「いじめはみんなの問題」尾木ママが授業


(2019/02/13)印刷する

尾木直樹さんが横浜市立川上北小でオーサービジット

 今年度で創立50周年を迎えた横浜市立川上北小学校(森山豊実校長、児童808人)に1月21日、教育評論家の尾木ママこと尾木直樹さんがやってきました。本の作者(オーサー)が全国の学校を訪れる朝日新聞の人気企画「オーサービジット」のベルマーク版授業をするためです。

 同校PTA会長の難波裕子さんが2年前から暖めていた企画。「50周年に際しては絶対に応募しようと、ベルマークを貯めるなど準備してきた」そうです。昨年、満を持して応募。実施校は著者自身が学校から送られてきた色紙を見て選ぶのですが、見事に尾木さんの目にとまり、「夢」が実現しました。

尾木先生の著書のコーナー
ベルマークのコーナーも
手作りの歓迎幕

 会場の体育館には「ようこそ尾木先生」という大きな字幕が貼り出され、その両脇には児童の作った尾木さんの似顔絵と、同校50周年のキャラクター「あゆむくん」の絵が飾られました。著書を紹介するコーナーも作られ、隣にはベルマークのコーナーも。そこへ、4年生以上の児童431人が続々と入ってきました。体育館後方には保護者の姿も。希望者が多いので飾り付けを手伝ってくれた方限定にしたそうですが、それでも100人近くいます。

 午後1時30分、「せーのー」という難波さんの合図で、児童みんなが「尾木ママ~っ」と叫びます。すると後方の扉から尾木さんが「どうも、どうも」と登場しました。そのまま拍手の中を最前列まで歩き、舞台には登らず児童と同じ高さからマイクを手に語りかけます。「みなさん、尾木ママよ。こんにちは」

尾木先生入場

 尾木さんは事前に児童にアンケートをして、いま何について悩んでいるかなどを聞きました。それによると、友だち関係の悩みやいじめの悩みが多かったそうです。「あなたはどう?」と、尾木さんは子どもたちにマイクを向けて聞いていきます。

 「どういう時に、いじめたくなるのか、人の悪口を言いたくなるのか、聞いてみようかな」。次々に手を挙げる子どもたち。「ムカつくとき」「相手がズルしたとき」「他人に悪口をいわけたとき」「おこられたとき」「挑発されたとき」「余計なことを言われたとき」……。それを受けて尾木さんは「ちょっとストップ。ムカつく、いらつくという感情の正体って何だろう」。

 尾木さんは、いじめの原因は70%がストレス、という研究があることを紹介します。「僕たち人間は、傷付いた時やあせっている時など、様々な時にイライラします。こんなときにストレスを発散させる手段が、いじめです」。

 尾木さんは、だれもがいじめをしたり、いじめの被害者になる可能性があることを強調します。「これは全員の問題です。だれの心の中にもいじめる自分といじめられる自分がいます」。

 では、どうやったらいじめのない学校にできるのでしょうか。子どもたちも発言します。「がまんする」「自分がいやなことはしっかり言う」「軽い運動をする」「ずっと笑ってる」……。

 これらを受けて、尾木さんは言います。「楽しい学校になればいいんです。いじめをおさえる、というより、楽しい学校、楽しいクラスにする。そうすれば、いじめはなくなります」。

 そのためには、物事を異なる枠組みでとらえる「リフレーミング」が大事だといいます。怒りっぽい人、ではなく、人のダメなところを注意できる人、とか。忘れっぽい人でも、何か他に楽しいことをいっぱい考えている人、とか。「みんな、自分の弱点を、ひっくり返してみてはどうかな」

子どもたちの中に入っていく尾木先生
子どもにマイクを向けて
こどもたちも真剣に耳を傾ける

 尾木さんは、児童の間を歩き回りながら2時間近く語り続けました。話は、生きているということ、そして命の大切さへと進みます。「自分の命はしっかり大事にしてください。それが大事にできない人は他人も大事にできないから」。尾木さんは、東日本大震災で、帰宅後だったのに全児童が自主的に避難し無事だった釜石小学校のことを紹介しました。作家の井上ひさしが作った同校の校歌を「胸に刻んでほしいと思います」と言って朗読します。「生き生き生きる、生き生き生きる、ひとりで立ってまっすぐ生きる……息あるうちはいきいき生きる……手と手をつないでしっかり生きる」。

児童代表から花束

 最後に、児童代表の浅井那結花さん(6年)と山口まりかさん(5年)がお礼の言葉と花束を尾木さんに贈りました。山口さんは「テレビで見た、まじめで堅いというイメージと違い、楽しい感じの人だった。自分を大切にするという話が心に残った」と話していました。

みんなで記念撮影
握手しながら退場する尾木先生
尾木先生の色紙です

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ベルマーク検収

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