いの習慣を身につけてほしい」と、出前授業を依頼したそうです。宮地裕吉教頭は「学校にはない装置なども使って、わかりやすく教えてもらい、とても良かった」と話しています。