豊島区立池袋第一小学校で教育応援隊「ミズノ走り方教室」/創立80周年記念で子どもたちに思い出づくり
(2015/12/01)印刷する
豊島区立池袋第一小学校(小久保進校長、365人)で教育応援隊「ミズノ走り方教室」が開かれました。
ベルマーク財団では、ベルマーク預金を使って子どもたちにスポーツ・科学・文化など様々な体験をしてもらう「教育応援隊」という制度を設けています。2011年度に始めました。事業が五つあるなかでも、協力会社ミズノの協力のもと開催している「走り方教室」は、毎年たくさんの応募がある人気のスポーツ教室です。
秋晴れの空の下、ミズノスポーツサービスの西岡勝義さんと都丸亜季さんが、講師として「速く走る」コツを教えてくれました。
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教室が開かれたのは10月24日。学校が休みの土曜日にも関わらず、早朝からたくさんの児童が校庭に集まりました。授業は低学年と高学年の2回に分けて行われ、合計155人が参加しました。
田幡浩一副校長が「けがのないように、みんなで楽しみましょう」と開会式であいさつし、待ちに待った授業の始まりです。
西岡さんはこの日の目標を「真っ直ぐ走ること」「ももをきちんと上げて走ること」と話しました。顔も体もブレないようにし、足をしっかり上げることで、自然と速く走れるようになるそうです。
まずは真っ直ぐ走るための基本を学びます。準備体操でしっかり体をほぐした後、校庭に10人ほどが横一列に並びました。ひじが曲がらないように腕を大きくまわしながら歩く、腕を真っ直ぐ前に伸ばしながら歩き、足を前に振り上げてつま先にタッチするなど、歩きながら動作の確認をしていきます。
続いて、腕を真横に広げたり、体の側面に腕をつけたまま走ったり、頭の後ろで両手を組んだ姿勢で走ったりするなど、様々なフォームで走る練習をしました。
西岡さんから「顔は前を向いたまま真っ直ぐ。フラフラしない!」と的確なアドバイスが伝えられるたび、子供たちのフォームがパッと正しいものになります。グループごとに細かく指導してもらい、どんどんバランス感覚が鍛えられていくようでした。
つぎに、正しいもも上げの練習をしました。まずはその場で、ももを90度に上げる感覚をつかみます。30回、50回、100回…と回数が増えていくたびに「きつい~」「もう1回やるの!?」と言いながらも、楽しそうに頑張りました。ふだんからたくさん運動している子どもたちにとっても、しっかり足を上げるという動作は新鮮だったようです。
正しいフォームが体に染み付いたところで、徐々にスピードを上げて、その場で10回もも上げをしてから走る練習をしました。「さっきより体が軽く感じる」「どんどん前に進む!」という声があちこちから聞こえました。
最後に、この日学んだ走り方の中から、自分の好きなフォームで思い思いに走り、ストレッチをして授業は終了です。
西岡さんは「速く走るようになるためには、毎日続けることが大切です。家族や友達と協力しあいながら、皆さんの習慣にして下さい」と話しました。
今回の授業は、同校の創立80周年を記念して行われました。これまでベルマーク預金は備品購入に使われてきましたが、今回はみんなの思い出に残る体験、なるべく大勢の児童が参加できるものをと、PTAの話し合いで決まりました。
子どもたちからは「みんなと走る練習をしてすごく楽しかった」「ももあげの練習は疲れたけど面白かった」「正しい走り方が分かったので、忘れないように家でも練習したい」という声が聞かれ、笑顔あふれる授業となりました。
練習の成果は、来年6月の運動会で披露される予定です。