地震ザブトンVR体験


(2018/04/02)印刷する

 椅子型の装置と二次元スクリーンの映像によって、地震をリアルに体験できる「地震ザブトン」と、さらに立体的な映像を見ることができる「地震ザブトン×VR」を、財団職員が見学、体験しました。

 「地震ザブトン」は東京・府中に本社のある白山工業が販売・レンタルし、「揺れ体験教室」も各地で開いています。白山工業は地震や火山に関する情報を測り、システムを作って販売している会社です。ベルマーク財団主催の理科実験教室でおなじみの「Dr.ナダレンジャー」こと納口恭明さんが所属している国立研究開発法人・防災科学技術研究所も「地震ザブトン」を早くから導入しており、その社会的な活用にも取り組んでいます。

 東京工業大学の翠川三郎氏(地震工学)と広瀬茂男氏(ロボット工学)、白山工業が共同開発し、2011年に「地震ザブトン」が製品化されました。多様な地震観測記録データを使って正確な地震動が再現されます。最長で約3分間。揺れと、家具や食器が崩れる実写映像がうつる前方のスクリーンによってリアルな地震体験ができ、単なるアトラクションにならないよう工夫されています。

 その進化系である「VR」は株式会社構造計画研究所と共同で開発しているところで、まだ販売されていません。

 「地震ザブトン」が動くのは3㍍四方のマット上です。スピーカーやプロジェクターを含めても必要なのは縦3.5㍍、横4.5㍍の広さで十分です。体験できる地震の種類も多く、過去に起きた直下型、海溝型、長周期地震、また1階か高層階かを選べるメニューもあります。室内専用なので、100Vの一般電源とスペースさえあれば、実施できます。

 「揺れ体験教室」は学校や企業、自治体に出向いて開催しています。幅広い年代を相手に6年間で350回以上、2万人以上が揺れを体験してきました。揺れの体験を中心とし、事前学習と体験後の考察がプログラムに組まれています。帰宅後にも、身近な人に体験を伝えてもらうための冊子も配っています。

 この教室は、正しい地震対策の知識を身につけてもらうために開いています。地震が起きた時に、机の下にもぐるのは意外と難しく、事前に家具を固定して転倒防止をしておくことが大切であることに気づいてもらう必要があります。実際に訓練を導入した企業からは「家庭での準備がまず大切だと認識できた」「実際は『何もできない』ということを学べた」という感想がありました。

 2013年には地域安全学会の技術賞を、2016年にはジャパン・レジリエンス・アワード優秀賞を受賞し、防災・減災対策の実力を評価されています。

 開発中の「地震ザブトン×VR」のVRは、バーチャル・リアリティの頭文字です。人間の五感などを刺激して、現物や現実ではないことを、あたかも現物や現実のような環境を理工学的に作り出す技術やシステムのことです。ゴーグルをつけることで、木造一戸建ての中で阪神・淡路大震災や東日本大震災、熊本地震を体験することが出来ます。冷蔵庫視点か本棚視点かを選択可能で、人間より大きな家具が倒れ、身近に迫ってくる様子は従来の「地震ザブトン」や起震車にはない体験です。

 VR版はこれまで規制が厳しく小さな子供が体験することはできませんでしたが、今年2月上旬から7歳以降も体験できることになりました。商品化に向けて関係者の期待が高まっています。

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