静岡県浜松市の市立北小学校で教育応援隊「ミズノ走り方教室」/来年度閉校で「最後の思い出」


(2015/09/09)印刷する

 来年度で閉校となる静岡県浜松市の市立北小学校(徳増善幸校長、211人)で9月3日、ベルマーク財団主催の教育応援隊「ミズノ走り方教室」が開かれました。協力会社のスポーツメーカー、ミズノの協力で実施しているもので、今年で5年目。蒸し暑さが残るこの日、児童たちは走り方のポイントを教わりながらさわやかな汗をかいていました。

入念な柔軟体操の指導を受ける児童たち

 練習の成果は秋の運動会や地区陸上競技大会で披露する予定です。

 財団では、ベルマーク活動をしている子どもたちに、レベルの高いスポーツや文化、芸術、科学に触れる機会を提供するため、走り方教室など、様々な特別授業を実施しています。

 北小PTAでは、同校が来年度で閉校し、再来年度から小中一貫校としてスタートするため、「最後の思い出」に応募しました。

両手を水平にして走る児童たち

 指導したのは、ミズノスポーツサービスで各種スポーツ教室を担当している西岡勝義さん。高校、大学時代は3000メートル障害などの種目で活躍しました。

 教室は、1、2時間目は低学年、3、4時間目は高学年に分かれて開かれました。

 児童たちはまず、柔軟体操で体をほぐしたあと、真っ直ぐに速く走るための基本を学びました。

 両手を頭に置いて走る▽両手を平行に広げて走る▽両手を下に伸ばして走ることを徹底的に指導されました。

 真っ直ぐに前を見る▽背筋を真っ直ぐにして走る▽ひざをよくあげて走ることを実践すれば、速く走れることが、練習を通じてわかりました。

足のももを直角に上げる姿勢を教える西岡勝義さん

 当初は走り方がぎこちなかった児童たちも、教えられたポイントを忘れずメニューをこなしていくにつれて、軽やかな走り方になっていました。

 児童たちからは、「走ることがこんなに楽しいとは思わなかった」「嫌いな走りがとても好きになりました」「速く走れるイメージがつかめました」という声が聞かれました。

 西岡さんは、「きょう学んだことをしっかりと続けていけば必ず、速く走れるようになります。素晴らしいアスリートになることを楽しみにしています」と呼びかけました。

 教室に応募した同校PTA執行部の林ルミさんは「こんなに素晴らしい教室になるなんて。応募してとてもよかったです。子どもたちの笑顔が絶えず、貴重な思い出づくりになりました」とうれしそうに話していました。

 北小は1922(大正11)年創立の歴史のある学校。校区は、ヤマハを中心とした工場が広がりますが、下町的な雰囲気がある地域です。

 同校は市教委の「小中一貫校」に指定され、2017年度から新しい校舎でスタートします。

 徳増校長は「ベルマーク活動としては最後となる記念すべき年に素晴らしい行事を楽しむことができました。教えていただいた成果は、運動会と地区陸上競技大会で発揮したいですね」と話していました。

鋭いスタートダッシュを見せる児童たち

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