ベルマーク運動説明会 5月10日(水)大阪①


(2017/05/26)印刷する



大阪市立常盤小学校

左から、図子真由美さん、八木菜穂子さん、吉岡由枝さん

「無理なく 無駄なく 楽しく」をモットーに

 大阪市立常盤小学校は1912年(明治45年)に開校し、創立105年を迎えます。全校生徒1204人、クラス数33クラス、校舎は道路を挟んで本校と分校に分かれて学ぶ、大阪市内では珍しい大規模校です。校区の北には「あべのハルカス」をはじめ、にぎやかな天王寺、阿倍野の商業地があり、南は昔ながらの街並みが残る地区で地域活動もとても盛んです。地域の方々と共に開催する「ときわフェスティバル」は子供達が心待ちにする楽しい行事の一つです。地域の方には毎朝登校の見守りをして下さっている「地域見守り隊」の方々や、「読み聞かせボランティア」、「いのちの授業」、「昔遊びや琴体験」、「車イス体験授業」に「盲導犬の授業」と、多くの学校活動にご協力いただいています。「阿倍野区学童親善ドッジボール大会」には放課後や土曜日、日曜日の練習に、卒業生やPTAの方々、先生方も交代で熱心に指導して下さり、みなさんと密接に交流しています。

 昨年度のドッジボール大会には大会で使うのと同じボールを、練習用にベルマーク貯金から購入し、「男子の部 優勝」を頂きました。ドッジボールの購入で10%の寄付が出来た事もみんなに伝え、その他にもベルマーク貯金でお買物もしています。

 このようなさまざまな学校授業や地域活動は常盤小学校のホームページのブログで更新され、年間11万アクセスもあり、学校、地域、PTAで情報発信もされています。

 

8年前、役員3人だけの作業でスタート

 私たち常盤小学校のベルマーク活動の生い立ちですが、平成21年(2009年)に参加登録し、スタートしたベルマーク活動は、「ご都合の良い時間だけ」「小さいお子様連れでの参加OK」「お友達とグループでの参加」をうたってボランティアも募りましたが、最初の集計作業は担当役員3人と言う、少々さみしいスタートになりました。

 「お茶を飲みに来てよ」「30分でエエから、買い物のついでに、ちょっと寄って」と、声をかけ続け、少しずつ参加者も増えて行きました。そうして、活動して行く中で、平成26年度までで50万点集票の楯を頂き、平成27年度は年間 18万3541点を集票し、大阪府で4位、市内では1位を頂き、ベルマーク新聞にも掲載され、校内でも大きなニュースになりました。

 平成21年に活動を始める前には、幼稚園や兄弟関係の学校など、他校を見学させて頂き、システムを参考にし、実際にボランティア期間で検討して1年後の平成22年春からPTA活動の一環として、学級委員会で受け持つ事が決まりました。常設委員さんも20人ほど、お仕事として参加をお願いする事になりました。現在、ベルマーク活動を支えている組織図です。PTAの方ではPTA役員の下に実行委員会が七つあり、その内の1つ、学級委員会がベルマーク活動を担当しています。

 平成26年の春には児童会による「ベルマーク委員会」が発足しました。

「子ども達でも出来る事があるんじゃないか」「子ども達の為にしている事を、子ども達でするのも良いのでは」という意見が出る中、学校としても児童数が多いため、何か委員会活動を増やしても良いかも……と言うニーズがちょうど合致して、実現しました。

 「新しいベルマーク委員会、希望者がメッチャ多かったらしいで」

「PTAが、児童の委員会活動のお手伝いをしたりするから、子どもがお母さんに『ベルマーク委員(学級委員)になって』と言われて委員に立候補したって聞いたわ」

 そんなことも言って頂く様になりました。

 

 

子どもが回収や仕分け、給食時間に提出の多いクラスを発表

 具体的なベルマーク活動についてご説明させて頂きます。常盤小学校では、

 月1回の集中回収。(4月、8月は休止しています。)

 月1回の集計作業。年度末や夏休み明けなど、ベルマークの回収状況を見て集計回数を増やしたりもします。

 児童会ベルマーク委員会の仕事は、

1、ベルマーク袋の回収、集計、ハンコ押し

2、ベルマークの仕分け

3、テトラパック、トナー・インクカートリッジの仕分け

4、給食時の放送

5、集計作業日のお手伝い

 です。

 まず、児童会のベルマーク委員会の仕事について説明します。

 常盤小学校の子ども達は、各家庭で集めたベルマークを常盤小学校オリジナルのベルマーク袋に入れて集中回収日に持って来ます。このベルマーク袋を回収、各クラスの参加人数を集計します。そして、袋に提出済みのスタンプを押して、各クラスに返却します。このスタンプを押す作業は「先生になった気分になれる!」と、委員の子ども達は喜んでやっています。

 集めたベルマークは長机の上に並べられたベルマーク協賛会社さんの番号をつけたケースに分けていきます。このケースはイチゴの透明パック等を利用しています。ベルマークに書かれている数字や文字は小さいモノが多いので、この作業を子ども達にしてもらえると、大人はとても助かります。

 テトラパックは束ね、トナーカートリッジはメーカーごとに分けていきます。テトラでないパックやきちんと切り開いてないもの、純正品でなかったり、違うメーカーだったりするトナーカートリッジも混ざっているので、注意して仕分けしていきます。

