2015年度「教育応援隊」の「ミズノ・スポーツ教室」がスタート/岐阜県関市の板取(いたどり)小学校で「走り方教室」
(2015/06/22)印刷する
みんな、まっすぐ走れたかな?
全国の学校を訪ね、子どもたちに驚きや体験の場を提供するベルマーク財団の「教育応援隊」が今年度も始まりました。まずは「ミズノ・スポーツ教室」の「走り方教室」です。6月10日、岐阜県関市の山あいにある板取(いたどり)小学校(川尻弘美校長)にミズノスポーツサービスの西岡勝義さんが講師として出向き、全校児童27人に「まっすぐ走る」ことの大切さと練習の仕方を教えました。
顔や体が左右を向いてぐにゃぐにゃ走ると速く走れません。頭をまっすぐ前に向け、ももを素早く、しっかり上げて走ると体の動きがよくなり、自然とスピードがあがります。1年生も6年生も関係なく、西岡さんの指導で約90分、子どもたちは2度の休憩を挟みながら、「まっすぐ走る」ことに向かってひたすら汗を流しました。
ひじが曲がらないように腕を大きく回して歩く。右手を前に回し、左手は後ろに回して歩く。スキップしながら両手を回してまっすぐ歩く。今度は、右手を肩の高さに出し、その手の平を振り上げた左足のつま先でタッチし歩く……。と、ここまではなんと準備体操です。
いよいよ走り方の練習です。手を頭のてっぺんに置いて動かないようにして走る。両手を左右に広げて走る。気をつけの姿勢で走る。「よそみしない!」「まっすぐ!」と西岡さんの声が飛びます。25mを繰り返し走りました。
日陰に場所を移し、ももあげの練習もしました。いつもの授業より、速く、回数もたくさんこなしました。みんな走り疲れているはずですが、「えぇ、またっ!」と言いながらも笑顔いっぱいでした。
最後は1人ずつ、50m走でタイムを計りました。
春に計ったときよりも0.1秒速い8.3秒を記録した6年の長屋佑斗君は走ることが好きだそうです。「軽くいける感じで、いままでよりまっすぐ走れました。ももあげも頑張りました。これからもまっすぐ走ることを意識して練習していきたいです」と話してくれました。
板取小の子どもたちはスクールバスで通学しています。ふだんから歩いたり自転車で遊んだりする機会が少なく、学校側は、子どもたちに足腰を鍛える機会を与えたいと今回の走り方教室に応募したそうです。
西岡さんは「みんな動きが良かった。今日やったことを繰り返し続けていければ、姿勢もよくなり、スピードも自然とあがります。楽しく練習できれば継続できるでしょう」と期待していました。
| 【講師紹介】 西岡勝義(にしおか・かつよし)さんは1974年、和歌山県岩出市生まれ。大阪体育大浪商高、日体大体育学部卒。2000年ミズノウエルネス入社、2010年にミズノスポーツサービスへ。競技歴は3000m障害、5000m、駅伝、1500m、10000mなど。現在はハーフマラソン、フルマラソンで大会に出場しています。2003年から指導者の道にも入り、ミズノ運動会必勝塾認定指導士、ミズノスポーツ塾指導員、ミズノランニング教室指導員などを務めるほか、各地のマラソンサポートランナーも。ベルマーク財団の走り方教室では2011年から講師を務めています。 |