ベルマーク運動説明会 5月17日(金)大津


(2019/06/17)印刷する



草津市立玉川小学校

左から
2017・2018年度PTA会長 堀江尚子さん、
2018年度教養部副部長 杉町知佳(ちか)さん


 2017・2018年度PTA会長の堀江と、2018年度教養部副部長の杉町です。本校のベルマーク活動体験発表をさせて頂きます。

 玉川小学校は、草津市南部に位置し、南草津駅から徒歩10分と交通の便が良い所です。学区内には立命館大学びわこ・くさつキャンパス(BKC)があり、駅前には学生&ファミリーマンションが建ち並ぶ、まちづくりに熱心な地域です。開校は昭和52年、現在、児童数558名(2019年4月1日時点)が通っています。

 こちらは、いつもご指導ご協力いただいている宇佐恒浩校長先生、小野澤裕子教頭先生、今年度会長の西川知恵美さんです。

そもそもPTAとは…正しさより楽しさを

 一昨年、私はPTA会長になってから、「PTA」という組織そのものを考えました。

 そもそもPTAって必要なんだろうか? 今現在必要な活動かどうか? 何のためにやるのか? 昨今PTAの未加入問題がしばしば話題になります。年度初めにPTA役員について話し合いますが、就任を拒否する方が多く、決めるのは一苦労です。皆さんが仕事に家事に育児に忙しいのも分かります。それでは、PTA役員の負担を軽減するにはどうしたらいいのか?

 PTAの目的は、保護者の方と先生が協力し合って学校運営に関わり、子どもの学習環境を整えていくということです。保護者のライフスタイルも激しく変化していて、一人一人のできることが限られてきているからこそ、一人ひとりの力が必要だと思いました。

 「子どもは親の背中を見て育つ」と言われますが、皆さんはどのような背中を見せたいですか? 私たちは、子どもに楽しく取り組んでいる姿勢を見せたいと思いました。「正しさより楽しさを」――。どうせやるなら、イヤイヤではなく、楽しくやろうと決めました。

1300人分のおはぎ作りも

 2017・2018年度の玉川小学校のPTAは「子どもの周り360度に様々な価値観を ~つながり支え合う地域を作ろう~」というスローガンを掲げました。

 先生1人が30人の子どもを見るのではなく、ひとりの子どもを30人の大人が見る。社会全体で支え合い、子どもを育む、子どもの育ちを支える環境を作る。子どもに多様な人々と出会う仕組みを作ることを目標にしました。

 それでは、玉川小学校PTAの組織をご紹介します。会長や副会長、各部の部長などが属する本部と、実際の活動を担う厚生部や広報部などの専門部で構成されています。

 ベルマーク活動は、専門部の中の教養部が担当し、部長・副部長と教養部員の34名が活動しています。ベルマーク活動のほか、地元の萩まつりのおはぎ作りや、教育講演会の開催などを行っています。萩まつりでは1300人分のおはぎを作ってふるまいました。

ベルマーク継続か廃止かの岐路

 ベルマークに話を戻しますと……こちらは玉川小学校の2014年度から2017年度までの年度別ベルマーク収集点数を表したグラフです。作業や発送の手間を考慮し、回収が年3回から2回に減ったこともあって、収集点数が落ち込んでいました。

 2018年度PTA改革テーマである「PTA業務の効率化」を図る中で、ベルマーク活動も効率化の対象にするかどうか、検討を始めました。アナログで煩雑な仕分けや、細かい集計作業。本当に必要な活動か、何のためにやるのか。

 そこで「ベルマークを続けますか?廃止にしますか?」教養部員34名にアンケートをとりました。結果は、廃止が2名、消極的継続が大多数でした。

 確かに作業は大変だけど、子どもたちの役にたつものが買える運動をやめていいのか、長年続けたことを変更すのは抵抗がある……と。それならば、やめるのは来年でも出来るので、やれるだけのことをしてからきめよう! 打つ手はすべて打ってみよう、と決めました。

 ベルマークを多く集めるため、2018年度にベルマーク活動を改革した内容は6つあります。一つずつ説明致します。

改革1つ目 各クラスに回収箱を設置

 それまでは、年に2回、各家庭で集めたベルマークを年度初めに配布したベルマーク袋に入れて提出してもらっていました。それを2018年度、こちらの写真に写っている回収箱を作成し、各クラスに設置し、いつでも学校にベルマークを持ってきて、回収箱に入れられるようにしました。

改革2つ目 玉小ベルマークの日を設定

 各クラスの回収箱と合わせて、継続してベルマークを持ってきてもらうために、毎月第1金曜日を玉小ベルマークの日とし、その日に合わせて、ベルマーク便りを発行し、収集を呼びかけました。9月号は5年、10月号は2年というように月替わりで各学年6名の教養部メンバーが担当しました。

 テーマを決めて全9回。イラストや写真を入れて、保護者が読みやすいような便りになるように心がけて編集しました。受付にて、こちらのベルマーク便りの一部を皆様に配布して頂いております。ぜひご覧ください。

改革3つ目 仕分けと集計方法の変更

 それまでは年に2回、教養部34名一斉に集まって作業をしていましたが、部員の生活スタイルも多岐にわたってきたので、各学年で集まったベルマークの集計は各学年の部員に任せ、学期末に、その集計結果をまとめました。

