宇宙飛行士の山崎直子さんがオーサービジット


(2016/12/19)印刷する

横浜市立別所小学校で

 今年で創立40周年を迎えた横浜市立別所小学校(矢﨑真理校長)で11月22日「ベルマーク版オーサービジット」があり、宇宙飛行士の山崎直子さんが児童456人と保護者に講演しました。

宇宙飛行士の制服で講演する山崎直子さん
クイズコーナーではたくさんの手があがりました

 宇宙との出会いは小学2年生の頃。地域の「星を見る会」で初めて天体望遠鏡を使い、月のクレーターや土星の輪を見て、感動したそうです。中学時代には国際宇宙ステーション(ISS)を作る計画が持ち上がり、「日本人もいつか行くのかな」と考えていました。

 海外留学や就職を経て宇宙飛行士になる決意をし、合格したのは2回目の挑戦でした。「どこかに行ったり何かを見たり、五感を使って体験した事は心に残ります。自分の軸を持ち、一度で諦めないで」と、行動する事の大切さを話しました。

 「地球を出発後、8分30秒で宇宙に到達」「国際宇宙ステーションは90分で地球の周りを一周する」「45分ごとに昼と夜がくる」など、具体的な数字に子どもたちはその都度驚いています。「宇宙から見る地球も美しいけれど、地球に戻ってくると普段当たり前に感じていた景色がとても美しく感じます」「地球を良くするも悪くするも私たち人間次第なので、良い環境にしていきましょう」と呼びかけました。

質問した2年生の辻愁夏さんと握手
子どもたちに笑顔で手をふる山崎さん

 宇宙での生活について、「水や食料が限られているので、尿を飲料水にリサイクルしたり、食用蚕を育てる計画もあります」といった話では会場にどよめきが起こりました。 山崎さんが好きな言葉は「wonderful(素晴らしい)」です。「未来を予想するのは難しくて、悩んだり不安になったりすることもあるけれど、皆さんが未知のこと(wonder)にたくさん(ful)出会う事で、多くの可能性を作ることができます。ぜひ未来に向かって素晴らしい人生を送って下さい」と話しました。

 児童からは「夢がかなった時の気持ちはどうでしたか?」「どうすれば夢をもち、それに対して真剣に取り組めますか?」といった質問がありました。

 「宇宙飛行士になれた時、ゴールではなくスタートのような気がしました」「夢は考えているだけでは生まれません。興味があることや楽しいと思うことを積み重ねて、少しずつ自分の好き嫌いを知る事が大切。応援しています」と山崎さんは力強いメッセージを送りました。

 


 

「ベルマー君の登場に子どもたち大喜び」

 別所小学校は、1976年の創立時からベルマークの回収に取り組んできました。回収箱を校内に設置し、マークをいつでも入れられる様にしていましたが、今年度からはガラリと方法を変えて、PTAが回収箱を持って校内をまわる事にしました。

(左から)PTA学年学級ベルマーク担当の野瀬香理さん、髙橋和美さん、佐藤暁美さん

 オーサービジット当日は、ベルマーク財団のキャラクター「ベルマーくん」の着ぐるみも初披露され、休み時間にベルマーくんが教室の子どもたちに声をかけると、各自専用の封筒を持って嬉しそうに駆け寄ってきました。PTA学年学級ベルマーク委員長の佐藤暁美さんは「あらかじめ保護者へのメールやベルマーク便りで回収日をお知らせしているので、以前より多く集まるようになりました」と話します。

突然のベルマー君の登場に「かわいい」と大はしゃぎ
自分で封筒を入れられるのが楽しい

 

 年度はじめに、楽しく活動するための工夫を話し合ったところ、松藤朋治副校長の発案で着ぐるみを作る事になったそうです。協力的な松藤副校長が「ベルマーくん」に合う布地を選んで、佐藤さんが作りました。山崎さんからベルマーくんにメッセージを書いてもらい、これからも回収日に活躍させる予定です。

 山崎さんも二人の娘さんのPTAとして、ベルマークの仕分け作業をした経験があり「細かいマークもあって大変ですよね」と共感していました。

 佐藤さんは「クラス対抗で集めた枚数を競うなど、子どもたちも楽しみながら無理のない範囲で取り組めるように、これからも工夫していきたい」と話しました。

山崎さんのサインが書かれたベルマー君。(左から)佐藤暁美さん、松藤朋治副校長、髙橋和美さん

ベルマーク商品

ほしいぶんだけ ちくわの磯辺揚げ

ベルマーク検収

今週の作業日:3/18~3/22
1/23までの受付分を作業中