2013年度に実施した事業


(2014/07/14)印刷する

被災234校を支援、バス代も

 ベルマーク教育助成財団が2013年度に実施した事業について説明します。5月19日の財団理事会と6月2日の財団評議員会で審議され、事業内容・決算報告とも、適正なものと承認されました。

  

①参加団体の集票点数

 13年度の集票は5億2739万点でした。前年度を1660万点上回りました。07年度から7年続けて増えています。

  

②設備品購入額

 お買い物の総額は5億1459万円でした。前年度を1458万円上回りました。累計は245億3732万円です。

  

③参加団体の数

 3月末で2万7966団体です。136団体減りました。少子化がとまらず、学校の統廃合が続いているためです。参加している児童・生徒数は952万人。19万人の減です。06年から参加できるようになった公民館・大学は19増えて215団体です。

  

④東日本大震災の被災校支援

【13年度当初事業】

 岩手・宮城・福島の69の中学校に、1校あたり30万円のバス代支援をしました。設備品の支援も続け、3県の115の小中学校に60万円から10万円相当の支援をしました。

【追加支援事業】

 原発事故の影響が深刻な福島県に絞って、小中学校50校に30万円から15万円相当の設備品を贈りました。当初分と合わせると、234校に計6040万円相当の支援となりました。支援校は地元校長会の協力でリストアップしています。

 なお、大震災から3年間の支援は、延べ970校に計3億3500万円相当になります。

【友愛援助】

 自校のベルマーク預金を取り崩して、被災校などに寄付する支援を「友愛援助」と呼んでいます。13年度は335件、813万円集まりました。震災発生からの累計で2435件、8612万円です。

【震災援助寄贈マーク】

 企業や個人から財団に贈られたマークは、延べ1万3084件、3223万点になります。うち1147万点が未使用で、14年度の被災校支援にも使う予定です。

  

⑤教育援助事業

【へき地校支援】

 12年度と同様に、100校分の支援枠を設けました。30校は被災したへき地校の枠とし、残る70校をその他の都道府県に配分しました。1校あたり30万円相当の設備品を贈りました。

 また、出前授業は一輪車講習会を9回、理科実験教室を9回、走り方教室を4回、絵画教室を1回、演劇公演を2回実施しました。

【特別支援学校支援】

 養護学校20校、盲学校19校、聾学校15校と、病院内学級4校の合計58校に教材・設備品を贈りました。養護学校には30万円相当の学校が希望する設備品を、聾学校には教材提示装置を、盲学校には携帯型拡大読書器を贈りました。

【友愛援助・海外援助】

 海外日本人学校への援助は、13年度、北米と欧州2カ国の6校を対象に実施しました。支援額は80万円余りです。

 発展途上国の学校、図書館建設、保健教育活動などを支援する「友愛援助」は8事業を実施しました。財団が直接行う大震災被災校支援を除く公募型の海外支援は7事業で、36校から82万円が寄せられ、財団の資金を合わせて500万円を支援しました。

【朝日のびのび教育賞・ベルマーク賞】

 第15回朝日のびのび教育賞のベルマーク賞には、校舎の屋上で野菜作りを続けている東京都港区立青山小学校が選ばれました。2010年に始まり、キュウリ、小松菜、いちごなどを生産から販売まで子どもたちに体験させるのが特徴です。正賞の盾と副賞の活動奨励金50万円を贈りました。

  

⑥協賛会社・協力会社

 商品にベルマークをつけている協賛会社は、寺西化学工業、キリン・トロピカーナ、イーイーアイの3社が脱退し、計59社となりました。消費税の増税があり、経費節減の圧力が高まっていますが、新規協賛会社の開拓に力をいれていきます。ベルマーク参加団体に商品を販売する協力会社は15社で変動ありません。

  

⑦運動推進事業・広報宣伝事業

【運動説明会】

 新たにベルマーク運動の担当になったPTAのみなさんに、運動の歴史や実務を説明する催しです。13年度は5月から6月にかけて、47都道府県の87都市・地域で93回開催しました。参加者は1万3825人で、前年より200人増えました。

【新たな事業】

 インターネットで買い物をすると、購入額に応じて震災被災校を支援する助成金が生まれる「ウェブベルマーク運動」が昨年9月に始まりました。当財団とは別組織の一般社団法人の運営ですが、財団から二人の理事を出すなど運動に深く関わっています。登録会員数は7月現在、8000人です。万単位の目標数にくらべてまだ少ないですが、ベルマーク運動のデジタル化にむけた将来事業として、成功させるべく努力していきます。

 また、震災被災地の樹木の苗木を学校で育ててもらい、被災地に送って植樹する「緑のバトン運動」。国土緑化推進機構と朝日新聞社の主催ですが、ベルマーク預金でも苗木1本を500円で買って運動に参加できます。13年度は全国の保育園、幼稚園、小中高校の35校が計588本を買って参加してくれました。

【ベルマーク新聞・ホームページ】

 新聞は例年通り、年4回発行しました。ブランケット判で8ページ。発行部数は8~10万部です。被災校支援の状況などを伝えました。ウェブベルマーク運動も積極的に取り上げました。

 財団ホームページは、4月に全面改訂しました。ベルマーク賞品を紹介する検索機能を新たに加え、項目を整理して見やすくし、使い勝手をよくしました。月30万件以上のアクセスがあります。被災校の現状やPTAの活動ぶり、集票の工夫など、より情報発信を強める方針です。

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