札幌市・山の手南小学校で科学実験ショー


(2015/09/18)印刷する

全学年450人が音のふしぎを体験

 北海道の札幌市立山の手南小学校(東間義孝校長、449人)で9月15日、科学実験ショーが開かれました。ベルマーク財団が行う教育応援隊のひとつで、友愛援助事業に寄付をした学校を対象に開催校が選ばれます。講師に福井県坂井市の現役中学校教諭である月僧(げっそう)秀弥先生を招き、全児童が自分の手で、音のふしぎを体験しました。

説明する月僧先生。「口の形で音がかわります」

 白衣姿の月僧先生から「みんな、実験は好きですか?」と聞かれ、「大好き!」という児童たちの声が体育館に響きます。実験ショーが始まると、先生が早速問いかけます。「ストローで音を出すには、どうしたらいいかな?」。興味しんしんの児童からすかさず「穴を開ける!」「つぶす」などたくさんの予想が出ます。

 正解は、『ストローの先を「つぶして」吹く』。瓶の口に唇を当てて息を吹くと音が出る状態と同じ原理です。ストローをつぶして「底」を作ることで、音が鳴るしくみです。音が鳴るのは、「空気が震える」から。空気の震えとはどういうことかを理解するために、全員に実験装置が配られます。

 モールと予め加工された紙コップ、小さな紙の3点です。紙を筒状に丸めて紙コップの切れ込みに差しこみ、くるくるとヘビ状に巻いたモールを逆さにしたコップの底の上に乗せます。筒に口を当てて「おー」と声を出すと・・・。自分の声の音が紙コップをつたわり、モールがコップの上で震えだします。目の前の「音のふしぎ」に児童たちは大盛り上がりです。音の高さで震え方が変わると聞くと、夢中で試していました。

「どうやって音が出ているんだろう?」興味いっぱいの児童たち

 言葉で説明するだけではなく、実際に目で見ること。それも、できるだけ自分の手元で見たほうが、理解できた喜びや理科への興味もいちだんと大きくなります。

 「理科の実験は、本やテレビで見るより自分でやるのがいちばん楽しい」という月僧先生から、最後に「今日の実験で楽しかったこと、覚えたことを家に帰ってからも誰かに伝えてあげてください」というメッセージが贈られました。

学校をあげてベルマーク運動をしています!

 開校34周年を今年迎えた山の手南小学校は、札幌市西区、自然に恵まれた山の手に位置します。ベルマーク運動へは1983年から参加し、近年は都道府県別ランキングやベルマーク便りコンクール入選の常連校です。今回の科学実験ショーも、ベルマーク委員である保護者の方の「教科書とノートでの勉強も大切だけれど、なにか体験をして学べる時間を」という声が開催への大きな原動力となったそうです。

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