「ベルマーク大使」サポーター2800社とともに・あいおいニッセイ同和損保社長の鈴木久仁さん
(2016/01/15)印刷する
鈴木久仁(すずき・ひさひと)さん。あいおいニッセイ同和損害保険社長。65歳。同社は自動車やPTA向けの保険にベルマークをつける協賛会社であるとともに、取引先の「ベルマークサポーター」2836社と協力して毎年200万点余を集め、被災校などに贈っています。大使の制度もグループ会社から提案し、実現に協力しました。
マークの力で 社会の役に/鈴木久仁さん
社員から「お父さんの会社ってすごい。子どもからそう言われました」と報告されたそうです。
自動車にあいおいニッセイ同和損保の保険をつけると、1契約あたり最大で100点がもらえます。1枚で大きな点数になることが学校で話題になり、親と子の会話になったようです。
「実は、ずっとベルマークを忘れていました」
母校は川崎市内の小学校。子どものころ、日本は貧しかった。「学校の先生に言われて、マヨネーズの袋からマークを切って持っていきました。どんな教材になったのかは覚えていないのですが」
社会に出て営業の一線にいたときは、2人の娘が通う学校で集めたことも知りませんでした。今回、奥さんに「決まっているでしょ」と言われ、初めて知ったそうです。
経営者である今は、日本独自の仕組みであるベルマークの力で社会の役に立ちたいと、積極的に考えています。
東日本大震災のとき、社員が校舎の形をしたベルマーク収集箱を作って、仕事先に配りました。箱には「被災地の学校へ 届けみんなのベルマーク」と書いてありました。
多くの町工場やお店が協力しました。
東京の自動車販売会社では職場対抗で集め、女性社員のグループが勝ちました。「子どものころの記憶があり、あの時代を思い出しました」とその取引先の人から語りかけられたそうです。
「ベルマークはみんなで頑張れますね」と、鈴木さんはその良さを感じるそうです。
取引先や社員が集めるベルマークは毎年、贈呈先の学校を選んで1校10万点単位で贈ります。
損害保険は、暮らしや事業の危険を保険で支えて社会を前に進めることが役割です。「だから地域への貢献が第一です」
社内では自販機にもベルマークつき飲料のものを置き、会議や来客用にも使います。会社で開かれる仕分けと集計の会には、役員も「出てきてください」と巻き込まれます。「細かくて、頭を使う作業ですね」と苦笑いです。 (中島泰)