ベルマーク便りコンクール佳作・堺市立登美丘東幼稚園


(2019/12/26)印刷する

休眠状態から再開

 寒風をものともせず、園庭を子どもたちが元気いっぱいに走り回っていました。12月6日に訪れた堺市東区の市立登美丘東幼稚園。しばらく中断していたベルマーク活動を復活させ、お便りのコンクールにも久々に応募したところ、見事佳作に輝きました。

登美丘東幼稚園
うれしい歓迎ボード

 ベルマーク運動への参加は1983年。毎年コツコツとマークを送っていました。しかし少子化などの影響で園児が減り、かつて4クラスあったのが、いまは年少・年長各1クラスの2クラスに。平井純子園長は「点数を集めるのが大変になったためか、4年前に就任したときは、ベルマーク活動は全く行われていませんでした」と言います。ただ、ベルマーク預金の残高通知があったので、なわとびポールを買いました。「職員一人でも大なわとびの縄を回せるので助かっています」

なわとびポールはとても便利

 そんなベルマーク活動が復活したのは昨年度。立ち上げたのはPTAベルマーク委員の楠木恭子さんです。近所の市立登美丘西小学校でベルマーク活動の経験があり、「どうやればいいか知っていた。ベルマークなら家でもできるし、子どもたちに還元できると思ったから」でした。

 すると、いきなり5月にとても多くのマークが寄せられ、びっくりしたそうです。「昔のクセで集めていたというおじいちゃんやおばあちゃんが、園の活動再開を知って大量に出してくれました」。運動の「空白の時」でもマークを貯めていてくれたのです。マークは毎月初めに園児が封筒に入れて持ち寄り、委員が持ち帰って仕分け・集計するのですが、処理が追い付かないほどでした。復活初年度に集まったマークは、合計で1万点を超えました。

右からPTA会長の越智宏美さん、ベルマーク委員の江藤由希子さん、楠本恭子さん、平井純子園長、田村理恵さんと1歳の明日香ちゃん

 お便りは「ベルマーク点数のお知らせ」と題して毎月発行しています。すべて手書きです。「パソコンで作ったお知らせは、よく読まない人も多い。手書きなら逆に目を引くと思って」と楠木さん。毎月の集計結果の数字を大きく載せるとともに、マークの会社別ランキングや、号によっては多く持ってきてくれた園児の名前とお礼、ベルマーク運動の仕組みなどが書かれています。イラストや商品の写真も豊富です。

 ある号の隅には小さい字で「個人的にですが…ヤマハリコーダー1枚19点!!の貴重なベルマークありがとうございました。初めて見ました!!」とありました。平井園長は「園児が少ないのに、よくやってくれています」と感心しますが、それだけに、一人一人の顔の見える、とても温かみのある紙面になっています。

マーク回収箱を組み立てます

 園児たちのベルマークへの関心も高まってきているよう。ベルマーク委員の江藤由希子さんは「上の子が通う小学校でもベルマークを集めているので、どちらに持っていくかで取り合いになっています」と言います。買い物に行ってもベルマーク商品を探して「これに付いている」と教えてくれるそうです。

 園児がマークを持ち寄る封筒には受け取りのハンコを押して戻します。でも、封筒を持参し忘れた月の欄にもハンコを押します。「空欄が残っているのは子どもにとってもいやなもの。差をつけるより、気持ちよく集めてもらいたい」との思いからだそうです。

 活動再開してから貯めた1万点を加え、園が参加登録してからの累計点数は45万点を超えました。50万点になると「大台達成」としてベルマーク財団から記念楯が贈られます。これからも無理なく楽しく活動を続けてください。


 平井園長によると、堺市では「あいさつ」「読書」「茶の湯」の3つを「堺スタンダード」として教育に取り入れているそうです。茶の湯があるのは千利休の生誕地・堺ならでは。日本文化を学ぶと同時に感謝の気持ちを養うのです。登美丘東幼稚園でも茶の湯を学びます。他に田植えや和太鼓を体験したり、泥んこ遊びをしたりと、園児たちは多彩で活発な日々を送っています。

 園庭には小さな「だんじり小屋」もあります。山車を曳行する「だんじり」は岸和田市が有名ですが、堺市にも地域ごとにだんじり行事があります。祭りの時期になると、PTA主催の「やんちゃまつり」で、保護者の方が毎年、工夫を凝らし、飾りつけされた山車を、園児や招待した未就園児たちが園庭で曳くのだそうです。

どこかで見たキャラもいました
繭を使った園長先生の見事な作品
園長室には元気な子どもの写真が
ちゃんと屋根付きの小屋にだんじりが

ベルマーク商品

白鶴 サケパック まる

ベルマーク検収

今週の作業日:4/15~4/19
2/14までの受付分を作業中