ベルマーク運動説明会 6月2日(金)高知


(2017/06/09)印刷する



高知県立盲学校

笠松真弓さん(中央)、伊與田一美さん(左)、
浅野由香さん

盲学校の子どもの教育に役立つことを願い、少人数でも

 本校は高知市の中心にあり、今年2月に「米寿」にあたる創立88年を迎えました。

 通常の教育とともに、高知県内で唯一の盲学校として、視覚に障害のある幼児・児童・生徒を対象に、視覚障害教育に特化した教育を進めています。

 学部や学科としては、幼稚部、小学部、中学部、高等部があり、高等部の中に普通科、本科保健理療科、専攻科理療科があります。ここ20年くらいは在籍生徒数が減少し、全校で20~30名で推移しています。

 

 保護者も少なくてPTA活動は活発とはいえず、十分な取り組みができているとは決していえませんでした。ベルマーク活動にしても、PTA会員全体のものとはなっていませんでした。

 

長年の地道な活動の成果、点字プレス機を購入

 そんななか、生徒たちの学習と進路についていろいろな課題を考えたうえで、たまっていたベルマーク預金を活用して「点字プレス機」を購入しました。これは、昨年10月の「ベルマーク新聞」でも紹介されました。

 

 本校では視覚障害だけでなく、知的障害や肢体不自由などの障害を併せ持つ児童生徒が増えてきています。その障害も重くなる傾向にあり、これまでの学習内容と方法を転換する時期にもなっていました。

 

 

障害あってもいろいろ取り組める環境を

 

生徒たちが作った「柚子化粧水」。200円で販売中

 どのような障害があっても取り組むことのできる環境整備、進路へ向けた活動ができる状況をつくり、就業の機会を広げたい。そんな提案から、点字プレス機を購入することにしました。これも、多くの方の協力あってのことです。これまで細々と積み上げてきたベルマーク活動がこの結果につながりました。

 本校では、1965年(昭和40年)にベルマーク運動に参加しました。当初は、保護者や職員もベルマークを集めて持ってきてくれていたようですが、その後は職員が一人で仕分けから送付まで、一括して頑張っていたそうです。

 後を継いだ実習助手の方が、学校の治療室に通う患者さんが持ってくるマークなどももらい、仕分けから発送までこなしていました。その頃は、仕分けや集計などで協力する保護者の方も少しいたようです。また、ベルマーク財団から特別支援学校への支援もあり、少しずつ預金ができたということでした。

 しかし、その後のベルマークへの取り組みは薄れていきました。

 

4年前からベルマーク活動に再び勢い

 そして、4年ほど前から現PTAが少しずつではありますが、ベルマークやさまざまな活動をし始めました。当時のPTA会長をはじめ役員がマークの収集から仕分け、発送までを少しずつやり始めました。

 収集では、PTAだけでなく、近隣の更生センターや郵便局などといった公的施設にも協力をしてもらっています。

 そして、昨年度まではマークの切り取りや仕分け、発送などで現会長が頑張ってくれました。

 

地域や公的施設の協力も求めて

 少人数の活動であるため、集まるマークも毎年1万点には届かないのが現状です。しかし、「点字プレス機」の購入ができたように、私たち保護者は何らかの形で幼児・児童・生徒の教育活動や環境整備の一助になるという思いで活動を進めています。

 

 これからもPTA会員が急に増えることはないと思いますが、地域の皆さんや近隣の公的施設などにもさらに協力を求めながら進めていこうと考えています。

 そして、この活動がいずれ盲学校の幼児・児童・生徒の教育に役立つことを願いつつ、少人数ではありますが活動を続けていきたいと思います。

 ご清聴ありがとうございました。

 これから皆さんにお配りするのは、点字ブロックへの理解を願って用意したポケットティッシュです。お持ち帰りください。

 


 

*画像をクリックすると、PDFでご覧になれます。

 

(パワーポイントを使って説明)

=高知共済会館 3階大ホール桜

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