ベルマーク便りコンクール優秀賞・神戸市立稗田小


(2022/01/31)印刷する

 兵庫県神戸市にある市立稗田(ひえだ)小学校(亀井優和校長、児童604人)は、阪神間を東西に結ぶ道路の山手幹線に面し、またパンダを飼育していることでも有名な神戸市立王子動物園にも近い学校です。学校創立100周年の記念の年にあたる2021年度、ベルマーク便りコンクールで優秀賞に輝きました。同校はコロナ禍の中でも、さまざまな工夫をしながら積極的にベルマーク活動を展開。100周年記念アンケートをもとに一輪車なども購入しています。

PTAのみなさん

 PTAで主にベルマーク運動を担当している松田智子さんと金谷理沙さん、広報を担当している北野香織さんにお話を聞きました。応募作の「ベルマーク運動のご案内」はPTA本部が発行しています。本部では2019年ごろから「だれでも容易に、継続できるPTA」を目指し、活動の仕方の見直しを始めたそうです。

 ベルマークについても、作業の負担が大きいというネガティブなイメージを払拭するため、PTAに配布する「ベルマーク運動のご案内」もイラストを多く使って、文字だらけではない、堅苦しくないものにしようと心掛けました。作業自体も、PTAのグループが集まって一からすべてを仕分けていたのを、コロナ対策もあって、各家庭でできる範囲でマークを仕分ける方法に変更しました。

 とはいえ、これらは本部側が一方的に押し付けたものではなく、常に「お試し」という意識で実施しており、今後さらに修正していくこともできるそうです。

キャラクターコンクールの発表の掲示

 また稗田小ではベルマークのオリジナルキャラクターを子どもたちから募集しています。ベルマーク活動を理解し、馴染みをもってもらおうと始めたもので、今年度で2回目。協賛会社をイメージしたキャラクターを、専用の応募用紙に自由に描いてもらいます。児童でつくる学校応援委員会にもコンクールへの参加を呼び掛けてもらい、107作品の応募があったそうです。作品は、学校入口に投票の結果とともに掲示されていました。

 紙によるお便り配布に加え、ウェブを通じた情報発信も充実させているのも稗田小PTAの特徴です。「紙のお便りでは失くしてしまうことも多い。たくさんの人に興味を持ってもらえるように」と見栄えも整えました。さらに「関心を持ってもらうと同時に、集める意欲も掻き立てたい」とメンバーで話し合い、年間のベルマークの枚数や金額を協賛会社別ランキングで発表しています。

 また、ウェブではベルマークの作業マニュアルや家庭ですぐに使えるマークの仕分け用の台紙を掲載。家庭のプリンターで台紙を印刷して簡単に使えるように工夫されています。ウェブベルマークの周知にも力を入れ、登録すれば区内や県内で稗田小の累計点数が何位なのかわかることなどを強調して活動を促しました。

学校入口にある回収ポケット

 ベルマークの回収には、学校内の一番目立つ入口に回収ポケットを設置。さらに近所のスーパーマーケットのサービスカウンターにも設置してもらうように交渉したそうです。

 最後に、3人の皆さんに今後の取り組みについて抱負をお聞きしました。「最近、お砂糖のベルマークが急に増えたので不思議に思っていました。調べてみると、近所の馴染みの和菓子屋さんが業務用で使った砂糖のマークを、すべて学校に寄贈してくれていました」。思いもよらないマークの寄贈に、PTAからは和菓子屋さんに感謝状を、子供たちからはお礼状を渡したそうです。「地域の方々の温かい支援に本当に驚き、感動しました。地域の方々とのつながりを大事に、そして子供たちの力も借りながら楽しんで活動を続けていきたい」と、みなさん嬉しそうに話してくれました。

山手幹線に面した稗田小学校

ベルマーク商品

プチポテトコンソメ味

ベルマーク検収

今週の作業日:4/30~5/2
2/20までの受付分を作業中