「KAPLA®ブロック」をミズが販売中


(2019/11/29)印刷する

 一輪車を始めとして、様々な学校用品を扱っている協力会社のミズが「KAPLA®ブロック」を取り扱っています。フランス生まれのKAPLAブロック、パーツはたった1種類しかありません。フランス海岸松から作られた、1:3:15の比率の細長い板です。1987年に発売されて以来、世界中でおもちゃに関する賞を数多く受賞してきました。

 今回は、フランスKAPLA社公認のインストラクターによる、KAPLAブロックを使った造形ワークショップ、「出張アニマシオン」を紹介します。

KAPLAブロックに夢中になる子どもたち

 KAPLAブロックの遊び方や、どんな作品を作れるかを学ぶのが「出張アニマシオン」です。日本にたった2人の公認インストラクターのひとり、志賀嶺司さんが10月10日午前、大きな箱をいくつも抱えて都内の保育園を訪れました。

 ホールに集まってきたのは2歳から5歳までの元気いっぱいな子どもたち28人。自分たちでお片付けまで済ませる分も入れて1時間、というタイムスケジュールです。全員が集まったのを見計らい、志賀さんはバラバラと豪快に箱からブロックを撒いていきます。もうこれだけで子どもたちは大騒ぎ! 「まだだよ、座りましょう」と先生。いかにみんなワクワクしているのが伝わってきます。

 まず志賀さんはKAPLAブロックの特徴を、小さな子どもたちにも分かるように説明します。「木で出来ている四角い形」「のっけるとピタっとくっつく。磁石じゃなくて木なのに不思議でしょ」「縦に置いてもいいし、横に置いてもいい。ふたつを混ぜてもいいよ」。そんな話をしながら素早く手を動かすと、いつの間にか、目の前にタワーが出来ました。その高さと組み立てる早さに圧倒される子どもたち。

高く積み上げたり、床に並べたり…。可能性は無限です

 積み方のコツを掴んだところで、いよいよ子どもたちが自由に遊ぶ時間です。最初にタワーの見本があったからか、みんな一斉にブロックを積んでいきます。崩れてもくじけずに積み上げる子、失敗しないよう慎重に作業する子、志賀さんと同じものを作ろうとする子、友だちと協力して積み重ねていく子、一人黙々とブロックに向き合う子……。中には抱っこしてもらって、自分の身長の2倍のタワーを作り上げる子もいました。「せんせ~っ!見て~」「こっちもきて!」そんな声があちこちから聞こえてきました。

 ワークショップの時間はあっという間に過ぎ、残り20分となりました。遊び終わったブロックをそのまま投げ入れると、全部は箱に入りません。志賀さんは、「ブロックを両手に持って、床でトントンしてから入れよう」とお片付けの方法も教えます。ただ作品をつくるだけでなく、子どもたちの心を上手く掴むことができるのが公認インストラクター。みんな、おともだちと協力しながら、きれいにしまうことが出来ました。

 建築学科出身の志賀さんは、「絵を描き、図面を作成し、模型を作るという流れは建築もカプラも一緒」と考えており、インストラクターとして10年のキャリアを誇ります。「販売して終わり、ではなくその後をサポートするのが私の役割」と話します。

 日本では聞き慣れない「アニマシオン」という言葉。「アニマ」の語源は、「命を吹き込む」ことだそうです。志賀さんは「一般的に『ワークショップ』というと、モノを作ることや手を動かすことというイメージを持たれると思います。でも、アニマシオンでは『表現する』ことが大切」と話し、「なんとなく積むのではなく、1枚のブロックからモノを作り上げることで、表現することに重きを置いているのがアニマシオンです」と教えてくれました。

 カプラジャパンの公式ホームページでは、「KAPLA®ブロック」の遊び方や作品などを公開し、アニマシオンの申し込みも受け付けています。年齢や人数に合わせて、インストラクターが指導してくれます。


 後日、日本でのKAPLAブロック普及における第一人者で、公認インストラクターの冨安智子さんが財団事務所に来てくれました。遊ぶときのコツは「目で見て正しい積み方をするのではなく、バランスを指先で感じること」。話をしながらも指先を器用に使い、複雑な形を作り上げていきました。

 素材が上質なことや、遊び方に決まりはなく年齢にあわせて遊べることなど、いくつもの魅力がありますが、冨安さんは「子どもたちって、ブロックが崩れることに吸い寄せられているのかもしれません」と分析します。「作品が壊れても、もう一度挑戦すると、前より良くなっていくのが実感できるし、もう一回作ればいいか、とも思えるようになります」。崩れる時にはブロック同士がぶつかり、木琴のようなきれいな音がします。

 KAPLAブロックは、これまでさまざまな場所で活用されてきました。幼稚園や保育園、小学校、中学校、高校と幅広い年齢に応用できる学習教材として使われることもあれば、児童館での知育玩具、企業での社会人向けワークショップ、数学や建築を専門的に学ぶための教材、不登校児のための特別学級に活用している例もあります。

 ただ遊ぶだけではなく、豊かな感性の育成や心の安定にもつながるKAPLAブロック。ぜひベルマーク預金でお買い求めください。

組み立て方の例を見せながら説明する冨安智子さん
1枚の板から、立体的な作品を作り上げていきます


 「KAPLA®ブロック」購入についてのお問い合わせは、ミズのベルマーク係(フリーダイヤル・0120-829-201、Eメール・order@mys-co.com)まで。

【商品ラインナップ】

・KAPLA200(白木200ピース)9,000円+税

・KAPLA280(白木280ピース+4種類から選べるアートブック付)16,000円+税

・KAPLA1000(白木1000ピース) 50,000円+税

※280を複数購入の場合、アートブックを違う種類にすることもできます。

<リンク>

カプラジャパン(https://www.kapla.co.jp/

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こどもがよろこぶ・かるい学習帳B5こくご18マス

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