青森県・八戸めぐみ幼稚園でアート教室/クジラのエアドーム「八戸太郎」に大歓声
(2015/11/02)印刷する
みんなで力を合わせて、ひとつの大きな作品に仕上げよう。それで楽しく遊ぼう。そういう「アート教室」が10月16日、青森県八戸市の八戸めぐみ幼稚園(倉数毅園長、園児26人)で開かれました。
色とりどりのビニール地と底面のブルーシートを貼り合わせて袋状にし、空気を送り込んで作るエアドームです。テーマは、この地に伝わる民話のひとつ、大漁の神とあがめられたクジラの「八戸太郎」です。
多摩美術大学OBで、大学校友会活動としてアートの出前教室を続ける塩川岳さんが講師を務め、同大学院生の宮川遥弥さんがアシスタントとして参加しました。
まず、ビニールとシートを上下に合わせて床いっぱいに広げ、そこにロープをクジラ形に置き、それに沿ってはさみで切り取っていきます。ぎこちない手つきながらも、みな一生懸命です。ビニールに好きな絵を描きます。ドラえもん、アンパンマン、オバケのQ太郎、電車、ハートマーク……、いろんな絵があります。
塩川さんが大型の送風機で空気を入れていくと、大きな大きなクジラが、ふわふわとでき上がりました。中に入りましょう。外とはまったく違う空間です。「あっ、わたしが描いた絵があそこにある!」「わーっ、わーーあ」。跳んだりはねたりの大興奮です。クワガタとハロウィーンのかぼちゃを描いたりゅうき君は「中に入って遊んだのが楽しかった」と言っていました。
八戸めぐみ幼稚園はミッション系で、礼拝堂があります。給食の前にはいつも祈りを捧げます。語学としてではなくコミュニケーションとして英語を毎日使い、歌や遊び、読み聞かせに取り入れています。
「アート教室」は昨年度、ベルマーク財団のへき地校支援事業として始まりましたが、今年度からは参加校・園がベルマーク預金を使う「教育応援隊」の事業にも入れ、今回のめぐみ幼稚園が初めての開催となりました。