ベルマーク運動説明会 6月1日(水)日立


(2016/06/03)印刷する

日立市立坂本中学校

発表した日立市立坂本中学3年の渡辺美和さん(中央)と久保田明日香さん(左)。右は谷田部由実子教頭

「福祉」って? 中学生の出した答えは…

 日立市立坂本中学校は、日立市の南部に位置する中学校です。生徒数は222人の小規模校です。

 南には久慈川、東には太平洋、西には日立の富士山「風神山」がそびえています。校舎は丘の上にあり、吹く風や太陽の動きで四季の変化を強く感じられます。校舎から眺める夕日が非常に美しく、私たちの学校の自慢の一つでもあります。

 

 創立は1947年。今年で創立70周年を迎える歴史ある学校です。保護者の方の中にも、本校の卒業生が多く、地域の方々も坂本中学校の活動を応援してくれています。

 そういったことから、保護者の方々も学校の活動に積極的に参加してくれています。廃品回収、体育祭、そして、ベルマークの回収活動もその一つです。

 

 それでは、本校のベルマークの回収活動について紹介したいと思います。

 本校には、8つの委員会がありますが、その中の一つ、JRC委員会がベルマークの回収活動を担当しています。私たち二人もその委員会の一員です。

 

 ベルマークの回収活動は、JRC委員会の常時活動で行っています。年間を通して、ベルマークの回収を行い、長期休暇の後には「ベルマーク回収強調週間」が設定されています。

 

 私たちJRC委員会の活動は、ベルマークの回収だけではありません。ベルマークをきれいにカットして、グループごとに仕分けし、点数の計算までしています。

 

 先ほど紹介をしましたが、本校は生徒数222人の小規模校ですから、大規模校に比べるとベルマークの回収点数は多くありません。

 

 しかし、本校には強みがあります。それは、私たち生徒が計算したベルマークの集計確認とベルマーク協会への発送を保護者が担当しているという点です。保護者がベルマークの活動に関わってくれることで、ベルマーク回収活動が保護者に伝わりやすくなります。すると、ベルマークの集まりも自然と良くなるのです。さすがに大規模校と同じようには集まりませんが、年間を通してベルマークが集まってきます。

 

 保護者がベルマークの回収活動に参加してくれることで、ベルマークに対する保護者のアンテナが高くなっていました。そういったことから、昨年度は保護者からの提案で「ベルマーク版オーサー・ビジット」に申し込みをし、本校に「尾木ママ」こと「尾木直樹先生」に来校してもらい特別授業をうけることもできました。

 尾木ママの特別授業は、とても楽しく、たくさんの言葉が心に残りました。

 

 これは、ベルマークの回収活動が、生徒と保護者の両方の協力で成り立っていたからこそ、実現できたことでした。

 

 さて、ではJRC委員会の活動とベルマークについてもう少し詳しく説明したいと思います。

 現在はJRC委員会という名称ですが、昨年までは「福祉委員会」という名称で活動をしていました。新年度の委員会が始まったとき、委員長から「福祉」という言葉について、説明がありました。

 

 そこで質問です。みなさんは「福祉」という言葉の意味を知っていますか?

 

 私たちの委員会内でも「人を助ける」「弱い人のことを思う」といった意味だろうと考える人が多くいました。ところが委員長は「福祉」には「みんなが幸せになる」という意味があることを教えてくれました。そこで、昨年度の福祉委員会は、委員長の提案によって「みんなが幸せになるため」の活動を自分たちで見つけて、どんどん取り組んでいこうという方針でスタートすることになりました。

 

 口永良部島噴火の募金活動、ネパール地震募金、アジアへの衣料支援、古本の回収や寄付、校内お年玉はがき、地域のボランティア活動への参加など、「みんなが幸せになればいいな」という思いで、私たちが提案して活動に結びつけたものです。

 

 その中の一つに「特別養護老人ホーム」でのボランティア活動がありました。

 ここでの体験が、またさらにベルマーク回収活動を広がりのあるものにしてくれました。

 

 私たちが体験した、特別養護老人ホームでのボランティア活動は、入所者とお話をしたり、できる範囲のお手伝いをしたりといったものでした。その中で、身体が不自由になった方の思いを少しでも理解するためにと、車いすと車いすの乗車体験をさせて頂きました。

 

 実際に乗ってみると車いすの振動は非常に激しく、小さな段差でも転倒などの事故につながります。また、実際に車いすに乗って、動かす際にも、コントロールが非常に難しいことも知りました。部活動をしている中学生でもそう思うのですから、力の弱くなった敬老者にはなおさら困難であることは、間違いありません。少しでも軽くて操作しやすい車いすが一台でも多くあったほうがいいということを感じて体験を終えてきました。

 

 そして、この体験がベルマークと結びつき、ベルマークで車いすを特別養護老人ホームへ寄贈するという活動に発展していきました。

 

 もちろん、回収したベルマーク貯金を自分たちの学校のために使うことも考えました。しかし、「みんなが幸せになる」ための委員会、という委員長の言葉があったからこそ、「誰かのために使おう!」という考えになりました。

 

 私たちはベルマーク回収活動を通して、何も活動しないよりも、心が豊かになったような気がしています。

尾木直樹さんのお話からは、「自分らしくありのままに」と教えていただきましたし、特別養護老人ホームのボランティア活動では、みんなが幸せになるためには、私たちにどんなことができるかを考えることができました。

 そして、ここまで回収活動に協力してくれていた保護者の皆様にも感謝の思いでいっぱいです。これからも心が豊かになるような、ベルマーク活動をしていきたいと思います。

 

 ご清聴ありがとうございました。

*画像をクリックすると、PDFでご覧になれます。

 

(パワーポイントを使って説明)

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