 各学年別々に集計するため、
■協賛会社、点数別に仕分け用の封筒を作成しました。
■各学年で集計した結果(枚数、点数)を封筒に記載しました。
■各封筒は協賛会社番号、点数の若い順に並べて管理しました。
■年度末に最終集計結果を封筒別に計算しました。

 キューピーさんだと、2点、3点といったように点数別にも仕分け用の封筒を作成します。各学年の仕分けが終わる度に、仕分け日、学年、枚数、点数を書き込み、年度末には、枚数と点数の合計を計算し、最終集計結果を出します。

改革4つ目 ウェブベルマークへの参加

 ウェブベルマークとは、簡単な登録と、ウェブベルマークサイトを経由して買い物をすると、指定した学校のベルマーク預金にポイントが加算され、さらには東北被災校への支援ができる活動です。

 昨年度、このベルマーク運動説明会に参加し、ウェブベルマーク運動の説明を聞き、これはぜひ我が校にもと思い、早速、参加しました。

 保護者の方に知ってもらうため、先程ご説明致しましたベルマーク便りで3回、特集を組んでアピールしました。

改革5つ目 学区の地域にも収集の呼びかけ

 公民館、郵便局、銀行、JA、保育園、コンビニなど、学区内の8か所の施設に回収箱を設置しました。さらにPTA役員が居住しているマンションにも回収箱を設置してもらいました。

 マンションに回収箱には、思っていた以上にベルマークが集まりました。私が住んでいるマンションでは、1029.5点集まりました。

 2018年度から初めて地域に回収箱を設置したため、「ベルマーク集めています!」と書いた、写真のようなポスターを様々な場所に掲示するとともに、学区内の全ての自治会の回覧板でこのポスターを回覧してもらい、地域の方々にPRしました。

 立命館大学でも、知り合いの先生の講義の時間に少しお時間を頂いて、学生たちにベルマークの収集の呼びかけを実施しました。こちらも2368.1点とたくさんのベルマークが集まりました。

 SNSも有効に活用し、広く呼びかけました。特にカートリッジの回収に効果的でした。

改革6つ目 学校行事でもベルマーク収集をアピール

 我が校の1大イベントである萩まつりは、学校・保護者・地域が一体となって集い、ふるさと玉川に学び合う、地域あげての行事なのですが、そこで、PTA会長自ら、「ベルマークを集めています」と書かれた自作のワッペン付きTシャツを着て、PRしました。

 さらに、PTAが主催する講演会がいくつかあるのですが、保護者に送る案内メールに、参加の際に使用済みインクカートリッジを持参し、回収箱に入れてもらえるように呼びかけもしました。

発表を手伝った2019年度PTA会長の西川知恵美さん(中央右)と2018年度PTA副会長の岩本美香さん(右)。琵琶湖でパチリ

結果は前年度比3.6倍の93,250点

 以上6つのベルマーク活動の改革をし、その成果を発表致します。

 まずは、毎年行われているベルマーク便りコンクールに昨年度初めて応募し、特別賞を頂きました。額入り表彰状と賞金1万円を頂きました。その賞金1万円で、子どもたちが欲しがっていた五色百人一首を11箱購入し、学校に寄贈しました。

 2018年度のウェブベルマークですが、参加人数39人、自動加算点数累計5,687点。参加人数、加算点数ともに滋賀県で1位とのことでした。

 通常のベルマークと違い、自動で点数を加算してくれて、役員が集計作業をしなくても良いウェブベルマークは、保護者の方々にさらにアピールして、今後も活用していきたいと思っております。

 集計結果です。校内全クラスで77,492.8点、地域が13,590.3点、使用済みカートリッジが6,220点、ウェブベルマークが5,687点。

 合計で2018年度は93,250点を集めることができました。前年度と比べると、約3.6倍と大幅にアップしました。

繋がりを醸成、地域作りの手段に

 ベルマーク活動から私たちが得たものです。

 ★ベルマーク便りコンクール受賞、ウェブベルマーク点数が滋賀県で1位、収集点数が大幅にUPしました。目に見える結果として大事にしたいです。

 ★ベルマーク活動に対する児童・保護者の意識が向上しました。自分の子どもの為にやったことが、他の援助を必要としている子どもたちのためにもなっている。とてもやりがいのある活動だとわかりました。

 ★ベルマーク活動を通して、地域とのつながりが深まりました。PTA役員が大学へ行って授業で想いを伝える機会を持ち、それをSNSで発信することで地域の方も応援してくださいました。

 「繋がりが希薄」という社会課題を持つ街で、いきなり知らない人に助けてくださいとは言えないけれど、「玉川小学校の子どもたちの為にベルマーク集めています。協力お願いします!」っていうのは言えます。

 ベルマーク収集活動は「人に頼る練習」「助けてという練習」であり、社会全体で支え合って地域の子どもを育む手段として最高のものでした。人と人とが繋がればすべての社会問題は解決すると思っています。

 強い地域、安心安全な地域を作りたいと思っていて、そこにこのベルマーク活動がぴったり当てはまりました。

 ウェブベルマークで県1位の実績にとどまらず、今後さらに収集点数を伸ばしていけるように改善を重ねていきたいと思います。

 これで玉川小学校の活動体験発表を終わります。ご清聴ありがとうございました。

*画像をクリックすると、PDFでご覧になれます。

 

(パワーポイントを使って説明)

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