「ベルマーク大使」鹿児島で運動浸透進める平嶺光子さん


(2016/01/15)印刷する

 平嶺光子(ひらみね・みつこ)さん。かごしまベルマーク運動推進の会代表。54歳。かごしま産業支援センター臨時職員。鹿児島市在住。昨年春から鹿児島大学の社会人講座「焼酎マイスター養成コース」に通っています。「願いは、県特産の焼酎にベルマークが付かないかな」。推進の会のホームページもあります。


鹿児島で根づかせた5年/平嶺光子さん

 2011年3月11日。鹿児島市のビル8階の勤務先で、平嶺さんは、ゆっくりとした横揺れを感じました。

 帰宅後、テレビが東日本大震災の被災地の深刻な状況を伝えていました。「お母さん」と泣き叫びながら母親を捜す少女の姿が、若くして亡くなった自分の母への思いと重なりました。

 「何かしなければ」。義援金を出しましたが、「もっとできることがあるはず」。ネットで調べるうちに、ベルマークの震災被災校支援を知りました。「1点1円になるベルマークが集められれば力になれるかもしれない」

 何から手をつけていいのか分からないまま、たった一人で「かごしまベルマーク運動推進の会」を立ち上げて、知人らに声をかけて回りました。

「楽しくボランティア」もモットー。仕分け作業をする「かごしまベルマーク運動推進の会」のメンバー

 同年8月には、ガールスカウト鹿児島県連盟の仲間や少女たちに手伝ってもらい、「ベルマークで被災地支援」の手作りチラシを準備。商店街でアピールしました。地元紙などの協力を得て、「震災報道写真展」「桜まつり」会場で、また、九州地区のラジオ番組でもマーク収集の協力を呼び掛けました。

 知人らのつてを頼りに地元企業を回り、事務所や店舗などに回収箱を置かせてもらい、活動への協力もお願いしました。「主婦の思い付きで始めたことで、平たんな道ばかりではありませんでしたが、スタート時の心細さは消えて、たくさんのご厚意に支えられています」

 推進の会は、市中心部にある「かごしま市民福祉プラザ」で12年9月から毎月第2土曜日の午後に、マークの仕分け・集計作業を続けています。

 会のモットーの一つは「いつでも誰でもできるボランティア」。メンバーは、母親と来る小学生から70歳代までと幅広く、毎回参加する人もいれば、「手が空いた」と駆けつける人など様々です。

 12月にあった作業も初参加の9人を含む中学生から年配者まで25人が参加しました。平嶺さんは「身近な人から一人、また一人とベルマークの素晴らしさを知ってもらうように努めてきました。ささやかな種まきでも広まると大きな支援に育つ。鹿児島からの南風にのせて子どもたちへの支援が広がるよう発信したい」と話しました。                                               (桜木正彦)

ベルマーク商品

小岩井 純水りんご

ベルマーク検収

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