ベルマーク運動説明会 5月27日(金)山口


(2016/06/14)印刷する

山口市立大内南小学校

発表した山口市立大内南小学校PTAの、左から三谷朋子さん、大野和美さん、高倉勝子さん

仕分けは3段階のはずが、2段階で

 大内南小学校は1993年(平成5年)に大内小学校から分離し、今年で開校24年目になります。児童数は666人、25学級あります。開校当初からベルマーク活動に参加し、現在までの累計額は253,921点となっております。

 「人とのつながりや、やりがいを求めながら、たくましく生き抜く大内南っ子の育成」を教育目標に掲げ、「笑顔であいさつ」「心をこめて『ありがとう』『ごめんなさい』」をチャレンジ目標として、子供の笑顔でいっぱいの学校を志しています。

 大内南小PTAは役員会を中心として、各クラスから学年学級委員、広報委員、研修委員、厚生委員、地区委員の5人を選出して運営しています。

 6年間で1児童につき1回以上の委員をお願いし、委員以外の保護者の方には、年に1回以上、ボランティア活動の「やっちゃる隊」への参加をお願いして、年間の行事やイベントなど様々な場面での協力を募っています。

 厚生委員では、2学期に学校全体のイベントである「みなみっ子フェスタ」を執り行っているため、ベルマーク活動は1学期と3学期の年2回になります。

 

《参観日に合わせて作業》

 具体的にどのようにしているのかご説明いたします。

 本校では、ベルマークの仕分け、集計作業を保護者がしているため、少しでも多くの方にお手伝い頂けるように、参観日に合わせて活動しています。

 参観日の1週間前に「ベルマークだより」を発行し、参観日までベルマークを収集する期間にしています。参観日に委員と「やっちゃる隊」のボランティアを合わせた50~60人で、家庭科室か理科室を利用して仕分け作業をします。後は、仕分け作業の1~2週間後に集計。こちらも委員と「やっちゃる隊」の20~30人がPTA会議室に集まって作業しています。

 ベルマーク収集の際に発行する「ベルマークだより」には、ベルマークの切り方、テトラパックやカートリッジの説明、ベルマークの収集期間、仕分け・集計の作業日をそれぞれ明記し、全家庭に配布します。その際に、ベルマークを入れる「ベルマーク袋」とベルマーク財団から配布されるベルマーク一覧も一緒に配布します。

 全児童に配布するベルマーク袋は、厚生委員が学年ごとに色分けして管理し、1児童が6年間使用できるようにしています。そして収集期間中は、校長室前にベルマーク、カートリッジ、それぞれの回収BOXを設置し、各クラスで集まったベルマーク袋を入れてもらいます。

 また、近隣のスーパーにもベルマーク活動へのご協力を賜り、大内南小PTAの名前でベルマーク回収箱を常設させて頂いております。こちらは厚生委員が回収します。

 

《作業が簡略、改善効果を実感》

 仕分け作業ですが、今回はやり方を今までと少し変えてみました。

 例年、枚数の多い企業のものは大きめの容器を用意し、それ以外は豆腐パックを使って何となく仕分けていましたが、60社近くあるベルマークを各自がそれぞれに仕分けていたので、テーブルの上は煩雑になりスペースが足りず、二度手間、三度手間。自分の周りに仕分けたベルマークを片付けるだけでも手間取ってしまい、2時間と決めた作業時間内で手際良く終われない状況でした。

 もっと効率的に作業できる方法はないものかと考え、3段階の仕分け方式をとってみることにしました。

 第1段階 まずは大きく「キユーピー」「日清」「キリン」と「それ以外」という四つのグループに分類する。

 第2段階 「それ以外」の中から「キユーピー」「日清」「キリン」に次いで枚数の多い6社と「それ以外」に仕分ける。(枚数の統計は前回の集計結果を参考にします)

 第3段階 残った「それ以外」を仕分けながらまとめていく

 このような方法をとってみました。

 集計しやすいように、点数ごとに5枚をホチキス止めにしてまとめるやり方は、以前と同様です。10枚にするとホチキスで止まらないものがあるので、集計の間違いを防ぐ為、5枚綴じで統一しています。ホチキス止めのできない小さなものに関しては、白紙の用紙にセロハンテープで張り付けます。

