ベルマーク運動説明会 5月31日(火)京都


(2016/06/13)印刷する

むらさき幼稚園

体験報告したむらさき幼稚園の保護者の皆さん

できる人が、できる時に、できることを

 長岡京市のむらさき幼稚園で昨年度、厚生委員の委員長をしていました松尾と、ベルマークの担当をしていました、工藤、依田と申します。

 このたびは、長年ベルマーク活動を続けてきたということでお声をかけていただき、本日発表をする機会をいただきました。このお話をいただいたときには、何か特別なことをしているわけでもないのに、お引き受けしてよいものかどうかと思いました。しかし、これも何かのご縁。当園のベルマーク活動のありのままを聞いていただこうと思い今回発表させていただくことになりました。

 どうぞよろしくお願いいたします。

 

《自発的な活動を中心 自由保育》

 むらさき幼稚園のある長岡京市は、JR京都駅や、阪急河原町駅から電車で大阪方面に10分~15分ほどの立地ですが、(大阪には約30分)まだまだ田畑が多く無人の野菜販売所があちらこちらにあるようなのどかな場所にあります。

 1968(昭和43)年創立の学校法人の幼稚園で仏教系(浄土宗)です。3年保育で、児童数は、5クラス75人で、世帯数は、73世帯と少人数保育の幼稚園です。

 この幼稚園の一番の特徴は、自由保育を実施していることだと思います。自由保育とは、子ども自身の意志や主体性を尊重し、自発的な活動を中心とした保育形態です。簡単な言い方になりますが、昼食の時間以外の保育時間は、同じクラスの子でも、工作をしている子、絵本を読んでいる子、遊具で遊んでいる子、園庭を駆け回っている子・・・とその子どもの今これをやりたいという気持ちを大切にした保育をしている幼稚園です。

 例えば、雨の日でもレインコートを着て園庭で遊んでいる子どもをみるとそれをとても実感します。

 むらさき幼稚園では、厚生委員という委員が、ベルマークの担当をしています。

この委員は、ベルマークの活動の他に年7回の古紙回収と年1回の子ども服のリサイクルバザーの担当もしています。幼稚園には、保護者が園の行事があるとき以外に、自由に使える部屋が2つあり、その部屋を使って活動をしています。

 

《ボランティア加え、10人で作業》

 ベルマークについてですが、創立から2年後の1970年(昭和45)年6月にベルマークの登録をしており、現在まで46年間、活動が続いています。昨年度は、各学年2人ずつの計6人が厚生委員として活動をしていました。

 まず、厚生委員が年間の作業日を設定(昨年度は6月、7月、9月、12月の計4回)、5月頃に保護者の皆さんに年間予定を載せたアンケートを実施し、それぞれの日程でお手伝い可能なボランティアさんを募集します。(1回の作業につき厚生委員とボランティアさん5人の10人程で作業します)

 厚生委員が、ベルマークの作業日2週間前に幼稚園を通じて全家庭にベルマークを入れる封筒(これは、手作りで基本的には3年間使用します)を配付し、ご家庭で集めていただいたベルマークを入れて返却してもらいます。(ベルマークがない場合も封筒だけ返却してもらいます)

 集まったベルマークと、卒園児の保護者の方や他にも毎年たくさんのベルマークを送ってくださる所があり、それを原資に1年間活動をします。

 集まったベルマークを昔の委員さんが牛乳のパックで作ってくださった年季の入った仕分け箱(大切に使っています)にベルマークの番号ごとに分けていきます。

 仕分けをしたベルマークがある程度たまってきたら、点数ごとに10枚ずつテープやホチキスでまとめ、ベルマークの枚数と点数の合計を紙に書いてベルマークと一緒に透明の袋に入れておきます。こんな風に企業番号ごとに仕分けをして点数ごとに10枚ずつまとめるという、この作業を何回か繰り返していきます。

 

《わからないことは財団HPで》

 12月以降に小分けになっていたベルマークを各企業ごとに枚数と点数の合計を計算して財団に郵送します。送り方などはベルマーク手帳や財団のホームページに詳しく書いてあるので、わからないことがあると、それらをよく見ていました。

 このほかに、純正品のインクカートリッジもベルマークの点数になります。最初は、純正品とそうでないものを見分けるのに時間がかかりましたが、作業をしているうちにコツもつかめてすぐにわかるようになりました。これらは、一旦、各企業に送って数を確定してもらわなければならないので、他のベルマークと同時に財団に送る場合は、1か月ほど前もって各企業に送るようにしていました。この送り方もベルマーク手帳や財団のホームページに載っています。

 ベルマークの作業当日は、厚生委員の担当2人くらいが先に9時半ごろから来ていて、12時まで作業をしますが、ボランティアさんに来てもらう時間に決まりはなく、用事がある方は、12時前に帰ってもらってかまいませんし、急用ができたり、子供の体調が急に悪くなることもよくあるので、そんなときは、遠慮なく休んでもらっています。

 この様なゆるい活動をしているのは、最初にも申しましたが、元々世帯数が少ないことに加えて、小さい子(未就園児)の育児や、仕事などで忙しくされている方も多いからなのです。そんな中でも、幼稚園に行っての作業は時間的にできないけれど、自宅でなら作業ができるよと言ってくださる保護者の方もいらっしゃり、ご自宅での作業をお願いしたこともあります。できる人ができる時にできること(ベルマークを集めてくださるだけでもありがたいです)をするという無理をしない感じが、当園ではちょうどよいのかなぁと思っています。それが、長い間活動を続けてこられた1番の秘訣なのかとも思います。

 

《コツコツで数がたまれば、達成感》

 私自身は、前年度と一昨年度、2年間ベルマークの担当をさせていただいたのですが、正直言って、1年目は、どんなことをするのかもよくわからず担当になりました。やっているうちに作業日に、作業をしながら、今まで話したことのない保護者の方たちと他愛のない話をしたり、先輩保護者の方から子どものちょっとした悩みなどのアドバイスをしてもらえたりしたことで、活動をすることが楽しいと思うようになりました。

 このことに関しては、ボランティアの皆さんに作業の感想をアンケートに書いてもらっているのですが同じような感想をよくいただきます。

 もうひとつ私が楽しかったことは、10枚ごとにテープで貼る作業です。不思議に思われるかもしれませんが、効率が落ちない程度に同じ絵柄や色で10枚揃えて貼る作業を楽しんでやっていました。コツコツやる作業が私に合っていたのかなと思います。そして、それらがある程度の数になると達成感もあり、自宅で没頭して作業したこともありました。

 

 この様なゆるい感じで活動をしているので、ベルマークの合計の点数としては、昨年度で約66.000点、一昨年度で約78.000点です。この2年間で合計3台の空気清浄器をベルマーク預金でいただくことができました。そして、これらは子どもたちの保育にも役立っています。私たちが、幼稚園や家でベルマークの活動をしている姿を子供たちが見ることで子供たちがそこから何かを感じ、それを成長の糧にしてくれたなら、私たちも嬉しく思います。これからも、ちょうどよい加減で当園のべルマークの活動が続いていったらいいなぁと思います。

 私たちは、お聞きいただいた通り、何か特別なことをしているわけでもありませんが、本日の発表でどんなことでも何か皆様に感じていただけることがあったら嬉しく思います。 本日は、お聞き苦しい点多々あったと思いますが、最後までご清聴ありがとうございました。

 これで発表を終わります。

 

=京都市左京区の京都教育文化センターホール

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今週の作業日:4/30~5/2
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