東京・上鷺宮小でアート教室/61個のカラフル連だこ揚がった!


(2015/12/08)印刷する

 学校に楽しい授業を届けるベルマーク財団の教育応援隊「アート教室」が東京都中野区の区立上鷺宮(かみさぎのみや)小学校(高橋俊之校長)で12月3日に開かれました。この日は、自分でデザインと色彩を考えて挑む、世界に一つしかない凧(たこ)づくりです。6年生の約60人が参加しました。

デザインの完成形を想像して折り紙を切る「紋切り」
絵の具とばれんの使い方を説明する講師の佐竹さん(左端)

 講師は、カラフルな花柄などをモチーフにした創作活動「おハながらート」というワークショップを各地で開いている版画家の佐竹宏樹さん(東京造形大学特任教授)です。

 題して「おハながらdeっカイト」。たこは、英語で「カイト」(kite)と言います。一人ひとりが自分だけのたこを作り、それをつなぎ合わせて大きな(でっかい)たこに、というわけです。

たこに紋切りの模様と色をすり込んでいきます
竹ひごと組み合わせて、たこの組み立て

 まず、折り紙を三角形に数回折りたたみ、鉛筆で模様を描いてそれに沿ってはさみで切り抜きます。「紋切り」です。広げると、独創的な雪の結晶模様や花柄が現れてきました。

 板に絵の具を広げ、そこに紋切りした折り紙を置いて、たこにする和紙を乗せ、ばれんですり込みます。「透明水彩絵の具といって、色を重ねていっても、下の色が透けて見えるんだよ」「このばれんは、みんながふだん持っているのとは違って、プロ用です。浮世絵の葛飾北斎なども同じようなものを使っていました」。佐竹さんがそう説明すると、児童からどよめきが起こりました。

さあ、一挙に揚げるぞ

 今度はたこの組み立てです。竹ひごを十文字に合わせて、たこに貼り付け、すべてのたこを糸でつなぎます。

 さあ、校庭でたこ揚げです。走りに自信のある児童代表が校庭の端から端まで一気に駆け抜けると、61個の連だこはふわーっと舞い上がり、きれいな曲線を描いて揚がりました。みな追いかけていきました。

 さらに班ごとにたこを分けたり、自分のたこを一人で揚げたりして楽しみました。

揚がった! 61個の連だこが優美な曲線を描きました

 「買ったたこを揚げたことはあるけれど、作ったのは初めて。すっごく楽しかった」「いろいろ細かな作業だったけれど、いい経験でした」「思ったより簡単だった」。参加した子どもたちはそう話していました。

 上鷺宮小は板橋区との境界に近い、静かな住宅街にあります。前日からの雨もあがり、校庭でのたこ揚げもできました。

班ごとに分けて、たこ揚げをさらに楽しみます

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