 作業当日、今回の試みの意図を全体に説明し、作業内容を示したプリントを配布して作業を開始しました。しかし皆さん、今までのように自分が手にしたベルマークを自分の周りに分類してしまいます。仕分け作業は、楽しくおしゃべりしながら参加できるということもあって、リピート率は高く、長年仕分け作業に参加してくれているベテランさんもいます。知らぬ間に染みついた今までのやり方を突然変えようというのが、やはり難しかったのか、それとも「それ以外」というネーミングがまずかったのか、などと思いながらよくよく観察してみると、明らかに枚数が少ないであろうというものは「それ以外」に入れてくれていました。

 どうやら、そこそこの枚数があるものを「それ以外」に入れるのが忍びなかったようです。ある程度の枚数があるものに関しては、なんだか惜しくて手元でまとめてしまっている様子。

 「それなら!」と、思い切って第2段階の作業をとっぱらってみました。すると、わりとすんなりと作業が進んでいきます。

 実は、今回の試みを思案している時、いきなり十数社以上に分類してもらった、作業を混乱させるのではないか、そんなに沢山のケースを置いたら、かえって作業の邪魔になるのではないかと思い、あえて細かく区切って3段階に分けていたのですが、これが裏目に出てしまっていたようです。

 そう、皆さんベテランですから、今までの60社に比べたら、十数社に分類するなんて、お手の物だったんですね。ですので、仕分けに関しては、十数社と「それ以外」に分けることでクリアできそうでした。作業が進むにつれて手が空いた人の対応が上手く行き届かず、あちこちで同じメーカーをまとめてしまったりして、まだまだ改善が必要でしたが、今回の試みで、作業を切り上げるタイミングがとてもスムーズになりました。

 作業を簡略にして統一しているので、各自が好きな時に作業を抜けて参観に行き、また後で戻って作業するということもできるようになりました。このような改善が見られただけでも、今回の試みを試してみて良かったと感じています。

 

《今年度は大口14社用スペースで》

 そんな経緯を踏まえ、今年度からの対策として、前回の集計結果を参考に枚数の多い14社のベルマーク番号とメーカー名を記入したカードを各テーブルに準備することにし、それぞれに応じた入れ物に仕分けていく方法をとってみようと思います。大きめのケースと仕切りのケースをそれぞれ準備することで、作業スペースも確保できてスッキリしますし、移動や保管も場所を取らず整理整頓しやすくなります。

 「それ以外」については、テーブルを一つ専用にして、ベルマーク番号とメーカー名の入ったハガキ用紙を机いっぱいに並べて仕分けていきます。

 これに関しては、風が吹いたら飛んでしまうので、小さめの使い勝手の良いケースを考えています。そして、ちょっとお試しで「手元用」という自分の手元で仕分ける用のA3用紙を準備してみました。

 ケースをこれ以上増やすと作業スペースが小さくなってしまうので、もしかしたら仕分けたくなってしまいそうなメーカー何社かをプリントしてみました。カートリッジとテトラパックについては、保管してある部屋からの移動の手間など考慮し、管理していた部屋で3~4人の厚生委員だけで作業します。

 仕分け作業が時間内に終わらなかった場合は、厚生委員が各自持ち帰り作業します。

 そして、別に設けた集計作業日で、企業別の点数を計算しながら、仕分け間違いや点数間違いがないかチェックしていきます。後は、整理袋にPTA番号と学校名を記載し、それぞれの発送方法で財団に送ります。

 この集計作業も2時間程度で、委員と「やっちゃる隊」のボランティアを含めて30人程度の人数で行っていますが、この作業は自宅でもできるのではないかと思い、いろいろ思案中です。

 昨今、共働きの家庭が増え、さまざまな事情の家庭もあり、たびたび集まって作業すること自体が厳しい状況です。活動を通じての保護者同士の交流や、作業を楽しみに参加して下さる方々の温かい想いや人との繋がりは、とても有意義で大切な交流だと感じている半面、参加したくても参加できない方々の思いも感じています。

 無駄を省いて簡素化することも大事ですが、それぞれが補い合い、支え合って、心を通わせられるような活動ができればと思います。

 親だけでなく、子どもも交えて、お互いに協力しながら楽しく交流できるベルマーク活動を目指して、これからも試行錯誤していきたいと思います。

*画像をクリックすると、PDFでご覧になれます。

 

(パワーポイントを使って説明)

=山口市湯田温泉のセントコア山口・2階サファイア

ベルマーク商品

白鶴 麹たっぷりの料理の清酒

ベルマーク検収

今週の作業日:4/30~5/2
2/20までの受付分を作業中