シャンティ国際ボランティア会が財団に活動報告/ビルマ語の絵本1000冊出版


(2015/10/14)印刷する

 タイ国境のミャンマー難民キャンプで、図書館を通じて読書推進活動と文化活動の拡充を支援している公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(本部・東京都新宿区)が10月7日、支援に対するお礼と昨年度の活動報告のためベルマーク財団を訪れました。

 来訪したのは事業担当の鈴木淳子さんと、ミャンマー(ビルマ)難民事業事務所・所長代行のセイラーさんとプロジェクトマネジャーの菊池礼乃さんの3人です。

製作した本を手にする、左から鈴木さん、セイラーさん、菊池さん。セイラーさんが着ているのは、色鮮やかな刺繍(ししゅう)のカレン族の衣装です

 報告によると、60年以上にわたるミャンマー政府と少数民族との紛争により、多くのミャンマー人が難民となって国境を越え、タイに逃れてきました。1984年に難民キャンプが設立されてから30年以上が経った今も9カ所の難民キャンプには約11万人が暮らしています。

 シャンティ国際ボランティア会は2000年から難民支援事業を開始しました。現地の教育部会と連携し、図書館をコミュニティーとしてカレン語の図書を出版したり、絵本を配ったりするなど、子どもたちに図書を通じた学習機会を提供することに、とりわけ力を注いできました。

 2014年にはベルマークからの支援金で、ビルマ語の絵本『知ったことではない』を1000冊出版しました。これまでは難民の多くを占めるカレン民族の民話を主に扱ってきましたが、キャンプ内で暮らす様々な民族が互いの文化や背景を理解し尊重しあえるようにと、今回はミャンマー族の民話をもとにした絵本を出版することに決めたそうです。自分には関係ないと思っていた小さなことも、他の人の意見を無視していると大問題に発展してしまうというお話です。

果物の写真を扱った本(2013年製作)は子どもたちにいちばん人気があるそうです

 ミャンマー民話をもとに、難民キャンプ出版委員がカレン語でお話を書きました。同会のミャンマースタッフがビルマ語と英語に翻訳し、難民キャンプに住む学生が話に合わせた絵を描きました。完成した本は、シャンティが活動する7カ所の難民キャンプ内の21図書館へ配布されたほか、教材センターやNGO、移民支援機関にも配布されました。

 難民キャンプという閉ざされた生活の中では、人々のアイデンティティや若者の活力が失われがちです。図書館は難民が憩い交流するコミュニティーであり、母語や伝統文化の維持を支援すると同時に、ミャンマー国内の情報を提供し、帰還に向けた準備をする場所という役割も担っています。

 菊池さんは「難民にとって図書館は唯一の安心できるところです。国際支援が少なくなり、食糧配給が減少しています。本国への帰還準備が進むなか、キャンプ内で不安を抱く難民も多くいます。これからも難民キャンプがなくなるまで支援を続けていきたい」と話しました。

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