 PTAのベルマーク集計は、子ども達が学校に行っている間に、小学校でしています。

休み時間には担当の先生が校内放送で呼びかけて下さり、ベルマーク委員会の子ども達が友達と誘い合って、お手伝いに来てくれます。

 昼の放送でベルマーク回収日やベルマーク提出者の多かったクラスを発表します。

常盤小学校では学年対抗、クラス対抗でベルマークの提出率を競い合っており、子供達だけでなく、先生方も本気で取り組んで下さっています。月間優秀クラスの発表では自分のクラスが発表されるかどうか固唾をのんで放送を聞いてくれているそうです。

 PTAで行っている集計作業について説明しています。

 ベルマークの集計の方法ですが、同じ点数ごとに10の束にして、数えやすくしていきます。10の束にするのは、セロハンテープ、ホッチキス等を使用しています。

 「今、はやっているのはホチキス。めっちゃ、ラクチンやねん」とPTAには好評です。

 

「通信」やポスターで呼びかけ、問題も減少

 児童のベルマーク委員会がなかった時は、「仕分け」「枠にそって切る」「10の束にまとめる」という作業工程が必要でしたが、最近はベルマーク通信などで各家庭に「枠にそって切って下さい」とお願いしたところ、大部分のベルマークを切る必要がなくなり、会社別の仕分けもベルマーク委員会の子ども達がしてくれているので、PTAでは、すぐに集計が出来る様になりました。

 「ボランティアで参加した時に、枠にそって切ってあると便利だな、と思ったので、それからキチンと切って持たせています」

 「クラスで回収する前に、自分の分のベルマークがキチンと切れてあるか、確認してくれているクラスもあるねんて。切れてなかったら、その場で切ってくれているらしい」

という話も聞こえてきています。

 「テトラパックのまとめ方」ですが、子ども達が作業してくれていたのを、引き継いで作業します。まとめる作業がなく、指定の箱に詰めるだけなので簡単です。

 テトラパック回収作業で困った事は、テトラパック以外が混ざっている、キチンと洗えていない、等です。

 「せっかく、きれいに洗ってもらっているけど、送り出せなくて申し訳ない?!」という事が多々ありました。こんな事もベルマーク通信や子ども達が制作したポスターでお知らせする事で、皆さんの意識が高くなってきて、以前より問題は減ってきています。

 作業が簡単なので、ご家庭だけでなく、勤務先などでも回収出来ないか、みなさんにお願いする事で、定期的に、確実な量のテトラパックを回収出来る様になってきています。

 インク・トナーカートリッジは子ども達が3種類に分類してくれたものを引き継いで指定の箱に詰めていきます。なかなか貯まらないので、ご家庭だけでなく、ご親戚や勤務先からも分けて頂けないか、ベルマーク通信でお知らせして、校区内のインクカートリッジ、トナーカートリッジを使用していそうな企業さんへお願いに回ったりしています。

 「あまりないですけど、取っておきますね」と言って下さる所もそこそこあります。

 

 

 ウェブベルマークは、年に数度はタイミングを見てベルマーク通信でお知らせしています。少しずつ貯まっていくのが嬉しいですね。新年度には詳しくお知らせします。昨年度は大型コピーをロビーに貼りだしました。今年度は地域の回覧板にウェブベルマークの事をお知らせしたいと考えています。

「町内会のおっちゃん、おばちゃんらもインターネット使ってるって」という事で、これからももっと広がっていけば、と思っています。

 私たち常盤小学校のベルマーク活動は発足当初より、「無理せず、無駄なく、楽しく」をモットーに活動して来ました。活動も、

「小さいマークの中に書いてある、小さい点数は私にはきついわー」

「やっても、やっても、ベルマークが無くならへん。時間が足らん」

「もっと、テトラ無いかなぁー」「そうや、もっといろんな人に頼んでみよう」

困った事があれば、無理せず解決策を探してきました。そうした、積み重ねが「50万点達成」「2015年度 大阪市内1位」「ショウワノート3000点達成」等、大きな喜びにつながりました。

 毎月のベルマーク回収についても、子どもたちは学年対抗、クラス対抗で、ベルマークの提出率を競い合い、ベルマーク委員は給食を急いで食べて、月間優秀クラスの発表を行い、クラスでは美味しいベルマーク対象のお菓子の情報交換をしたりと、みんなでベルマーク回収を楽しんでいます。ベルマーク担当のPTA学級委員のお母さん達も年度末の反省会では「楽しかった」と言って頂き、知らなかったベルマーク商品の事や、パート先でのテトラ回収やベルマーク回収も率先して行って頂けています。

 学級担当の先生からは「3年ほど、担当していますが、毎年みなさんが『楽しかった』と感想を言われるので、驚いています」とお褒めの言葉を頂きました。

 これからは地域の方にも、協力をお願いしつつ、「無理なく、無駄なく、楽しく」ベルマーク活動を進めて行きたいと思います。

 これで常盤小学校の発表を終ります。

 ご清聴ありがとうございました。

 

*画像をクリックすると、PDFでご覧になれます。

 

(パワーポイントを使って説明)

=大阪市中央公会堂 大集会室(ホール)

ベルマーク商品

白鶴 サケパック まる

ベルマーク検収

今週の作業日:3/25~3/29
1/30までの受付分を作業中