ベルマーク便りコンクール特別賞・北島町立北島南小


(2020/01/09)印刷する

 徳島県北島町立北島南小学校(橋本隆校長、児童444人)の「ベルマークだより」が、初の応募で特別賞に選ばれました。同校のベルマーク活動はPTAではなくベルマークボランティアが担っていますが、メンバーは、代表の北池愛さんと、岡田由美子さんの2人だけ。5年半前にボランティアを立ち上げたとき小学生だったお子さんは高校生になりましたが、今でも小学校に通ってコツコツと活動を続けています。

右は北池愛さん、左は岡田由美子さん

 北島町は、吉野川河口の三角州に位置し、徳島市と鳴門市に隣接した町です。昔から工場が多く立地する一方、ベッドタウンとしても発達し、生活に必要な店が揃った子育てしやすい町だそうです。

 北島南小は、町内3小学校のうち最も早く明治6(1873)年に創立されました。2010年にベルマーク運動に参加しましたが、収集活動はしていなかったそうで、北池さんはお子さんが5年生だった2014年、岡田さんを含む同学年のお母さん5人とともにベルマークボランティアを結成し、活動を始めました。お子さんたちが卒業した2016年に他のメンバーは抜けましたが、北池さんと岡田さんは「できる範囲でやってみよう」と活動を継続、今に至ります。

 これまでに積み上げた点数は27万点。活動を始めた翌年には、インク・トナーカートリッジの点数証明書ハガキを校内で見つけました。古紙・缶の回収の際に集まったカートリッジを点数化したままファイルしていたようで、さっそくハガキをベルマーク財団に送り、学校の預金に加えました。メンバーが2人になった2016年度は、結果的に8万5千余点を集めて県内集票点数1位に輝き、翌年度に徳島市で開かれたベルマーク説明会でその体験を発表しました。

各クラスのマークを集める缶
缶を持って来た子どもたちに声をかける岡田さん

職員室前でもマーク、カートリッジ、テトラパックを回収

 同校ではベルマークを各教室に置いた缶で集めています。一昨年から学校もマーク持参用の封筒を配ってくれるようになりました。職員室前には会社別に分かれた回収箱も。北池さんが給食の牛乳パックで自作したそうで、透明の蓋があり、真ん中にマークの差し入れ口があります。カートリッジやテトラパックも職員室前で集めています。

 北池さんと岡田さんは、基本的に毎月(8月は除く)第4金曜日の午前9~12時、学校の図書室で活動しています。マークの缶は当日、子どもたちが教室から持って来てくれます。当初はマークを切りそろえたりホチキス等でまとめていましたが、今はそうした作業はやめ、シンプルに仕分け・集計して会社別に大きな茶封筒に入れ、表に日付、点数・枚数を書き込みます。「おしゃべりしながら楽しく」手を動かしているそうで、共通の友人が手伝ってくれることも。北池さんは「子どもが卒業してからも母校に携われることが嬉しいです」、岡田さんは「作業は午前中だけなので負担なくできます」と話します。ある程度マークが貯まったら整理袋に移し、財団に送ります。

 回収箱は地域の図書館やお店にも置いています。スーパーではテトラパックが多く集まり、卒業生の保護者が勤めるファストフード店からもテトラパックの点数証明書が寄せられます。カートリッジは引き続き古紙・缶の回収でも集めています。

手作りのマーク回収箱
回収箱は給食の牛乳パックをリサイクル
仕分けたマークを入れる茶封筒

 お便りを作っているのは北池さん。「1人でも多くベルマークを再認識してほしいし、子どもからの発信も生かされたら」との思いから、数々のお便りに紛れないよう手書きにしました。北池さんは中学生の時に漫画家を目指していたそうで、細かく描き込まれたイラストが可愛らしく、太いマジックや細いペンを巧みに使い分けた技も光ります。「びっくりしました。まさか賞に入るとは思いませんでした」と北池さんは言いますが、岡田さんは「絵が上手いし目を引きます。難しい言葉遣いもなく、子どもにも読みやすい」とたたえます。

これまでに発行したお便りの一部

 こうした手書きのお便りのほか、保護者が勤務する職場でのマーク収集を呼びかけたり、学校便りにお知らせを載せたりしています。「次のお便りは何かを買った報告をしたい」と北池さん。マークの預金が学校の備品になることは、2人の活動のモチベーションになるそうです。

 職員室前の壁には手作りのベルマーク集計表を貼り出しています。カラフルな折り紙を使って毎月の点数を棒グラフにし、横軸に年間の累計点数も示してあります。それを見ると累計点数は「目標」を大きく超え、模造紙をはみ出すほど長く伸びていました。

目標点数を大きく超えたベルマーク集計表

 北池さんは読み聞かせのボランティアや学校運営協議会にも携わり、空手初段の腕前を生かして町の武道館で子どもたちに教えてもいます。行動的な北池さんに対し、「頑張りすぎないように、私はちょっと引き算する方」と岡田さん。そんな2人の息はピッタリで、これからの活動を聞くと「無理なく、楽しく、長く続けることが大切」と話してくれました。

 橋本校長は2人の活動について「熱心でありがたいです。子どもたちにもみんなで学校のためにマークを集めよう、学校の力になれたらという意識が芽生え、広がっているのが嬉しいです」と感謝を述べました。

北島南小学校
北池さん、岡田さんと一緒に。右から、佐藤正彦教頭、橋本隆校長

【リンク】

ベルマーク運動説明会 2017年5月30日(火)徳島(北島南小の体験発表)

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