ベルマーク運動説明会 6月22日(水)米子


(2016/06/28)印刷する

米子市立義方(ぎほう)小学校

体験を発表する米子市立義方小学校のPTA役員の方たち

棚の整理や集計表 五つの工夫が効果

 義方小学校は、米子市中心市街地の北西に位置し、明治6年、米子市で最初に開校された学校の一つで、大変歴史ある小学校です。

 校名の「義方」は、土地の町名からではなく、中国の孔子が書かれた「春秋」から用いられたもので、正しく学び、正しい行いをする子になるようにとの願いから付けられました。

お寺の本堂から始まった義方小学校は、明治11年、町の方々のご厚意で校舎が新築され、その屋根に飾られたのが米子城から譲り受けた「シャチ」です。その鯱は、今も玄関に置かれ、義方小学校のシンボルとして「義方小児童・しゃちっ子」の健やかな成長を温かく見守っています。

 地域の方々には、新入生の下校サポートや安全パトロール、かがやき学習の講師など、一年間を通して様々な活動にご協力頂き、地域に開かれた学校として親しまれています。

 明後日、6月24日は学校公開日です。午後からは「しゃちっ子夏祭り」が開かれ、フィナーレを飾る「しゃちっ子音頭」では、今年も全校児童493名の元気に踊る姿が見られることでしょう。

 

 さて、義方小学校のベルマーク活動は、これまでPTA事業部の活動として行ってきましたが、事業部は年間を通じて、バザーなど担当する大きな行事が多く、定期的にベルマーク整理・集計を行うことが困難な状況でした。

 この為、昨年度から、PTA執行部の中にベルマーク整理作業のお世話をする幹事を作り、学年ごとに整理・集計するシステムに変更しました。

 学年ごとで整理集計することは、新しい試みでしたので、試行錯誤をしながら、各学級代表・学年代表と協力し、無理なく無駄なく、各学年の自主的な活動を目指しました。

 

 それでは、ベルマーク活動の流れについてご説明いたします。

実際の活動は、各学年、6月から年2回行われました。

あらかじめ、ベルマークが保管されている資料室を活動場所に決め、活動日が重なる場合には、学校から空いている教室を提供して頂きました。

多かったのは、参観日を利用しての活動で、参観の前後の時間に、また、夜に公民館を借りて行った学年もありました。

1回当たりの作業時間は、約1時間30分で、毎回、15人前後の保護者に参加していただけました。

 各学年、整理、仕分けのやり方は様々でしたが、ベルマークの切り方が少々雑でも、そこは割り切って、新たに切り揃えたりはせず、仕分けのみをする事により、作業時間が短縮できました。

 企業別に仕分けたベルマークは、透明のビニール袋などに入れ、枚数と点数を書いた紙を貼り、最後に集計表に記入して、提出して頂きました。

 作業後は30分程度のティータイムで、保護者同士のコミュニケーションの場となり和やかな時間が過ごせました。

 

 ここで、取り組みの工夫例を五つ挙げたいと思います。

 まず一つめは、ベルマーク回収の徹底を図るということです。各クラス担任の先生にご協力をいただき、毎月初めにベルマーク袋を各家庭に配布・回収してもらい、幹事は各学年ごとのベルマーク回収ボックスの確認をすることを徹底しました。この学校・家庭・PTAの連携により、毎月一定のベルマークを確保することが出来ました。

 二つめは、ベルマーク棚の整理です。ベルマークの収集場所である資料室内にはベルマークの棚が置かれています。この棚の引き出しに、番号と企業名のラベルを貼り、企業別にベルマークを入れられるよう整理を行い、初めて仕分け作業に参加する保護者にもわかり易く、仕分ける事が出来るようになりました。

 三つめは広報紙の活用です。新しいベルマーク整理・集計システムを理解してもらうため、広報部に依頼し、イラスト入りでわかり易く説明する紙面を作成しました。紙面の中では、ベルマーク整理の流れだけではなく、ベルマークの枠を残してきちんと切り取って提出してもらうように呼びかけました。これによって、ベルマークを切り揃える手間が省け、作業時間が短縮しました。

 四つめは集計表の作成です。仕分けしたベルマークをまとめるためのツールとして、オリジナルの集計表を作り、仕分け作業後に、記入・提出をしてもらいました。この集計表を利用することで、保護者に仕分け整理をしていただいたベルマークを効率よくまとめることができました。

 五つめはベルマーク整理・集計日のフォローです。各学年のベルマーク整理・集計日に飲み物を用意し、作業後30分程度、保護者間のコミュニティの場を設けました。ベルマーク作業だけではなく、保護者間の情報交換・コミュニケーションの場としても活用し、交流を深めることが出来ました。

 以上の工夫を重ねた結果、平成27年度、義方小学校ベルマークは、枚数合計3万4671枚、点数合計6万8908.20点集めることができました。

3月には、この集めたベルマークの点数を使い、ソフティボール29個を購入することが出来ました。

 

 作業に参加された保護者からは、「これまでやっていたやり方とは違い、最初は戸惑ったが、切り取る作業を省くと、あっという間に終わりました」、「細かいものもあり、整理・集計するのは大変だけど、これを確かめる人(ベルマーク検収担当の方)も大変ですね」、「色々な企業がベルマーク活動に参加されていて、驚きました。これからは、ベルマークを意識して購入したいです」、「同じ学年の保護者ばかりなので、クラスの情報交換や行事の話が出来て良かったです。」などなど、様々な感想が寄せられましたが、皆さん、子ども達のために少しでも何かできたらと熱心に参加いただけました。

 

 こうして、保護者の皆さんのご協力によりたくさんのベルマークが集まり、今年2月、平成27年度のベルマーク数が鳥取県3位という嬉しい知らせが届きました。点数の競争をしているわけではありませんが、「鳥取県で3位」と 聞くと、本当にうれしく、PTA活動の大きな励みとなりました。

 

 ベルマーク集計ポイントが鳥取県で第3位となった要因は、毎月初めに各家庭にベルマーク袋を配布し、きちんと回収と管理ができたこと、定期的に保護者にボランティアを呼びかけ、集まって整理・集計作業を行うことで、ベルマークに対する意識が高まったこと、学校と保護者が「子ども達のために」という思いで一体となったことではないかと考えています。ひとつひとつの小さな積み重ねが、大きな力となったのではないでしょうか。

 半世紀以上もの長い間続けられているベルマーク活動。私たち自身も小学生の頃、ベルマークを持って登校した記憶が残っています。それは、祖父母や父母が、ベルマーク1枚1枚を切り取って持たせてくれた深い愛情でした。そして、親となった今、今度は自分が子どものためにベルマーク活動に参加しています。集まったベルマークで学校生活に役立つものを購入し、子どもの喜ぶ顔が見たい、その一心です。

 

 小さなボランティア、ベルマーク活動を通して、私達、義方小学校PTAはこれからも義方のしゃちっ子達に「愛のベルマーク」、愛のベルを鳴り響かせたいと思います。

 

*画像をクリックすると、PDFでご覧になれます。

 

(パワーポイントを使って説明)

=米子市末広町の米子コンベンションセンター

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